中学受験の大手塾として有名なSAPIX・四谷大塚・日能研。どの塾にしようか悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?
ここでは実際に通塾をされている、されていたご家庭から、塾を決めた理由の声を集めました。
どの塾がいいのか悩んでいる親御さん、ぜひ参考にしてみてください。
我が家がサピックスを選んだ理由
1.子供を託したいと思えた塾
サピックスは全てがプロ中のプロ。それが決め手でした。
サピックスの入塾説明会に行ったのは3年前、子どもが新4年生になる頃でした。
数ある進学塾のうち、サピックスにお邪魔したのは一番最後だったのですが、それまでどこの塾の説明会に行ってもピンとくるものがありませんでしたが、先生の説明、模擬授業を受けているうちに「ここしかない。うちの子にはここが一番合っている。」と感じ、すぐに入室テストの申し込みをしました。
私がそう感じたのは、受付の方、校舎の所々に立って父母を案内する先生方が皆さん身だしなみがきちんとして背筋がピンとしており、何を伺っても真摯で丁寧な応対をしてくださったからです。
その姿に、並ならぬプロ意識を感じました。正に、プロ中のプロでした。
サピックスに通っていた3年間、先生方、授業内容、そして校舎の事務スタッフの方たち、全てにおいて不安を感じる事は全くなく、安心して子どもを託すことが出来ました。
入塾説明会で父母に対して「子どもを託したい。」と信頼させ、安心させたサピックスは、最初から最後まで「プロ中のプロ」でした。
2.クラス別授業のシステムで子供のモチベーションが上がる
サピックスの決め手は、クラス別の授業です。
サピックスは、テストによってクラス別に分かれます。一度上のクラスの授業を受けると、授業そして生徒のレベルの高さがよくわかります。
レベルの高い授業を受けると、さらにその上を目指したいと考えて進んで勉強します。
このシステムがモチベーションにつながります。勉強をするためには、環境とモチベーションが必要です。
サピックスには、この両方が備わっていますし、その生徒のレベルに合わせた授業をしますので、理解度に合わせた授業を受けられます。
勉強する意欲の高い仲間が多くいるので、自然と勉強に集中できるようになります。
3.体験授業などを通して塾との相性がよかったことが決め手
我が家がSAPIXを選んだ理由は先生との相性です。
4年生頃、子供の塾通いがしたいという希望で近隣の塾に通い始めました。
成績順調に上がってきたので、「これならいっそ目標を持たせて挑ませよう」と、早稲田アカデミー、ENA、栄光ゼミナール等お試しで通わせていただきましたが、結果的にSAPIXに決めました。
その中でも決め手は、学習の密度です。
1日の授業時間が長く、復習を大事にしているので宿題が多いように感じますが、定着力はだいぶあるかな、と親目線で見ていて感じます。
なお、子供がグループ指導が良いと希望したことと、面談して頂いた先生が授業も受け持ってくださった、ということもあり、先生との相性が良かった、ということもあります。
SAPIXに限らずですが、通塾するとなると長いお付き合いになるので体験で雰囲気を味わい、塾との相性を見る、というのも大事かと思います。
我が家が四谷大塚を選んだ理由
1.志望校が定まってなかったので志望校判定テストが決め手
四谷大塚は、志望校判定テストがあるのでこの塾に決めました。
中学受験では、子供の行きたい学校と親の行かせたい学校が違っていました。
塾を選ぶ時に、四谷大塚は志望校判定テストがあり、正確な合格の判定を見られる事は親にとって有難かったです。
その際に沢山の資料も返却されますので、子供の苦手な分野をきちんと把握する事が出来ます。資料をもとに志望校の学習計画が立てやすいです。
また、定期的にテストが行われるので、どれだけ学習した事を理解しているかが分かります。
宿題が出ますので、塾だけでなく自宅での勉強もしっかり行えます。塾に行けない時には映像授業で勉強できるのも良い所です。
2.四谷大塚の教材は分かりやすい!子供の自主性を育てられる教材で学べる
通塾を検討していた際に、分かりやすくまとめられた教材を見て四谷大塚を選びました。
複数の中学受験塾を比べる中で、正直先生の質はどこもそれほど変わらないと感じました。
だからこそ、扱っている教材を参考にさせて頂きました。
中でも四谷大塚の予習シリーズは実に分かりやすくまとめられていました。
単元ごと覚えた方がいい内容が整理されて載っているため、テキストは辞書のように使えました。
元々予習を目的としているだけあって、問題集の解説もとても丁寧。親の出番がなくても子供が読めば理解でき、自主性を育てる教材だなと感じました。
基礎問題集から応用問題集まで、自分の受けたい学校に合わせて進められるのも良かったです。
我が家が日能研を選んだ理由
1.親自身が日能研で中学受験を経験
幅広い難易度の中学受験に対応しているので日能研を選びました。
当初は四谷大塚と日能研で悩みましたが、自身も日能研で中学受験を経験しているので、日能研を基本で考えました。
日能研の最大の特徴は、偏差値的な見方をするのであれば、幅広い難易度に対応できる進学塾という感じがします。
四谷大塚やサピックスは、比較的難関校を目指す受験生向きの進学塾だと感じていました。
特に多くの受験生が受ける模試に関しては、日能研の模試と四谷大塚の模試では難易度や狙いが異なります。
基本的にお子さんの受験する中学校の難易度によって選択をすることになると思いますが、最終的な判断は相性も重要になってきます。
進学塾も教室によって講師の性格も違いがありますので、よりお子さんに適した環境や指導方法をしている進学塾を選択することが望ましいと思います。
2.自宅の近くにある受験塾ということが何よりの決め手
我が家が日能研を選んだのは、自宅から最も近い受験塾だったからです。
小学校も高学年が近づくにつれ、学習以外の活動で下校時間が遅くなってきます。
特に公立の小学校では、昔に比べて家庭学習の量が多く、娘の場合は40分から1時間、自主学習があるとその2倍くらいの時間が必要でした。
通塾を検討するに当たって、難関校の合格率やテストフォローの有無、先生方の質、また費用などを鑑みて多くの見学・体験をしました。
しかし最終的に大きな判断となった材料は、『自宅の近くであること』『遅くなっても安全な道で帰宅できること』でした。
日能研自体はさすが大手ということもあり、カリキュラムや学習以外のフォロー、例えば学校説明会を日能研各校舎で行なったり、私学が一堂に集まるフェスも開催しており、保護者にとっては至れり尽くせりでした。
3.共働き家庭でも通塾させやすい
日能研を選んだのは雰囲気が良かったからです。
サピックス、四谷大塚、日能研の入塾テストを受けましたが、その中で子供自身がここが良いと決めたのが日能研でした。
母親としては、サピックスに通わせたい気持ちが当初強かったのですが、子供の熱意に負けて日能研に入塾させることにしました。
教室もとてもきれいで、お弁当が必要な日でも提携のお弁当の手配もあり便利でした。このお弁当は素材にこだわり、そして手作りでした。
受験間近になると子供たちも時間や精神的にも追い込まれますので、親としては子供の体調管理により一層慎重になります。
こうした身体に優しいお弁当は働く母としてありがたい存在でした。
数年間お世話になりましたが、確かに親身になって相談に乗ってくださる先生が多く日能研を選んで正解でした。
4.苦手科目を丁寧に教えもらえ、成績アップ
我が子は小学4年生から、日能研に通っています。我が家が日能研を選んだ理由は、苦手科目の点数を引き上げてくれたからです。
子供はとにかく算数が大の苦手でした。入塾前のテストでは、酷い点数を叩きだし、このままではどこの中学にも入れないのではという状況でした。
しかし実際に塾通いを始めると、先生が苦手なところを授業終わりに丁寧に教えてくれるようになりました。
そのお陰で、入塾当初より算数の成績が格段に上がり、塾のクラスもワンランクアップすることができました。
このまま日能研で受験までお世話になる予定です。
5.受験勉強のスタートが遅くてもきちんとサポートをしてくれる
日能研が一番子供に寄り添ってくれたので、通塾を決めました。
公立中学校の環境が気になり、小学5年生で中学受験をしようと決めました。
中学受験の勉強を始めたのが5年生だったので、スタートが他のお子さんに比べて遅かった事もあり、塾選びには相当苦労しました。
色々な塾を体験させましたが、進むスピードが早く、塾長も事務的な感じがしたりと、我が子に合った塾がなかなか見つからず悩んでいました。
そんな時に中学受験をさせたママ友の薦めで日能研に体験へ。相性が合ったのか、初回の授業から子供がわかりやすいと言ったのです。
また塾長さんについていけるでしょうか?と相談したところ「全く問題ありません。きちんとサポートさせていただきます。」と言って下さったのでお任せしました。
そして半年程でみるみる成績があがりびっくり。
他の先生方も上手に子供のやる気を伸ばしてくれたり、伸び悩んだ時は励ましてくれたりとお陰様で志望校に合格しました。
日能研のお陰で合格出来たので入塾させて良かったと思いました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?それぞれの塾に特徴があるように、家庭によって塾を重要視するポイントがあります。
これから始まる中学受験を乗り越える最適な塾に出会えるといいですね。