小学生の掛け算、割り算はいつから勉強する?苦手にしないために出来ること

掛け算を勉強している小学生

小学生の掛け算・割り算はいつ頃から勉強するのか、九九などは予習したほうが良いのか、疑問に思う親御さんも多いでしょう。

特に九九は暗記事項が多いので、効率的な暗記方法など、気になる点も多いと思います。

一方、掛け算はただ九九を暗記すれば良いわけではなく、その仕組みからきちんと理解しなければなりません。

また、その知識が割り算の学習にも活かされます。

さらに、足し算・引き算の知識も使うので、その都度復習が必要となり、やみくもに掛け算・割り算の予習をすれば良いわけではありません。

こうした点も踏まえ、小学生の掛け算・割り算の学習時期、苦手にしないためのコツなどについてご紹介していきます。

掛け算・割り算はいつ習う?

一般的には、掛け算は小学校2年生の秋から、割り算は小学校3年生の春あたりから学習します。

1年生のうちはまだ掛け算・割り算は登場せず、まずは100までの数字、そして足し算・引き算を学びます。

そこで基本を理解したうえで、2年生から1000までの数字、九九、掛け算、そして3年生から割り算を学ぶという流れです。

掛け算・割り算は早めに予習した方が良い?

九九や掛け算・割り算は覚えることが多いので、早めから予習した方が良いのか?と疑問に思う方も多いでしょう。

特に九九はしっかり暗記する必要があるので、早めに学習するメリットは確かにあります。

一方、算数はまず足し算・引き算をしっかり理解することが大切であり、一概に予習した方が良い、とは言えません。

以下、こうしたポイントをもう少し掘り下げ、ご説明します。

足し算と引き算の学習は必要不可欠!1年生のうちにしっかり基礎を作っておこう

掛け算や割り算を理解するには、足し算・引き算の知識は欠かせません。

例えば、5×4は20ですが、これは5が4つ、つまり「5+5+5+5=20」を意味します。

もちろん、最終的には九九として暗記する形になりますが、「なぜこうなるのか?」という仕組みを理解することは非常に重要です。

足し算の知識なしに掛け算を学ぶのは、基礎が不安定な状態で難問に挑戦するようなもので、好ましい状態ではありません。

また、足し算とセットで引き算を学習すれば、足し算の理解はさらに深まります。

そして、その足し算の知識が掛け算には必要不可欠であり、さらにその掛け算から割り算へ学習を進める形になります。

つまり、足し算・引き算は基本中の基本となるため、まずは1年生のうちにしっかり学び、基礎を作り上げることが大切になるのです。

早めに掛け算・割り算を予習したい場合

例えば、2年生の夏に掛け算・九九を予習するという選択肢もありますが、もし予習をしたい場合は、お子さんが足し算・引き算の基本をしっかり理解しているかどうか、必ず確認してください。

そのうえで、先ほど例に挙げた「5×4=20」であれば、「5+5+5+5=20」という仕組みをしっかり教え、理解を深めるようにしましょう。

また、3年生になる前に割り算を予習したいという場合もあるでしょう。

この時も、足し算・引き算はもちろん、掛け算・九九をしっかり理解しているか、その都度確認する必要があります。

九九の暗記だけを予習するのはアリ?

「5×4=20」は「5+5+5+5=20」を意味する、といった形で、掛け算の仕組みを足し算から理解することはもちろん重要です。

一方、最終的には九九として暗記するケースが多いでしょう。

そのため、「理屈は抜きにしてまず九九だけを覚えておく」という方法も考えられます。

ただ、早い段階でいきなり九九だけを覚えるのは、子どもにとって負担が大きい場合もあります。

何かを覚えることに意欲的な子どももいますが、理屈抜きで覚えることに抵抗を感じる子どももいます。

また、繰り返しになりますが、単なる暗記で終わらせず、仕組みから理解することもやはり重要です。

そのため、予習として九九だけを暗記させたい場合でも、お子さんの性格等を十分に考慮したうえで行い、掛け算の仕組みについてもその都度触れ、学習を進めるようにしてください。

掛け算・割り算を苦手にしないために!掛け算・割り算を学習する前にしておくべきこと

ここまでご説明したように、掛け算・割り算をいつから学習すべきか?というのは、一概に決められる問題ではなく、お子さんの性格等も踏まえて検討する必要があります。

学校の進度としては、掛け算は2年生秋から、割り算は3年生春からの学習となりますが、場合によってはその前から予習する選択肢もある、といったイメージで良いでしょう。

とにかく足し算・引き算の基本をしっかり理解したうえで掛け算・割り算を学習すべき、という点は同じです。

こうした点を大前提としたうえで、以下、掛け算・割り算を苦手にしないためにできることを、さらに詳しく整理していきます。

計算力は1年生のうちから鍛える

1年生のうちは、まずは足し算と引き算の計算力をしっかり鍛えておきましょう。

先ほど例に挙げた、「5×4は5+5+5+5になる」という仕組みも、足し算の計算力があればあるほどイメージしやすいです。

また、足し算の理解を深めるには引き算ができるに越したことはなく、つまり足し算・引き算両方の計算力を鍛えて損はありません。

掛け算・割り算を苦手とする子どもは、こうした基本的な計算から苦手意識を持ってしまうケースが多いです。

算数の全ての基本でもありますので、計算力は1年生からきちんと磨くことを意識しましょう。

学校の宿題のほか、計算ドリルなども定期的に解くようにし、コツコツと計算力アップを進めることが大切です。

仕組みを理解することが大切

繰り返しになりますが、例えば「5×4=20」であれば「5+5+5+5=20」を意味する、といった仕組みをきちんと理解しなければなりません。

これを九九で考えると、「5の段」として覚えることになりますが、上記のような掛け算の基本はその都度確認することが大切です。

九九を「9の段」まで合わせると量が多く、最終的には暗記事項となりますが、その暗記のためにも仕組みの理解は欠かせません。

また、こうした掛け算の基本を理解しておけば、割り算の学習もスムーズに進みます。

宿題をやる気にさせる母

家ですぐに出来る!九九の暗記のコツ

掛け算の仕組みの理解を大前提として、九九の暗記のコツについて整理しておきます。

音読で覚える

九九を実際に口に出して覚えることは、ごく一般的な方法ですが効果は大きいです。

見ただけで暗記できる子どもは少ないので、まずは音読で覚えることが大切になります。

また、最初は丁寧に音読し、あまり早口にならないように注意しましょう。

1段ずつゆっくり進め、一つ一つ丁寧に記憶することが大事です。

計算力はスピードも大切ですが、その計算力の基本でもある九九をしっかり覚えるためにも、まずは丁寧な音読を心がけ、記憶に残しましょう。

表や暗記カードを活用する

九九の表はもちろん、暗記カードなどを活用することも重要です。

例えばスキマ時間を活用し、短時間でも表・カードをチェックする習慣をつければ、それだけ理解は深まります。

九九に限らず、暗記はなるべく時間を区切り、集中してスパッと覚えた方が効果があるのです。

ダラダラと長時間やるより、スキマ時間等も含めて活用し、短時間でさっと目を通す習慣をつけましょう。

その際に表や暗記カードは必ず役に立つはずです。

表・カードを見ないで暗唱してみる

ある程度覚えたら、表・カードを見ないで九九を暗唱してみましょう。

パッと九九が出てこなければ、その都度表・カードを確認してください。

間違った状態で覚えることのないよう、わからない時はすぐに確認することが大切です。

このように、見て音読・見ないで暗唱を定期的に繰り返し、徐々に覚えていきましょう。

本を読んでいる親子

九九から掛け算へ!

当たり前ですが、九九は掛け算のために覚えるものです。

九九の暗記を進めると、ついついこのことを忘れがちになるので注意してください。

九九を覚えて終わりではなく、そこから掛け算の計算問題をたくさん解き、いよいよ本格的な計算力を身につける形になります。

先ほど例に挙げた「5×4は5+5+5+5になる」といった仕組みも、その都度再確認し、掛け算の理解を深めましょう。

また、単純な計算問題はもちろん、文章題で掛け算が登場することもあります。

例えば、「おかしが3個入った箱が5つあります。おかしは全部で何個ありますか」という出題であれば、答えは3×5で15個となります。

このような文章題は、掛け算の意味をしっかり理解していないと解けません。

ただ「3×5=15」だけ覚えていても、実際に文章題でその式を使えるとは限りません。

こうした点をしっかり意識し、九九の暗記から掛け算の理解・応用へつながるよう、計算の仕組みはきちんと理解しましょう。

掛け算から割り算へ

掛け算の学習が終わったら、いよいよ割り算に入ります。

先ほど例に挙げた「5×4=20」であれば、「20÷4=5」と「20÷5=4」という割り算の式が登場します。

これも掛け算の知識がしっかりしていないと理解が難しい分野です。

割り算の勉強を進める際は、掛け算の復習もその都度進め、理解を深める必要があります。

割り算と計算方法と合わせて検算をして理解を深めよう

特に割り算は検算も重要になります。

上記で挙げた「20÷4=5」であれば、答えとなる「5」に「4」を掛けると「20」になるので、「5」という解答は正解となります。

もし「20÷4」を「4」と答えてしまったら、答えの「4」に「4」を掛けると「16」となり、「20」と一致しないので、「4」という解答は不正解です。

このように割り算は検算が使えるので、割り算の計算方法と合わせて学習すると、理解が一気に深まります。

余りのある割り算に注意する

割り算では、解答に余りがあるものが登場します。

例えば「20÷6」であれば、答えは「3あまり2」となります。

検算すると、「3×6+2=20」です。

もし、この場合に「3あまり1」と答えてしまったら、検算は「3×6+1=19」となり、「20」と一致しないので、「3あまり1」という解答は誤りとなります。

こうした検算では、もちろん足し算も活用します。

そもそも3年生になると四則計算の学習も進むので、いよいよ足し算・引き算・掛け算・割り算の総合的な知識が求められます。

余りのある割り算の検算でも掛け算と足し算が混ざるので、まさに1年生と2年生で学習した知識の使いどころです。

割り算を苦手にしないためにも、それまでの学習内容は定期的に復習し、実力を伸ばしていきましょう。

まとめ

今回は、小学生の掛け算・割り算を勉強するタイミングや、苦手にしないためのコツなどをご紹介しました。

一般的な学校の進度では、掛け算は2年生秋から、割り算は3年生春からスタートしますが、その前に九九などの予習をする選択肢もあります。

ただし、掛け算・割り算を学習するには、足し算・引き算からしっかり理解する必要があり、これらの復習は欠かせません。

通常の進度で掛け算・割り算を学習する際にも、単なる九九の暗記だけで終わらせず、掛け算の仕組みを常に理解するほか、足し算・引き算の復習も適宜行うようにしましょう。

また、九九の暗記にあたっては、音読や暗唱を通じて覚えるほか、表や暗記カードなども活用し、理解を深めましょう。

九九は計算の基本でもあるので、まずは丁寧に進める必要があります。

さらに割り算は、検算や余りのある割り算も含め、総合的に理解し、四則計算の勉強につなげることが大事です。

こうした点に注意し、掛け算・割り算の知識を深め、算数の基礎力アップにつなげていきましょう。