広尾学園中学の受験情報!入試問題と対策のアレコレ

広尾学園中学の校舎

広尾学園中学校は、東京都港区にある私立の中高一貫校です。

今回は広尾学園中学校の受験予定者なら知っておきたい、学校の特色、受験情報、入試問題の特徴などをご紹介していきます。

広尾学園中学の特色

広尾学園中学校・高等学校は中学受験だけでなく、高校での募集も行われています。

「本科コース」のほか、医系・理系大学への進学を目指す「医進・サイエンスコース」など、多様なコースがあることも特徴です。

特に、帰国子女の受け入れには長い歴史があり、2007年度には「インターナショナルコース」が新設されるなど、充実した英語学習・英語環境に強みがあります。

学校の沿革

広尾学園中学校・高等学校は、1918年に順心女学校が設立されたことが始まりとなります。

1924年には順心高等女学校が設立されました。

1947年に順心中学校、1948年に順心女子高等学校が設置され、2007年には広尾学園中学校・高等学校に改称、共学化し、現在に至ります。

施設

主な施設は、各教室・各校舎のほか、サイエンスラボ、カフェレストラン、図書館、カウンセリングルームなどがあり、充実した施設環境が整っています。

進学先

2021年の主な合格先としては、国立大学69名、公立大学13名、医学部医学科76名、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学・国際基督教大学で合計267名といった合格実績が見られます。

学校周辺の環境

広尾学園中学校・高等学校は、東京メトロ日比谷線の広尾駅が最寄り駅となります。

また、新宿駅・品川駅・目黒駅・千駄ヶ谷駅から都営バスでアクセスすることもでき(「日赤医療センター下」「広尾学園前」下車)、多方面からの通学が可能です。

広尾学園中学の受験情報

試験日・募集人数

募集コース 試験日 募集人数
第1回(本科) 2022年2月1日(火)午前 50名
第2回(本科/インターナショナルSG) 2022年2月1日(火)午後 70名
医進・サイエンス回 2022年2月2日(水) 35名
インターAG回 2022年2月2日(水) 10名
第3回(本科/インターナショナルSG) 2022年2月5日(土) 35名

試験の特徴

第1回、第2回、第3回、医進・サイエンス回の試験科目は、国語・算数・理科・社会の4科目になります。

試験時間と配点を見ると、第1回・第2回・第3回では、国語と算数がそれぞれ50分で100点満点ずつ、理科と社会がそれぞれ30分で50点満点ずつとなります。

一方で、医進・サイエンス回では、理科と算数がそれぞれ50分で100点満点ずつ、国語と社会がそれぞれ30分で50点満点ずつとなっています。

医進・サイエンス回の場合、理科と算数の配点が高く、試験時間も多めに設定されていることが特徴です。

また、インターAG回の場合は4科目ではなく、English(英語での出題)が50分で100点満点※TOEFL iBTでスコア90以上の場合、Englishの試験免除)、Japanese(日本語での出題)が30分で50点満点、Mathematics(英語による出題)が50分で100点満点、Interview(英語/日本語)が10分(受験生との個人面接(再受験生は免除))、とされています。

広尾学園中学の偏差値

四谷大塚によると、広尾学園中学校の偏差値は、受験日程と男女で違いが見られます。

80偏差値で見ると、以下の様になります。

男子の偏差値

募集コース(試験日) 偏差値
第一回(2月1日) 59
第二回(2月1日) 63
医進・サイエンス回(2月2日) 64
第3回(2月5日) 61
ISG1回(2月1日) 63
ISG2回(2月5日) 62

女子の偏差値

募集コース(試験日) 偏差値
第一回(2月1日) 61
第二回(2月1日) 66
医進・サイエンス回(2月2日) 66
第3回(2月5日) 64
ISG1回(2月1日) 66
ISG2回(2月5日) 65

いずれの日程も女子の偏差値の方が高くなります。また、男女ともに60前後で推移しており、全て60以上になっています。

広尾学園中学の倍率

2021年度の一般入試日程ごとの実質倍率は以下の様になります。

募集コース(試験日) 倍率
第一回(2月1日午前) 4.7倍
第二回(2月1日午後) 3.1倍
医進・サイエンス回(2月2日午後) 3.3倍
第3回(2月5日) 5.6倍
インターAG(2月2日) 9.4倍

広尾学園中学の入学後の学費

本科コース 医進・サイエンスコース/インターナショナルコースSG インターナショナルコースAG
入学金 388,000円 388,000円 388,000円
学費(月額) 49,350円 61,350円 71,350円
積立金(月額) 14,000円 14,000円 14,000円
入学金含めた合計(学費、積立金年額) 1,148,200円 1,292,200円 1,412,200円

初年度にかかる費用の目安として上記金額が考えられます。また、このほか、指定用品などの費用もかかります。

広尾学園中学の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は100点満点となります。大問数は56問程度で、大問1が計算問題・小問集合、大問2以降が応用問題となっています。

設問形式は本科と医進・サイエンスで異なり、本科では解答のみを書かせる形式が基本ですが、医進・サイエンスでは計算式などの考え方を記入する問題もあります。

こうした設問形式は日程ごとに過去問できちんと確認しておきましょう。また、いずれの日程でも計算問題と小問集合はきちんと得点源にすることが重要です。

各日程とも頻出分野は幅広いですが、特に図形分野の出題が多いので重点的に対策をしておきましょう。

また、基本・標準レベルの問題が中心と言えますが、一部で思考力が要求される問題・手間のかかる問題も見られます。

時間的な余裕があるわけではないので、常に時間を意識して解き進める習慣をつけましょう。過去問演習を徹底し、時間配分の感覚はしっかり身につける必要があります。

国語

試験時間は50分、配点は100点満点(医進・サイエンスは試験時間30分で配点50点満点)となっています。大問数は34問程度で、漢字、知識問題、読解問題(小説文・説明文)という構成が基本です。

読解問題の設問形式は選択肢問題や記述問題などがありますが、長めの記述問題や長い文章の選択肢問題など、手間・時間のかかる設問も見られます。本文の心情・場面の変化や論理展開をきちんとおさえたうえで、各形式の設問を素早く正確に解き進めなくてはなりません。

過去問演習のほか、日頃の問題演習時にも時間を常に意識し、テキパキ進める練習を重ねましょう。特に医進・サイエンスは試験時間が30分で短いため、時間配分には十分注意する必要があります。

また、漢字・知識問題も大問として出題されるため、こちらも重点的な対策が必要です。

漢字のほか、慣用句・ことわざなどもおさえておく必要があります。過去問で頻出分野を確認したうえで、総合的な語彙力を鍛えて本番に備えましょう。

社会

試験時間は30分、配点は50点満点です。地理・歴史・公民分野(時事問題含む)からまんべんなく出題され、大問数は4問程度です。

試験時間の短さを考えると問題数は比較的多いので、特に時間配分には注意しておきましょう。

設問形式は選択肢問題、適語記入問題、記述問題など幅広く、記述問題は字数指定のない設問もあるので注意が必要です。

記述による表現力はもちろんですが、問題の意図を素早く読み取り、スピーディーに記述をまとめる力も鍛え、対処しなくてはなりません。

過去問はもちろん、似た傾向の記述問題に多く触れ、まずは慣れを作りましょう。

また、資料やグラフを扱う問題が多く、時間内に情報を正確に読み取る力が求められます。単なる知識の暗記で終わらせず、過去問・問題演習を通じて情報処理能力も磨きましょう。

特にグラフの読み取りなどは時間がかかるので、時間を意識しながら素早く情報を把握する練習を重ね、実戦的な力を鍛えることが重要です。

理科

試験時間は30分で、配点は50点満点(医進・サイエンスは試験時間50分で配点100点満点)となります。大問数は45問程度で、各分野からまんべんなく出題されます。

設問形式は適語記入問題や選択肢問題、計算問題、作図問題などのほか、記述問題の出題も見られます。

短い試験時間の中で、計算や記述を含め、多くの設問にテキパキ対応しなくてはなりません。

過去問演習はもちろん、日頃の問題演習でもしっかり時間を意識し、時間配分の感覚を養いましょう。

また、医進・サイエンスでは試験時間が50分ですが、時間的な余裕があるわけではないので、こちらも時間配分には十分注意する必要があります。

また、リード文が長い大問や資料が多く登場する問題も見られます。

知識の暗記だけでは対応できず、時間内にそれぞれの情報を素早く読み取る情報処理能力が必要不可欠です。こちらも過去問・問題演習を重ねて鍛え、実力を伸ばしていきましょう。

過去問

受験者平均点・合格者最低点の特徴

受験者平均点

点数(300点満点) 割合
第1回(本科) 174.5点 約58%
第2回(本科) 176.6点 約58.8%
第2回(インターナショナルSG) 177.8点 約59%
第3回(本科) 157.7点 約52.5%
第3回(インターナショナルSG) 164.7点 54.9%
医進・サイエンス回 161.2点 約53.7%

合格者平均点

点数(300点満点) 割合
第1回(本科) 199点 約66.3%
第2回(本科) 192点 64%
第2回(インターナショナルSG) 195点(192点) 65%(64%)
第3回(本科) 189点 63%
第3回(インターナショナルSG) 201点(189点) 67%(63%)
医進・サイエンス回 177点 59%

2回・第3回の()内の点数は、本科で合格した合格者の最低点です。

いずれの日程も合格者最低点は受験生平均点より高く、医進・サイエンス回以外は全て6割を超える合格ラインとなりました。また、医進・サイエンス回の合格ラインも6割弱で、高めに推移しています。

広尾学園中学合格のために必要なこと

広尾学園中学校の試験問題は、試験日程によって国語・理科の試験時間が異なり、設問形式等にも若干違いが見られます。

一方、各科目の特徴は比較的把握しやすいので、まずは科目ごとの傾向、日程ごとの特徴をつかみ、対策を進めることが重要です。

また、全体として時間的な余裕が少ない傾向が見られます。例えば、算数は日程によって式・考え方を書く必要があること、国語は長めの記述問題が出題されること、社会や理科でも記述問題が見られることなど、手間・時間のかかる設問が一定数存在します。

過去問演習のほか、似た傾向の問題にも多く触れ、スピーディーかつ正確に解き進める練習を重ね、しっかり慣れを作りましょう。

傾向に慣れていないと対処が難しい設問が多いので、早めからきちんと対策し、他の受験生と差をつけておくことが重要です。

こうした点に注意し、本番を意識した学習を進め、実戦的な力を伸ばしていきましょう。