小学校に入学すると心配になるのが「勉強」ではないでしょうか。
学年がひとつ上がると、学習する内容もぐっと難しくなります。
お子さんが学習内容を理解しないまま次のカリキュラムに進んでしまうと、やる気がなくなってしまう原因にもなります。
学年やお子さんの成長に合わせた勉強法を取り入れ、親が勉強をサポートすること、見守ることが大切です。
各学年でつまずきやすい場所、絶対に理解させておかなければならない場所は決まっています。
ポイントをおさえた学習がやる気パワーアップの近道になります!
目次
小学校低学年の勉強方法!入学前にひらがなを、二年生になる前に九九を覚えさせよう
子どもは新しいことを覚えるのが大好き。だから予習をさせましょう。と学習アドバイザーなどの専門の先生方はおっしゃられます。
しかし、実際低学年のうちに予習に比重を置くと、授業妨害を起こしてしまう可能性があります。
「知ってる、知ってる。授業でまたやるの?つまらなーい。」目に浮かびませんか?
低学年のうちの予習は2割前後。残りは復習にあてることをお勧めします。
ただ、ひらがなと九九だけは早めに暗記させること。これは絶対です。
ひらがなに関しては入学前に絵本が読め、自分の名前を書けること。できればカタカナの読み書きができるとなお良いでしょう。
一年生の一学期は授業のペースもゆっくりですが、二学期になるとスピードが上がります。
この時にひらがなやカタカナを覚えたばかりだと、毎日の授業についていけなくなり、一年生のやる気パワーもしぼんでしまいます。
また、九九に関しては、二年生に上がる前に暗記させておくと、勉強がスムーズに運びます。
九九の意味がわからなくてもいいのです。とにかく暗記させることが大切です。
小学一年生のつまずきポイント
算数の繰り上がり、繰り下がりの問題。
例題問題をイラストや鉛筆などの物を使い親御さんが教え、その後ドリルを解かせることで、克服しましょう。
小学二年生のつまずきポイント
九九の計算。
九九を暗記していないと進むことはできません。九九を覚えさせてから、計算問題を解かせることが大切です。
どちらの学年も計算だとできるのに、文章題になるとつまづくというお子さんもいます。
文章読解力をつけるためにも、日頃から本を読ませることが大切です。
小学校中学年の勉強方法!子供達がいろいろなものに興味をもつことをきっかけに、幅広い学習を
学校の授業にも慣れてくる中学年。
興味があることは図鑑で調べたり、自分で実際に試したりするお子さんも出てきます。
低学年時とは違い、お子さん本人が自分でできることも増えるため、親御さんとしてはあれも駄目、これも駄目と言いがちです。
しかし、危なくないことならば親御さんは見守るスタンスで行きましょう。
学校の授業も子ども達がいろいろなものに興味をもつ時期に合わせ、理科と社会が加わりますし、野外学習も出てきます。
御家庭でも、子ども達がいろいろなものに興味をもつことをきっかけに、教科書だけの勉強ではなく、家族で博物館などを訪れたり、家庭菜園に取り組んでみたり、生き物を育ててみたり…実際の体験を通して、知ることの楽しさをお子さんに教えてあげることができるのもこの頃ならではの取り組みです。
この時期先取りで覚えておくと良いものは日本地図です。
各都道府県の場所を覚えておくと、高学年の時にとても楽になります。
小学三年生のつまずきポイント
わり算、小数、分数です。わり算、小数、分数はこの先ずっとついてくる内容です。
中学生になっても分数や小数を理解していないと、高校受験にまで影響が出てしまう大切な部分です。
一年生の時同様、例題問題をイラストや鉛筆などの物を使い親御さんが教え、その後ドリルを解かせましょう。
また日常生活でケーキを切る時に分数で答えさせたり、お菓子を家族で分ける際、一人いくつになる?など算数を生活に取り入れ克服しましょう。
小学四年生のつまずきポイント
四年生ではおおよその数の概数、四捨五入がでてきます。
ここは親御さんでも苦手な方がいるかもしれませんね。
簡単な問題集を購入し、親子で克服してみて下さい。
買い物時に何割引きだから約何円?と実際に利用してみるのも良いかもしれません。
高学年の勉強方法!大切な学年だからこそ、不得意科目を減らせるように
小学校の集大成であり、中学校進学前の大切な時期を迎える高学年。
勉強については得意科目、不得意科目の差が明らかにわかります。
中学校進学前に不得意科目を克服して欲しいと思うのが親心ですよね。
しかし、お子さんの中には反抗期を迎え、親御さんの言葉を素直に聞いてくれないことも…。
またお子さん自身も成長し、自分の意思を持ちます。
部活動やお友達との時間を優先にして、学習する時間を取り入れたくないということもでてきます。
学習時間が急激に減ってしまうのもこの時期の特徴です。この時期に先取りで覚えておくと良いものはアルファベットです。
中学校から本格的に始まる英語の授業。
ゲームなど楽しみながら英語の授業をしてきた小学校とは違い、中学校の英語は単語、文法と本格的に学習します。
アルファベットの大文字、小文字を覚え、書けるようにしておくと、中学校入学時に慌てなくて済むでしょう。
小学五年生のつまずきポイント
五年生では、小数のかけ算や割り算、割合の問題がつまずきやすい場所といわれています。
中学年で取り組んだ小数を復習して計算ミスを少なくしておきましょう。
割合に関しては日常的に取り入れイメージできるようにするとよいかもしれません。
小学六年生のつまずきポイント
六年生では立体図形の問題が出てきます。
計算はできたのに、立体的な問題になるとわからなくなってします。
そういう場合はブロックや空き箱を用いて、実際に立体を作ってみて学ぶと想像しやすくなるでしょう。
小学校のテストは捨てないで!!
小学校では定期的に行うテスト。御家庭ではどうなさっていますか?
点数を見たらポイっと捨てていませんか?
このテスト。実はとても重要です。お子さんの苦手な箇所が一目でわかるからです。
間違えた箇所と同じような市販の問題を解かせ、お子さんが内容を理解しているのか確認するために、ぜひ学校のテストを利用してみて下さい。
小学生、学年別の勉強法のまとめ
うちの子成績が上がらないのよ。
通信教材をはじめようかしら…塾に入れようかしら…。という御家庭も多いと思います。
お子さんが学習内容を理解しないまま通信教材や塾へ入れてもお金が無駄になるだけです。
学校のテストを見直すこと。これに尽きると思います。
理解していないようならば、その前の学年に戻ること。
忙しい親御さんとっては大変骨の折れる話ですが、基本がしっかり出来ていれば、中学生、高校生になり、つまずいてもすぐに取り返しがつくことでしょう。
最近では大学生で分数ができない。かけ算ができない。という話もあります。
何事も基本が大切。勉強がわかれば、お子さんのやる気モードにもつながりますよ。