かえつ有明中学校の受験情報!入試問題の傾向と対策

かえつ有明中学校の校舎

かえつ有明中学校は東京都江東区にある私立の中高一貫校です。

この記事ではかえつ有明中学校の受験予定者なら知っておきたい、学校の特色、受験情報や倍率、入試問題の傾向・対策などをご紹介していきます。

かえつ有明中学校の特色

かえつ有明中・高等学校は「怒るな働け」を校訓に掲げ、「生徒一人ひとりが持つ個性と才能を生かして、より良い世界を創りだすために主体的に行動できる人間へと成長できる基盤の育成」を教育理念としています。

「ディープラーニング」「グローバル」「ダイバーシティ」を教育の3つの特色とし、生徒が能動的に学ぶ「アクティブラーニング」をさらに進化させた「ディープラーニング」を全教科・学習活動に取り入れているほか、グローバル教育として英語教育や留学・国際交流プログラムなども充実しており、多方面で特徴ある教育が展開されています。

また、4人に1人が国際生となり、「ダイバーシティ=多様性」も強みの一つです。

学校の沿革

1903年、日本で初めて女子を対象とした商業学校が設立、1907年に「私立日本女子商業学校」へ、1919年に「日本女子商業学校」へ改称されました。

1952年には嘉悦女子中学校・嘉悦女子高等学校に、2006年にはかえつ有明中学校・かえつ有明高等学校に改称され、現在に至ります。

進学先・合格実績

2023年度の大学入試合格情報を見ると、国公立10名、早慶上理ICU55名、GMARCH123名など、難関大学も含めた豊富な合格実績が見られます。

施設

主な施設には、中央広場、テラス、和室、屋上庭園、ラウンジ、カウンセリングルーム、体育館、サッカーグラウンド、テニスコート、カフェテリア、情報センター「ドルフィン」、調理室、実験室など、多様な施設環境が整っています。

学校周辺の環境・交通アクセス

りんかい線東雲駅が最寄り駅となります。

また、豊洲駅から都営バスで約8分でアクセスすることも可能です。

かえつ有明中学校の受験情報

以下、2科・4科入試の受験情報となります。

試験日

  • 2月1日午前2科・4科入試:2024年2月1日(木)
  • 2月1日午前思考力特待入試:2024年2月1日(木)
  • 2月1日午後特待入試:2024年2月1日(木)
  • 2月2日午後特待入試:2024年2月2日(金)
  • 2月2日Honors / Advanced 選考:2024年2月2日(金)
  • 2月3日午後特待入試:2024年2月3日(土)
  • 2月3日午後アクティブラーニング思考力特待入試:2024年2月3日(土)

募集人数

  • 2月1日午前2科・4科入試:男女計45名
  • 2月1日午前思考力特待入試:男女計7名
  • 2月1日午後特待入試:男女計35名
  • 2月2日午後特待入試:男女計30名
  • 2月2日Honors / Advanced 選考:男女計15名
  • 2月3日午後特待入試:男女計18名
  • 2月3日午後アクティブラーニング思考力特待入試:男女計10名

試験科目と試験時間・配点

2科(国語・算数)・4科(国語・算数・理科・社会)のいずれかを選択

2科

科目試験時間配点
国語50分100点
算数50分100点

4科

科目試験時間配点
国語50分100点
算数50分100点
理科25分50点
社会25分50点

思考力特待入試

個人探究(150分)

Honors / Advanced 選考

グループワーク(90分)

アクティブラーニング思考力特待入試

英語作文(40 分)・英語筆記(50 分)・日本語作文(30 分)
英語ペアワーク

かえつ有明中学校の偏差値

かえつ有明中学校の偏差値(80偏差値)は以下のようになります。

2月1日午前

男子女子
4445

2月1日午後特待入試

男子女子
4950

2月2日午後特待入試

男子女子
4950

2月3日午後特待入試

男子女子
4950

かえつ有明中学校の入学金等

入学金等納入額は275,000円となっています。

(入学金250,000円、諸経費25,000円)

かえつ有明中学校の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は100点満点です。大問は6問で、計算問題、小問集合、大型問題で構成されています。

一部の大問によっては途中式・考え方を書かせる形式があるため、注意が必要です。日頃から途中計算や考え方をまとめる習慣をつけ、採点者にしっかり伝わるよう記述する練習をしましょう。

また、基本・標準レベルの問題が中心ですが、比較的幅広い分野・単元から出題されるため注意しなくてはなりません。

決して油断せず、各分野・単元の基本をまんべんなく正確におさえ、苦手分野は重点的に対策しましょう。一部でやや複雑な計算も見られますが、ケアレスミスは絶対に避けるようにしてください。

国語

算数と同じく、試験時間は50分、配点は100点満点となります。大問は3問で、読解問題2問(説明文や物語文など)、知識問題1問で構成されています。

読解問題は選択肢問題、書き抜き問題が多いですが、記述問題も見られ、比較的オーソドックスな設問形式です。

決して時間的な余裕があるわけではなく、記述も含めて各形式の設問をテキパキこなす必要があります。

過去問で時間配分の感覚をつかむほか、問題演習でしっかりトレーニングを重ね、正確さとスピードの両立を意識しましょう。

また、知識問題は漢字の読み書きのほか、慣用句やことわざなども見られるので、幅広く正確におさえておく必要があります。

こちらも過去問でしっかり傾向を把握し、頻出の知識問題は日頃から練習を行い、実力を伸ばしていきましょう。

社会

試験時間は25分、配点は50点満点となっています。

大問は2問で、地理・歴史・公民分野(時事問題含む)からの出題ですが、公民分野は比較的少なく、地理・歴史メインの出題となっています。

ただし、公民分野も含めて基本は正確におさえ、ケアレスミスは絶対に避ける必要があります。

設問形式は選択肢問題や適語記入問題で、主に選択肢問題が中心となっています。とにかく試験時間が短いので、各選択肢を素早く正確に正誤判断できるよう、日頃から練習を重ねましょう。

また、グラフや表、資料なども登場するので、与えられた情報を素早く読み取る力も求められます。

過去問演習に加え、似た傾向の問題演習を通じて情報処理能力はしっかり鍛えておくことが大事です。

理科

社会同様、試験時間は25分、配点は50点満点です。大問は4問となり、4分野からまんべんなく出題されています。

設問形式は選択肢問題、適語記入問題などのほか、記述問題も見られます。こちらも試験時間が短いので、記述も含めてスピーディーかつ正確に解き進める力が要求されます。

基本的な問題が中心ですが、過去問演習や問題演習を重ねて時間配分の感覚を養い、常に時間を意識して解く習慣をつけましょう。

また、一部でややこしい出題も見られ、思考力が要求されます。各分野の基礎知識を幅広く正確におさえることはもちろん、普段から「なぜそうなるのか」を意識し、思考する習慣をつけておきましょう。

単なる知識の暗記では対応できないので、実戦的な力を鍛えることを心がける必要があります。

過去問

かえつ有明中学校合格のために必要なこと

かえつ有明中学校の試験問題は比較的オーソドックスな出題形式が見られます。

一方、社会や理科は特に試験時間も短く、素早く正確に解きこなす力が求められます。

算数や国語も決して時間的な余裕があるとは言えないので、各形式の設問をテキパキ進めることを意識し、時間配分の感覚はしっかりつかんでおかなければなりません。

また、算数は記述式の解答にも注意すること、国語は頻出の知識問題の対策もしっかり行うこと、社会は地理・歴史分野をメインとしつつ公民分野の基本もおさえておくこと、理科は思考力が求められる問題にも注意することなど、各科目の特徴をおさえ、傾向に沿った対策を徹底することが大切です。

また、2科・4科で選択できるので、自分の得意分野、各日程など、事前にしっかり検討して受験スケジュールを立てる必要があります。

こうした点に注意し、常に本番を意識した対策を進めていきましょう。