日本で一番頭の良い大学、最難関の大学といえば、東大、京大が思い浮かぶと思います。
入学するのは、とても困難と言われることが多く、実際どのような子が受かったか知りたいという方も多いのではないでしょうか?
そんな東大、京大に合格した子の特徴、そして親はどのようにサポートすれば子どもの学力を伸ばしていけるのか、ご紹介します。
目次
東大京大に合格する子は『勉強をすること』が普通
東大、京大に合格した子たちに共通して言えることは、「勉強をすることが普通」ということです。
中学生になると、小学校までの甘いテストとは違い、初めて義務的な成績の出るテストを受けることになります。
そのテストのために勉強する子が大多数を占める中で、東大、京大に合格する子は、常に勉強をしています。
テスト前だから焦って勉強するのではなく、学校の授業では、他の子よりも多くを学び、家に帰ってからも学校の授業でわからなかったところを調べたり、次の日の授業では何をするのか何気なく予習していたりします。
つまり、常に勉強することが当たり前の環境に身を置いているのです。
東大京大に合格する子は自発的に勉強している
「勉強は、しなければならない強制的なもの」と考えている子がとても多いですが、そのような子の成績が伸びることは極めて稀です。
塾に通い親に尻を叩かれて勉強したとしても、なかなか成績が伸びません。
それに対して、「勉強をすることが普通」と考えている子は、いくらでも成績が伸びます。
こういう子に、東大、京大合格をする子が多く見受けられます。
大切なことは、強いられた勉強よりも、自発的な勉強です。勉強という字は、他人に強いられて、勉めるものではありません。
「自分に強いて、勉める」と書いて勉強なのです。
東大京大を目指す子どもたちはもちろん、そこまで高いところは目指さないという方も、親御さんが自発的に勉強するようにサポートすることが大切です。
東大京大に合格する子は学校の授業を大切にする
東大京大に合格した子に勉強の仕方などを聞いてみると、期待している返答と全く逆の答が返ってくることがあります。
現役で東大3類に合格した教え子の話
現役で東大3類(医学部で東大でも最難関と言われる)に合格した教え子に
「中学生の頃、定期テストの勉強はどのくらいした?」
という私の質問に対して帰ってきた返答は、
「あまり勉強していないと思います」
といったものでした。
その子の中学生のときの通知表はオール5でしたが、もちろん、本当に勉強していないということはありません。
しかし、家に帰ってからがりがりと寝る間も削って勉強したということでもないのです。
では、いったいどこで勉強したのでしょうか。その答えは、「学校の授業」です。
東大京大に合格する子は授業の『時間』を大切にする
ほとんどの公立中学校の授業は、その生徒ごとのレベルに合った授業が出来ていません。
いくらレベルが高い生徒がいたとしても、その教室内には、真ん中のレベルの子、全く授業が理解できない子もいるので、学校の先生はレベルを真ん中に合わせて授業を進めます。
そうすると、どうしても出来ている子にとっては退屈な授業になってしまうのです。
休憩時間や給食を除くと学校の授業は5時間ほどになります。
その時間が週に5日間なので、一週間で25時間になります。
それほど莫大な時間を、有意義に使っているのが東大京大に合格した生徒達なのです。
例えば、学校の授業でやっていることが分かっている場合は、次の章の予習をしていたり、問題を解くときは人一倍早く解き、どんどん進んでいたりと授業の時間をものすごく大切にしています。
塾に行かなくても成績が良い生徒はたくさんいます。その生徒達は、学校の授業の時間の使い方に優れている子が多いのです。
東大京大に合格する子は何事にも興味関心がある
東大京大合格の子たちは、何事にも興味関心があるということが多いです。
勉強はもともと、とても面白いものです。
歴史は、昔の人たちが長い時間をかけて、いろいろな実体験を元にして、今後私たちにも生かすことができる教訓を書き記してくれたストーリーであり、英語は海外の人とコミュニケーションを取るツールなのです。
それなのに学校教育の弊害で、「勉強はしなければいけないもので、成績が悪いと怒られる」と思わせてしまっているために、勉強=面白いものというイメージが出来る子どもはとても少なくなってしまいました。
そんな勉強に対する思い込みを取り除いてあげるためにも、親御さんのサポートが大切なのです。
勉強は他人に知られるものではなく、自分で頑張るもの。そして頑張ったら必ず褒めてあげることです。
子どもたちの興味関心を育ててあげることこそ、親の役目なのかもしれません。
東大京大に合格する子のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「東大京大に合格する子の特徴」をご紹介しました。東大京大に合格したからと言って、全員がもともと頭が良かったり、特別な環境で勉強をしたわけではありません。
「勉強の習慣」や「物事に対する興味関心」など当たり前のことを当たり前にしているだけなのです。
勉強が嫌いになってしまっては、勉強でうまくいくということはないでしょう。
勉強が好きになるようにサポートしてあげると子どもも自ら勉強をしてくれるようになります。
そういう習慣が出来てくると自然も成績も上がってきます。そのような環境を作ることが、親の役目だと私は考えています。