東京都市大学等々力中学校の受験情報!入試傾向に沿った対策の進め方

東京都市大学等々力中学校の校舎

(画像:ウィキペディアより引用)

東京都市大学等々力中学校は、東京都世田谷区等々力にある私立の中高一貫校です。

この記事では、東京都市大学等々力中学校の受験予定者なら知っておきたい学校の特色や受験情報、倍率、入試問題の傾向・対策などをご紹介していきます。

東京都市大学等々力中学校の特色

東京都市大学等々力中学校・高等学校は「noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)とグローバルリーダーの育成」を教育像に、「高潔・英知・共生」を教育理念として掲げています。

ワークショップなどを導入した「システムLiP」、AIの能力を活用した「システムZ(ゼータ)」などを通じ、難関大学の入試対策はもちろん実社会で役立つスキルを伸ばしていく教育が特徴的です。

中高6年間のコース・カリキュラムには、東大などの最難関国公立大学を目指す「S特選コース」、難関国公立大学や早慶上理などを目指す「特選コース」があります。

また、高校からの募集も行われており、最難関国公立大学や早慶上理などを目指す「特別選抜コース」があります。

学校の沿革

1939年、前身となる東横商業女学校が開校されました(1940年に東横女子商業学校へ校名変更)。

1947年に等々力中学校(1949年に東横学園中学校へ改称)、東横学園高等学校が設置され、2009年に東京都市大学等々力中学校・高等学校へ改称されたのち、2010年に共学部が開設、現在に至ります。

進学先・合格実績

2023年度の大学合格実績を見ると、国公立大学が71名、早慶上理が148名、GMARCHが450名となり、難関大学をはじめとする幅広い合格実績が見られます。

施設

主な施設には、「Strategy Information Center」(図書館)、イングリッシュサロン、ガーデンテラス、オープンスペース、野球場、多目的グラウンド、クラブハウス、テニスコートなどがあり、各方面で充実した施設環境が整っています。

学校周辺の環境・交通アクセス

電車でのアクセス

  • 東急大井町線「等々力駅」から徒歩10分

バスでのアクセス

  • 黒02系統(目黒駅-二子玉川)都市大等々力キャンパス前
  • 渋82系統(渋谷-等々力)玉川警察署前
  • 等11系統(等々力-桜小学校)玉川警察署前
  • 等12系統(等々力-成城学園前)玉川警察署前
  • 東98系統(東京駅-等々力操車場)都市大等々力キャンパス東

電車やバスを含め、都心をはじめ多方面からのスムーズなアクセスが可能です。

東京都市大学等々力中学校の受験情報

試験日程

4教科型

第1回特選入試:2024年2月1日(木)午前

第1回S特入試:2024年2月1日(木)午後

第2回S特入試:2024年2月2日(金)午後

第2回特選入試(S特チャレンジ):2024年2月3日(土)午後

1教科型

英語1教科入試:2024年2月4日(日)午前

アクティブラーニング型入試

2024年2月4日(日)午前

募集人数

180名(S特選コース80名、特選コース100名)〔4教科型・1教科型合計〕

20名(アクティブラーニング型入試 一般入試合格定員の内)

試験科目と試験時間・配点

4教科型

国語50分100点
算数50分100点
理科・社会合計60分各50点

1教科型(英語1教科入試)

英語60分 100点

アクティブラーニング型入試

検査Ⅰ(個人ワーク) 30分          
検査Ⅱ(グループワーク)100分

東京都市大学等々力中学校の偏差値と倍率

偏差値

東京都市大学等々力中学校の偏差値(80偏差値)は以下のようになります。

男子女子
2月1日(特選)5355
2月1日(S特選)5858
2月2日(2回S特選)5858
2月3日(2回特選)5555

倍率

2023年度の中学入試速報を見ると、合格倍率は以下のようになっています。

2月1日午前特選コース(第1回)3.01倍           
2月1日午後S特選コース(第1回)1.82倍
2月2日午後S特選コース(第2回)1.92倍
2月2日午後算数1教科入試4.00倍
2月3日午後特選コース(S特チャレンジ)2.53倍
2月4日午前アクティブラーニング入試7.10倍
2月4日午前英語1教科入試3.71倍

東京都市大学等々力中学校の入学金・学費

入学金・初年度納入金等は以下のようになります。

入学金230,000円
授業料468,000円
施設設備料150,000円
維持料100,000円
会費等諸費用436,600円
合計1,384,600円

東京都市大学等々力中学校の入試問題と対策(4教科型)

算数

試験時間は50分、配点は100点満点です。

大問は6問で、大問1が計算問題、大問2が小問集合、大問3以降が大型問題で構成されています。

全体として基本・標準レベルの問題が中心ですが、一部でやや複雑な問題も見られます。

基本的な問題でのケアレスミスは絶対に避け、得点源をしっかり確保したうえで、複雑な問題にもうまく対応しなくてはなりません。

特に図形や場合の数、特殊算、速さなどの分野は時間・手間のかかる問題も見られ、時間配分にも十分注意する必要があります。

一つの問題に時間をかけすぎることなく、常に全体を見て時間を意識し、得点できる問題で取りこぼしのないように解き進めましょう。

問題演習はもちろん、過去問演習を徹底して時間配分の感覚をつかみ、スピーディかつ正確に解く練習を重ねることが大事です。

国語

算数と同じく、試験時間は50分、配点は100点満点となっています。

大問は4問で、大問1が漢字の読み書き、大問2と3が小説文・物語文と説明文・論説文、大問4が新聞記事や資料の読み取り・読解となっています。

特に大問4は特殊な形式で、グラフや表などの資料が含まれた文章の読み取りのほか、新聞記事の読解が出題されることもあります。

こうした独特の形式は過去問演習を通じてしっかり慣れを作り、さらに問題演習で似た傾向の問題も多く解いておくことが大事です。

全体として難問・奇問が出題されるわけではないですが、大問4のような独特な問題も含め、時間内に様々な設問をテキパキ解かなくてはなりません。

設問形式も幅広く、選択肢問題、書き抜き問題、記述問題などが出題されています。

時間的な余裕が多いわけではないので、過去問演習で時間配分のトレーニングを行い、素早く正確に解き進める練習を重ねることが必要不可欠です。

もちろん漢字などの対策も重要ですので、正確な知識の定着を心がけ、ケアレスミスは絶対に避ける必要があります。

社会

試験時間は理科と合わせて60分、配点は50点満点となります。大問は3〜4問程度で、地理・歴史・公民分野(時事問題含む)からまんべんなく出題されています。

設問形式は選択肢問題、適語記入問題、記述問題など幅広く、時間内に各形式の設問をテキパキ解く必要があります。

特に試験時間は理科と合わせて60分のため、理科との兼ね合いも含めてバランスよく解き進めなくてはなりません。

苦手な形式の設問は特に対策を行い、素早く正確に解けるようトレーニングを繰り返しましょう。

全体として基本レベルの問題が多いですが、グラフや表、地図などの資料も多いので、情報処理能力は欠かせません。

長めのリード文が登場することもあるので、読解力などの実戦的な力も鍛えておきましょう。

理科

試験時間は社会と合わせて60分、配点は50点満点です。大問は3〜4問程度で、4分野から幅広く出題されます。

設問形式は選択肢問題、適語記入問題、計算問題、記述問題など、様々な形式が見られます。

問題としては基本レベルのものが中心ですが、社会と合わせて60分の中で様々な形式の設問を解かなくてはならないので、時間配分には十分注意しましょう。

過去問演習を繰り返し、本番を意識したトレーニングを徹底することが大事です。

また、一部では作図問題やグラフに書き込む問題なども見られます。

こうした特徴的な形式の設問も含め、多くの問題に臨機応変に対応できる力が求められます。

各分野の知識を正確におさえることはもちろんですが、問題演習を繰り返して実戦的な力を伸ばすことも常に意識しておきましょう。

過去問

東京都市大学等々力中学校の合格最低点

2023年度の中学入試速報を見ると、合格最低点(特選コース・S特選コース)は以下のようになっています。

2月1日午前特選コース(第1回)191点
2月1日午後S特選コース(第1回)175点(S特選)、165点(特選)
2月2日午後S特選コース(第2回)172点(S特選)、 154点(特選)
2月3日午後特選コース(S特チャレンジ)187点(S特選) 、176点(特選)

東京都市大学等々力中学校合格のために必要なこと

東京都市大学等々力中学校の試験問題は、いずれの科目も基本・標準レベルの問題が中心と言えます。

ただし、全体として設問形式が幅広く、様々な問題を臨機応変に解き進める力が求められます。

試験時間の余裕も多いわけではないので、スピーディかつ正確に解き進めていける、実戦的な力を鍛えなくてはなりません。

それぞれの分野の知識を正確にすることは大前提ですが、その知識や基礎を活かしながら、テキパキ解き進める練習を意識しましょう。

難問・奇問が多い試験問題とは異なりますが、基本・標準レベルだからといって決して油断してはいけません。

わずかなミスが大きな差につながるおそれもあるので、ケアレスミスは絶対に避け、得点源となるものはしっかり正答する必要があります。

さらに、国語で出題される新聞記事や資料の読み取りなど、独特な問題も一部見られます。

こうした特徴的な設問もしっかり把握し、傾向に沿った対策を進めていくことが大事です。