法政大学第二中学校の受験対策!偏差値や倍率、気になる入試傾向

法政大学第二中学校の校舎法政大学第二中学校は、神奈川県川崎市にある私立の中高一貫校です。

中学校での募集のほか、高校からの募集も行われています。

この記事では、法政大学第二中学校の特色や、気になる入試傾向などをご紹介していきます。

法政大学第二中学校の特色

法政大学第二中・高等学校では、中高一貫の6年間と法政大学の4年間による「10年間一貫教育」が掲げられています。

「自由と進歩」という法政大学の学風のもと、「平和で民主的な社会の担い手に」を理念とした一貫教育が行われています。

学習活動、クラス活動、行事、部活動のほか、法政大学への進学も視野に、様々な自主活動を通じた総合的な教育に特徴があります。

学校の沿革

1939年に法政大学第二中学校(第二高等学校の前身)が設立されたことが、法政大学第二中・高等学校の歴史の始まりとなります。

1948年には学制改革によって第二高等学校の設置認可が行われ、1986年には法政大学第二中学校が設置されています。

そして、2016年に共学化が開始され、現在に至ります。

施設

主な施設としては、各教室のほか、PCルーム、理科室、図書館、講堂、体育館、プール、グラウンド、新体育館、学生ラウンジなどがあり、充実した施設が見られます。

進学先

内部推薦によって法政大学の各学部に進学する生徒が多いですが、他大学へ進学するケースも見られ、2022年度には横浜国立大学4名、慶應義塾大学10名といった進学実績があります。

学校周辺の環境

法政大学第二中・高等学校は、JR線と東急線の武蔵小杉駅から徒歩で通学できます。

  • JR南武線武蔵小杉駅西口から徒歩12分
  • JR横須賀線武蔵小杉駅横須賀線口から徒歩15分
  • 東急東横線・東急目黒線武蔵小杉駅南口から徒歩10分

また、JR線と東急線のいずれも、神奈川県内や東京都内をはじめ多方面からのアクセスに優れています。

法政大学第二中学校の受験情報

試験日程

帰国生:2024年1月7日(日)

一般第1回:2024年2月2日(金)

一般第2回:2024年2月4日(日)

募集人員

帰国生:男女若干名

一般第1回:男子70名、女子70名

一般第2回:男子35名、女子35名

試験科目と配点

帰国生入試の試験科目は国語、算数、面接で、国語・算数が各50分で各100点満点、合否は試験と面接の総合的判断となります。

また、一般入試(第1回・第2回)の試験科目は国語・算数・社会・理科の4科目で、国語・算数が各50分で各100点満点、社会・理科が各40分で各75点満点、4科目合計350点満点となっています。

法政大学第二中学校の偏差値と倍率

偏差値

法政大学第二中学校の偏差値を80偏差値で見ると次の通りです。

男子 女子
第1回 56 58
第2回 57 59

いずれも女子の方の偏差値が高くなっています。

男子の倍率

2023年度の入試結果より男子の倍率は次の通りです。

受験者数 合格者数 倍率
帰国生 35名 16名 2.2倍
第1回 549名 144名 3.8倍
第2回 423名 67名 6.3倍

女子の倍率

2023年度の入試結果より女子の倍率は次の通りです。

受験者数 合格者数 倍率
帰国生 26名 15名 1.7倍
第1回 323名 78名 4.1倍
第2回 295名 43名 6.9倍

特に一般入試では男女ともに倍率が高い傾向があり、6倍に近い倍率の日程も見られます。

法政大学第二中学校の入学後の学費

法政大学第二中学校の学費は、入学時に必要となる費用35万円(入学金30万円・入学時教育充実費5万円)のほか、学費の年額合計は第一学年が104万4580円、第二学年が107万6280円、第三学年が99万780円となっています。

入学時の費用も含めて3年分を合計し、中学校3年間の学費の目安とすると、合計346万1640円となります。

法政大学第二中学校の入試問題と対策

算数

試験時間は50分で、配点は100点満点となっています。

大問は6問で、大問1~2が計算問題と小問集合、大問3以降が応用問題という出題形式が中心です。

頻出範囲としては、図形、速さ、規則性、割合などが見られます。過去問から頻出分野は特に分析しておき、重点的に対策をしておきましょう。

また、一部で途中式を書かせる問題も見られます。

今後も途中式・考え方を書かせる問題が出題される可能性があるので、早い段階から対策をしておきましょう。

国語

算数同様に、試験時間は50分、配点100点満点となります。

大問3問で、漢字、説明文、小説文から出題されます。

読解問題の文章量が多い傾向があるので、普段から長めの読解問題に多く触れておく必要があります。

長い文章から論理展開や心情・場面の変化をつかむという練習を重ねておきましょう。

設問形式としては選択肢問題が多いですが、記述問題の出題もあります。

また、記述問題の配点も比較的高いので、記述問題の出来が得点に大きく影響する可能性があります。

読解問題の演習の中で、普段から記述問題の練習も重ねておきましょう。

社会

試験時間は40分、配点は75点満点になります。大問は4問で、各分野からバランスよく出題されます。

地図や資料をもとにした問題が比較的多いため、普段から与えられた資料をもとに情報を整理する練習を重ねておくことが大切です。

設問形式としては適語記入問題が比較的多いですが、記述問題も見られます。

試験時間40分という短さを考えると、適語記入問題と記述問題で時間的な余裕は少なくなります。

過去問をはじめ、普段の問題演習から時間配分の感覚もしっかりと養っておく必要があります。

理科

社会と同様、試験時間は40分、配点は75点満点です。

大問は6問で各分野からバランスよく出題されますが、時事問題も含まれます。

そのため、普段から理科に関する時事問題に触れ、対策を進めておく必要があります。

他の分野は標準的な問題が比較的多く、差がつきにくいと言えます。

そのため、時事問題で差をつけるためにも、早い段階からの対策が必要になります。

また、計算問題も出題されるため、時間配分に注意しつつ計算をこなす練習もしておきましょう。

過去問

受験者平均点の特徴

2023年度の入試結果から、男女別の受験者平均点と合格最低点について見ていきましょう。

受験者平均点

男子 女子
第1回 191.3点 198.2点
第2回 192.9点 203.1点

350点満点でそれぞれの割合を考えると、男子は第1回が54.6%、第2回が55.1%、女子は第1回が56.6%、第2回が58%となります。

5割前後の平均点が見られる中、女子の平均点の方が高くなっています。

合格者平均点

男子 女子
第1回 230.6点 236.2点
第2回 238.1点 250.5点

次に、合格者平均点についてです。こちらも350点満点でそれぞれの割合を考えると、男子は第1回が約65%、第2回が68%、女子は第1回が67.4%、第2回が約71%となります。

6割前後がボーダーラインとなりますが、女子のように6程後半程度の得点が求められるケースもあります。

また、受験者の平均点とボーダーラインで差が大きい傾向も見られます。

法政大学第二中学校合格のために必要なこと

法政大学第二中学校の試験問題は、各科目とも特徴がつかみやすく、対策の方向性は比較的はっきりしています。

ただし、ボーダーラインや倍率が高いことを踏まえると、周りとの差はしっかりとつけなくてはなりません。

各科目の傾向を重点的におさえたうえで、似た形式の問題も含め、数多くの問題に触れておく必要があります。

例えば、算数の頻出分野の確認と途中式の対策、国語の長い読解問題への対策、社会の適語記入問題・記述問題への対策と時間配分、理科の時事問題の対策など、各科目でそれぞれ対策ポイントがあります。

こうした点を踏まえて問題演習を重ね、早い段階から問題の傾向に慣れておくことが大切です。

少しのミスで周りの受験生と差がついてしまうので、似た傾向の問題にも多く触れ、実践力をつけておきましょう。