個別指導塾と集団塾、最適な塾の選び方!子どもに合わない塾はお金と時間の無駄です!

子供に最適な塾選び

みなさんは「塾」と聞いてどのようなことを思い浮かべますか?

「受験」「学習習慣」「習い事の一つ」…、人によって様々ではありますが、塾に期待することは「学力向上」だと思います。

しかし、「塾に行って、成績がとても上がった」という声もある一方で、「塾にいれたものの全く成績が上がらない」という声を聞くこともよくあります。

同じように勉強する時間を確保して、同じように先生に教えてもらっているにも関わらず、こういった差がうまれるのは何故でしょうか?

もしかすると、成績が上がらないのは子どもと塾と合っていない可能性があります。

子どもの性格と塾の指導スタイルを照らし合わせなければ、下手すれば大量の月謝をつぎこむだけつぎこんだものの成績は変化なし…というのも大いにあり得るので、塾選びには注意しなければなりません。

塾選びに失敗しないために、

  • そもそもどういった塾が世間にはあるのか?
  • それぞの塾のメリットデメリットは?
  • どのような塾のスタイルがどのような子供に合うのか?

をご紹介します。せっかくの塾がお金の無駄にならないように、我が子をイメージしながらチェックしてみてください。

集団塾(1対10~20)

集団塾

一昔前までは主流が集団塾でした。先生1人に対し生徒複数人、学校の授業のようなスタイルで学習していきます。

1年を通して学習カリキュラムが決まっていますので、新しく生徒が塾に入ってこようが、ついてくることができない生徒がいようが、カリキュラム通りに次へと進みます。

メリット

授業料は安価

安い授業料で5教科対応しているところも少なくありません。

一緒に学習していく友達(仲間)がいるので、競争心が芽生える

授業ごとにテストを行い順位付けし貼り出すことで、「上位に入ろう」「下位から抜け出したい」とやる気を引き出すことができます。

デメリット

平均点以下の生徒は、授業についていけなくなる可能性が高い

学校の授業についていけないから塾に入れようと、安易に集団塾へ入れてしまうと、塾の中でもついていけなくなり「塾嫌い」「勉強嫌い」へと発展してしまう子供がいます。

消極的な子は、わからない問題があってもそのままにしてしまう

集団の中で1人手を挙げて先生に質問できる生徒はどのくらいいるのでしょうか。また、「授業が終わった後に聞こう」と思っていても、面倒になってそのまま帰ってしまう子供も多いのです。

中途半端な時期に入会すると、わからない単元からスタートになることもある

塾によっては「予習型」スタイルの場合もあり、途中から入ると、塾で進んでいるそこまでの単元は自力で学習しないといけなくなるので根気がいります。

以上より、集団塾に適する子、適さない子の特徴は以下の通りです。

適する子

  • 競争心がある。(人と比べるとやる気を出してくれる)
  • ある程度の学力がある。(平均点以上が好ましい)
  • 学習習慣がついている。

無駄になる子

  • 学校の授業についていけない。
  • 消極的・マイペース
  • 宿題以外の勉強をしない・提出物をきちんと出さない

授業料が安いからと安易に子供に合わない集団塾へ入れてしまうと、「塾嫌い」「勉強嫌い」となる可能性があるので注意しましょう。

少人数の個別指導塾(1対2・1対3)

個別指導塾

個別塾の多くは「生徒に合わせて授業を進めていく」と謳っており、基本的には生徒が躓いている単元まで溯って指導を進めていきます。

先生1人に対し生徒が2人、または3人での授業で、先生が生徒Aを教えている間、生徒Bは問題を解きます。

ある程度時間が経ち、次に先生が生徒Bを教えている間、生徒Aは指示された問題を解く、というようなスタイルになります。

メリット

質問がしやすい

先生が生徒を教えている間は1対1なので、集団塾と比べると質問はしやすい環境です。

効率よく学習できる

考える時間(問題を解く時間)が設けられ、解いた後に先生が来てくれるので効率よく進めることができます。

デメリット

先生に教えてもらえる時間は、全授業時間の半分・または3分の1程度

80分授業であるとしたら、1対2の場合、教えてもらえる時間は約40分です。

さらに宿題の添削や小テスト等を行うと40分より減る可能性があるため、その日にできる学習は意外と少ないものです。

特に高校生の場合、1問1問が難しいので、数問しただけで授業が終わる可能性もあります。

担当の先生や、ペアとなる生徒の当たり外れがある

個別塾は学生から社会人までの先生が幅広くいます。

経験者であれば手際よく進めることができますが、学生であれば手間取ることがあるため時間ロスになりやすいです。

また、ペアとなる生徒と学力差が激しい場合、公平な40分ずつの指導ではなく、30分:50分と時間の割り振りができていないこともあります。

子供にサボり癖があると、問題を解く時間が自習の時間となる

やる気のない生徒・諦め癖のある生徒は、先生がついていない時間は休憩時間となることもあります。

とすれば、実質的な塾での学習時間は、先生がついている時間のみとなり、成績向上には繋がりにくくなります。

適する子

  • 学校の授業についていけない。(但し、テストで40点以下の生徒は含まない)
  • 消極的・マイペースである。
  • 成績を上げたいというやる気がある。

無駄になる子

  • やる気・意欲・学習習慣がない。
  • 学校の学年順位で最下位を争うような点数をとる。
  • 宿題・提出物を出さない。

授業料は集団塾より多少高くなります。

ある程度の学力があり、時間を有効活用したい、成績を上げたいと思っている子にとっては良いかと思います。

個別塾で勉強をする子供

マンツーマンの個別指導塾(1対1)

個別指導塾

最後に、先生1人に対し生徒1人の個別塾です。

いわゆるマンツーマンの教室です。

イメージは教室で待つ家庭教師で、先生は担任制のところがほとんどです。

どれだけ成績が悪くとも、どれだけ目標が高くとも対応できるので、一番柔軟性の高い塾といえます。

メリット

躓いている単元から進めるのは勿論、生徒の問題を解く癖や間違い癖を見抜ける

1対2とは違い、生徒が問題を解いている間も先生が隣にいるので、「何故ミスが起こるのか」見抜くことができやすい環境です。

また、生徒はサボることができません。

質の高い授業をしっかりと受けることができる

授業時間が1時間だとすれば1時間きっちりと先生に教えてもらえます。

先生と会話しながら進められるので、記憶に残りやすい学習となります。

人見知りでも慣れる

基本的に先生は変わらないので、初めは人見知りでも回数を重ねるごとに慣れていく子が多いです。

質問ができやすくなるので、わからない問題を解決しやすくなります。

自習室が使える(集団と個別が同じ塾にある場合、ないこともある)

自習で教室を利用しわからない問題があった場合、空いている先生がいれば無料で教えてもらうことができます。

デメリット

授業料が集団塾に比べて高額

家庭教師よりは安いですが、大手になればなるほど高額となります。

担当になる先生には当たり外れがある

やはり個別なので、学生から社会人まで様々な人が働きます。

勿論経験者に越したことはないですが、初めての先生でも1対1の場合は落ち着いて指導ができます。

ただ、指導力というところでは差が出てしまうのでデメリットの1つとなります。

授業で行っていない科目は置き去りになりやすい

やはり授業料が高めなので、授業科目以外は子ども任せとなります。

ここをどうフォローできるかで良い塾か決まるでしょう。

適する子

  • 学力が最下位を争うような子供・または成績上位の子供。(成績中間層でも良い)
  • 人見知りが激しく、マイペースな子供。
  • 宿題をしない、提出物を出さない・勉強の仕方がわからない子供。

適さない子は、引きこもりや不登校の生徒でない限りいないと思いますが、家庭にとっての月謝の許容範囲がどこまでなのかによるでしょう。

また、その教室の塾長はどのような人か、「子どもの成績を真剣に考えてくれるのか」「学校・入試情報を把握しているのか」「相談がしやすい人か」きっちりと見極めることも大切です。

以上をふまえて、月謝だけで物事を判断せず、塾長と顔を合わせて話し、体験授業を受けてみてから決めることをお勧めします。

最適な塾選びには塾の特徴と子どもの性格を把握すること!

集団塾、少人数の個別指導塾、マンツーマンの個別指導塾、それぞれのメリット・デメリット、そして適する子供、適さない子供についてご紹介しました。

お子さんの性格を見極めて、塾の費用がお金の無駄にならないように最適な塾を選んであげてください。

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