國學院大學久我山中学校の入試問題と対策!思考力を鍛えることが合格への近道

國學院大學久我山中学高等学校の校舎

國學院大學久我山中学校は、東京都杉並区にある私立の中高一貫校です。中学校のほか、高校からの募集も行われています。

ここでは、國學院大學久我山中学校の気になる偏差値、合格のために必要なことなどをご紹介していきます。

國學院大學久我山中学校の特色

國學院大學久我山中学校は、東京都杉並区にある私立の中高一貫校です。中学校のほか、高校からの募集も行われています。

國學院大學久我山中学高等学校は「忠君孝親」「明朗剛健」「研学練能」を「学園三箴」として掲げ、大学受験・将来の進路を見据えた教育だけでなく、コミュニケーションや挨拶、時間の厳守といった社会に必要な能力を重視する教育に特徴があります。

また、男女共学ながら男子女子で別学という形をとり、男女それぞれの特性を活かした教育を展開しています。

学校の沿革

1944年、のちの学校法人久我山学園となる岩崎学園の創立者岩崎清一氏によって創立され、1952年には國學院大學と合併し、現在に至ります。

施設

主な施設には男子部校舎、女子部校舎、体育館、グラウンド、文科会館、理科会館などがあります。共学の学校ですが、校舎としては男子と女子で別になっています。

進学先

令和2年度の大学合格実績を見ると、東京大学3名、京都大学2名、一橋大学2名、千葉大学5名といった国公立大学の合格実績のほか、早稲田大学59名、慶應義塾大学45名、上智大学37名、東京理科大学41名といった難関私立大学の合格実績も豊富です。

学校周辺の環境

國學院大學久我山中学高等学校は、京王井の頭線の久我山駅から徒歩12分に位置しています。

京王井の頭線は吉祥寺駅と渋谷駅を結ぶ路線で、久我山駅は吉祥寺駅に近い位置にありますが、渋谷方面からも比較的スムーズにアクセスできます。

また、井の頭線は沿線の駅も含めて多くの路線に乗り換えることができるので、乗換駅を介した多方面からの通学も可能です。

國學院大學久我山中学校の受験情報

試験日

第1回:2022年2月1日(火)午前

第2回:2022年2月2日(水)午前

ST第1回:2022年2月1日(火)午後

ST第2回:2022年2月3日(木)午後

ST第3回:2022年2月5日(土)午前

*STクラスは、東京大学や東京工業大学、一橋大学といった最難関国立大学や医学部の合格を目指す特進クラスのことをいいます。

募集人員

第1回:男子45名(一般)・女子25名(CC)

第2回:男子75名(一般)・女子35名(CC)

ST第1回:男子40名・女子25名

ST第2回:男子25名・女子25名

ST第3回:男子約15名・女子約10名

*女子のCCクラスは、文化交流に焦点を置き英語力を育てることを中心としたクラスです。また、2月1日の場合、一日の中で一般・CC第1回(午前)とST第1回(午後)の両方を受験することもでき、両方合格した場合はST第1回の合格者として扱われます。

試験科目

第1回・第2回とST第3回が国語(100点満点・50分)、算数(100点満点・50分)、社会(50点満点・40分)、理科(50点満点・40分)の4科目、ST第1回・ST第2回が算数(150点満点・60分)、国語(100点満点・50分)の2科目となります。

そのほか、男女若干名の募集で帰国生入試(男子一般・女子CC)もあります。

試験日は1月9日(日)で、試験科目は算数・国語または算数・英語(各100点満点・各50分)、面接(本人・保護者別)となっています。

國學院大學久我山中学校の偏差値と倍率

偏差値

國學院大學久我山中学校の偏差値を80偏差値でみると次の通りです。

  男子 女子
第1回 50 48
ST第1回 57 57
第2回 52 48
ST第2回 57 57
ST第3回 55 52

倍率

2021年度の実質倍率は次の通りです。

  男子 女子
第1回 3.8倍 1.6倍
第2回 3.1倍 2.3倍
ST第1回 2.9倍 3.3倍
ST第2回 7.1倍 5.1倍
ST第3回 11.1倍 8.5倍

特にST第3回とST第2回の倍率が高く、男子は7倍以上の倍率となっています。

國學院大學久我山中学校の入学後の学費

2021年度の中学入試要項によると、入学手続費用は入学金25万円、初年度の年間学費等(入学手続費用は除く)は合計77万8000円(授業料42万円などを含む)となっています。

入学金と年間学費を合計すると、初年度で計102万8000円になります。

國學院大學久我山中学校の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は100点満点です。(ST第1回・ST第2回の場合は60分で150点満点)

大問は4問程度で、一般入試では計算問題と応用問題の出題、ST入試では応用問題の出題となります。

ST入試は「思考力を問う問題」に重点が置かれており、算数では応用問題によってどのような考え方・思考過程をしたのかが見られています。

前半は比較的基本レベルの問題が多いですが、その分高得点勝負になることもあり、油断はできません。得点源とするべきものは必ず得点し、ケアレスミスは避けましょう。

後半は難易度の高い問題も多く、特にST入試では数学的な思考力が試されます。過去問をはじめ、考え方・思考過程が問われる問題に多く触れ、実力を養っておきましょう。

頻出分野としては、図形、割合・比、速さ、特殊算、規則性、数の性質などが挙げられます。過去問から近年の頻出分野を確認しつつ、幅広い分野に対応できるように対策しておきましょう。

国語

試験時間は50分、配点は100点満点になります。大問は3問で、小説文、説明文、漢字・知識問題から出題されています。

難易度はそこまで高いというわけではありませんが、その分高得点勝負になる傾向も見られるので、より正確な読解力が求められます。また、設問数もそこまで多いわけではありませんが、その分一つの失点が大きな差につながるおそれがあるので、一つ一つの設問を正確に解き進める力が求められます。

設問形式は記号問題、書き抜き問題などのほか、記述問題の出題もあります。

比較的短めの記述問題ですが、過去問を中心に問題演習を重ね、同じような文量の記述問題にはしっかり慣れておきましょう。

社会

試験時間は40分、配点は50点満点です。大問3問から成り、主に地理・歴史分野が中心となって出題されます。

一方、公民分野や時事問題も含め、総合問題の出題もあるので、注意が必要です。過去問から近年の出題分野をよくチェックしておきましょう。

全体的に基本レベルの問題が中心ですが、資料や地図、グラフなどの読み取りが多いため、出題傾向にしっかり慣れておく必要があります。過去問演習や問題演習を重ね、資料などの内容を正確に読み取る力を鍛えておきましょう。

また、設問形式は選択肢問題が多いですが、適語記入問題や記述問題の出題もあります。選択肢問題を中心に対策しつつ、ある程度幅広い設問形式に対応できる力が求められます。

理科

社会同様、試験時間は40分、配点は50点満点となっています。大問は5問で、4分野から幅広く出題されています。

こちらも基本的な問題が中心となりますが、実験や観察などの問題も多いため、注意が必要です。実験問題・観察問題に多く触れ、グラフやデータ、実験結果を正確に読み取る練習をしておきましょう。

平均点も比較的高めで安定しているので、ケアレスミスは避け、得点源となるものはしっかり得点につなげることが大切です。

設問形式は選択肢問題が中心ですが、適語記入問題などの出題もあるので、過去問から近年の設問形式の傾向をよく見ておきましょう。

過去問

受験者平均点・合格最低点の特徴

受験者平均点

2021年度の受験者平均点は以下の通りです。

  受験者平均点 得点率
第1回(男子) 191.6点 63.9%
第1回(女子) 201.1点 67.1%
第2回(男子) 177.9点 59.3%
第2回(女子) 187.1点 62.4%
ST第1回(男子) 157.7点 63.1%
ST第1回(女子) 155.6点 62.2%
ST第2回(男子) 169.3点 67.7%
ST第2回(女子) 167.4点 67.0%
ST第3回(男子) 180.7点 60.2%
ST第3回(女子) 189.7点 63.2%

ST入試はいずれも6割台の平均点ですが、ST第2回は男女とも7割近い平均点となりました。

合格最低点

第1回(男子) 219点 73%
第1回(女子) 200点 66.7%
第2回(男子) 196点 65.3%
第2回(女子) 192点 64%
ST第1回(男子) 175点 70%
ST第1回(女子) 175点 70%
ST第2回(男子) 207点 82.8%
ST第2回(女子) 199点 79.6%
ST第3回(男子) 231点 77%
ST第3回(女子) 227点 75.7%

それぞれの配点(第1,2回、ST3回:300点満点、ST第1回・第2回:250点満点)から割合を考えると、ST入試の合格ラインが7割以上となっています。

平均点は6割前後ですが、合格ラインは7割以上という結果になりました。

國學院大學久我山中学校合格のために必要なこと

國學院大學久我山中学校の入試問題は、全体として基本レベルの出題が多い傾向にあります。

ただし、その分だけ高得点勝負になる可能性が高く、合格ラインも比較的高めで推移しています。そのため、過去問をよく解いて傾向に慣れておき、より正確に解き進めていく力が求められます。

また、一般入試とST入試で傾向が異なるため、受験日程ごとの出題傾向をよく確認する必要があります。特にST入試は「思考力を問う問題」に重点が置かれるため、各科目とも知識だけでなく思考力を鍛える勉強を意識しなくてはなりません。

そのほか、ST入試は国語・算数の2科目受験の場合も多いので注意しましょう。各日程の受験科目、傾向を確認したうえで、それぞれの倍率や合格ラインなど、総合的に検討することが大切です。