文部科学省の塾に通っている割合のデータによると、公立小学生で4割、私立小学生で7割、中学生では7割強もの子どもたちが塾に通っています。
本来、塾では学校の補習授業がメインだったにもかかわらず、近年では学校の授業を復習とするべく、予習形式の塾も増えてきています。
そんな塾ありきの現在ですが、誰しも必ず塾が合うわけではありません。
今回は塾と家庭教師のメリット・デメリットを比べ、塾よりも家庭教師があっている子どもの特徴についてお話していきます。
目次
個別指導の塾
個別指導塾のメリット
塾には個別指導と集団授業の2つのタイプがあります。
個別指導の最大のメリットとしては、少人数制ということです。
個別指導は、1:1や1:2という形で教師が重点的に教えてくれます。そのため、教師が一人の子どもにかける時間は長くなります。
わからないところをたくさん質問することが出来るのです。
個別指導塾のデメリット
デメリットは授業のカリキュラムが完全に生徒頼みになってしまうことです。
カリキュラムが早く進む分には問題がないのですが、あまりに遅いと学校の授業に遅れてしまいます。
塾の目的は、成績をあげること。
つまり、テストで点数を取ることです。
それなのに進みが遅いためにテスト範囲が終わらないという問題が起こる可能性があるのです。
以上のことから、個別指導は、自分で勉強をある程度進められる子どもに合うと思います。
集団授業の塾
集団授業塾のメリット
集団授業塾のメリットは、カリキュラムがしっかり決まっていて、その進度は一定ということです。
カリキュラムが塾のほうで決められているため、進度はある程度早く、非常に効率よく進むことができます。
集団授業塾のデメリット
デメリットは個人個人の生徒に合わせることが出来ないということです。
例えば説明を聞いていて難しいと思う生徒がいたとしても、その子のために授業を止めて、詳しく説明することができません。
集団授業に合う子は、その授業カリキュラムについていくことが出来る子になります。
家庭教師
家庭教師のメリット
家庭教師のメリットはマンツーマンということです。
1:1のため時間をかけてゆっくりと、学校の授業の質問をすることもできます。
家庭教師と子どもの年齢が近いために、子どもの気持ちを理解しやすいです。
また家に教師が来てくれるために、わざわざ塾に行く必要もありません。
家庭教師のデメリット
デメリットとしては、塾に比べて比較的料金が高いです。
特にプロの家庭教師に頼んだ場合、かなり高い金額になります。
また、他の子と関わることがないため競争心が生まれづらいです。
もし教師が子どもと合わなかったり、力不足だった場合、成績が下がるといった可能性もあります。
それぞれに合う子どものタイプ
集団授業の塾は学校の授業よりも質が上がった授業を提供してくれるというイメージです。
つまり、学校の授業でついていけるだけの学力があり、学校の成績が真ん中以上の子どもに合っています。
子どもは、興味があるものに対して100パーセント以上の力で物事に向き合います。
本を読む行為を早いうちから興味ある対象にしてあげることが出来れば、理想的です。
「この本面白いから読んでみるといいよ」と一言声をかけて、話の内容を一通り話してあげる。
でも、最後の結末部分をあえて、教えないという意地悪めいた方法もいいかもしれません。
最後に
もちろん、子どもによって塾が合う子、家庭教師が合う子、いろいろなタイプの子どもたちがいます。
はじめにその子供たちに合うような勉強環境を作るのが親の役目です。
しかし、入った後に、「先生が悪いから」「友達がうるさいから」などと言った理由のせいにして成績が伸びないという子どもたちもいることは確かなのです。
何事も、人のせいにしたり、自分は悪くないといっているようでは、どんなに良い塾に、家庭教師がついていたとしても成績は伸びることはないでしょう。
一方で、何事も人のせいにせずに、常に勉強の時間を確保して、必死に伸びようと思って勉強する生徒は必ず伸びます。
塾を選ぶ基準も同じです。
それぞれの子どもの合うタイプの塾、家庭教師を選んであげる。そして、子供たちが自分で勉強と向き合えるような環境に身を置いてあげること。
そうして、勉強の量が増えると、勉強をすることが楽しいと感じます。そのように子供に思わせることが大切です。
一人でも多くの子どもたちが、勉強を楽しいと感じて成績が伸びることを祈っております。