いつもスマホやテレビばかりをお子さんに見せていませんか?
スマホ・テレビの視聴時間が長い場合、それはもったいないことをしているかも知れません。
なぜなら日々の暮らしを工夫するだけで、子どもの知識を広げてあげることができます。
今回は、子どもが賢くなる日常の過ごし方についてご紹介していきます。
目次
本をたくさん読もう!読み聞かせと音読がオススメ
まずおすすめなのが、本の読み聞かせです。
毎日読み聞かせをすることで本を読む習慣もでき、本を読むことが「当たり前」になります。
早めにひらがなや漢字を覚えることも可能です。
音読にはメリットがたくさん
少しでもひらがなが読めるようになったら、お子さん自身に声を出させて読ませるようにしましょう。
音読は、黙読よりも本の内容を理解しやすく、記憶に残りやすくなります。
また、コミュニケーション能力の向上にも役立つと言われています。
少なくとも小学校低学年のお子さんは、音読をさせることをオススメします。
小学校に入学したら音読は毎日の宿題として出されます。それくらい音読には効果があるということなのです。
車のナンバーで地理と漢字と計算力を
買い物に行った時、観光地に行った時など、駐車場の脇を通る機会も多いかと思います。
そんな時は、車のナンバーに書いてある地域を何と読むか、お子さんにクイズを出してみましょう。
案外、近所のスーパーの駐車場にお住まいの地域以外の車のナンバーが停まっています。
一緒に漢字を読んで、それが都道府県のどこにあるのかなどクイズに出してみましょう。
そして、そこがどんな県かを親御さんが一言で説明してあげると記憶に残りやすいと思います。
これは漢字の練習、地理の勉強にも役立ち、日常生活で漢字を見て「これは何て読むのだろう?」と考える心を育てることにもつながります。
計算力を身につけよう
車のナンバーでは計算ゲームをしてみましょう。
車のナンバーは「二桁-二桁」になっています。
例えばこの二桁を咄嗟に足し算させてみると、二桁の足し算の暗算練習になります。
小学校2年生になれば繰り上がりの引き算も習いますので、二桁の引き算の暗算練習をしてみるのもおすすめです。
2桁であれば九九もできますし、そろばんなどを習っている子であれば、2桁ずつの掛け算をさせてみるのもいいですね!
しりとりで語彙力をつける
幼少期は、お子さんと親御さんで「しりとり」をすることも多いかと思います。
そんな時にオススメなのが、お子さんは自分の知っている単語で、親御さんだけ難しい単語を使ってしりとりをすることです。
そして、お子さんに「知らない単語が出てきたら、どういう意味か聞いてみて」と伝えておきます。
そうするだけで、しりとりをしながらさまざまな単語を覚えることが可能です。
言葉を覚えさせるしりとりの事例
たとえば、お子さんが「りす」からスタートするとして、下記のような流れです。
「りす」→「すいり」
お子さん「すいりって何?」
親御さん「推理は、いくつかの情報から、「こうかなー」って考えて答えを当ててみることだよ」という具合にしりとりを楽しんでみてください。
子どもが質問をしてこない時は、親御さんから
「『すいり』ってどんな意味?」と聞いてもいいですよ!
大人に制限をつけるしりとりもオススメ!
また、「制限つきしりとり」をやってみるのも面白いのでおすすめです。
たとえば親御さんは国の名前オンリーにしてみます。
「りす」→「スイス」→「すいか」→「カナダ」→「だちょう」→「ウガンダ」
これには色んなパターンが出来て、国名以外にも
- 都道府県名
- 理科の教科書に出て来る内容
- 歴史上の人物
- ことわざや慣用句
- 四字熟語
でもよいかもしれません。
大人に制限を設けることによって、親御さんもしりとりをより楽しい気持ちでお子さんと取り組めて、かつお子さんの知識拡充にも役立つ一石二鳥の遊びになります。
親が単語などを説明することで、記憶として定着させていくことがポイントです。
子どもにたくさん質問をしよう
例えば、中学受験の国語では、自分の意見を作文でまとめる問題が出題されることがあります。
そのため、自分の意見を持てて主張できるようになる必要があります。
たとえばどこかに遊びに行った帰り、「今日はどうだった?」とお子さんに聞いてみましょう。
質問の仕方のポイント
質問には限定質問と拡大質問があります。
限定質問(YesかNoで答えられる質問)で「今日は楽しかった?」と訊くと「楽しかった」と返ってくると思います。
そのため、子どもへの質問は拡大質問(Why、What、Howなど、YesかNoで答えられない質問)で聞いてみましょう。
最初は「楽しかった」という回答でOK
「楽しかった」の回答が返って来たら、親御さんは
「どういうところが楽しかった?」
「なぜ楽しかったと思ったの?」
とやんわりと訊いてみましょう。
質問を繰り返すことによって「楽しかった」というぼんやりとした感想が
「どこで、どのように、なぜ楽しかったのか」を具体的にすることができます。
急かさずに日々の積み重ねを大切にしよう
毎回細かに聞きすぎると煩わしいと思われてしまうかもしれません。
お子さんの様子を見ながらお子さんの感じたこと、思ったことを引き出してあげるようにしましょう。
これらの積み重ねが、自分の意見を持ったり、思ったことを相手に伝えたりする能力に繋がります。
子どもの疑問には真剣に答えよう
「空はなぜ青いの?」
まだ小学校に上がる前のお子さんにこう聞かれたら、困る親御さんは多いかもしれません。
空が青い理由を説明するには、光にはまず波長が存在することを理解していなければなりません。
光はさまざまな波長の光が混ざって出来ており、波長が長いか短いかによって色が決まります。
つまり白い光はさまざまな色の光の集合体になります。
空が青いのは、太陽の光のうち、波長の短い青色は空気中の塵にぶつかりやすく、青い光が散乱するからです。
適当に誤魔化さないで
このように小学校入学前のお子さんに説明をしても、ちんぷんかんぷんでしょう。
ですが、たとえば「空が青い方が綺麗だからだよ」など情緒的な答えでごまかすのではなく、真剣に、お子さんの疑問に答えてあげましょう。
上述ほど詳しくなくても、「実は光はいろんな色の塊で、そのうち青い色だけが空気中の小さな塵とぶつかって、空に散らばってるんだよ」程度でよいでしょう。
すぐに答えが浮かばなければ「空 なぜ青い 子ども」で検索してみて、答えを親御さんなりに説明してあげるとよいと思います。
子どもの質問は好奇心だらけ!だからこそ大切に答えてあげましょう
お子さんが疑問を抱くのは、好奇心であり知識欲です。
お子さんはさまざまなことに興味を抱きながら勉強をしていきます。
その機会を無駄にせず、ちょっとした質問にも真剣に、正しい内容を教えてあげるようにすることで知識として深まっていくはずです。
日常から勉強できる工夫を
日常のさまざまなことから勉強は出来ます。
上述以外にも、ファミレスに一緒に行った際に漢字を読ませてみたり、夕ご飯を食べながら醤油と豆腐が同じ大豆の仲間であることを話したり、歩きながら電車を見かけたら電車の時速はどのくらいかを一緒に考えてみたりしてみてください。
子どもの吸収力はすさまじいです。
教えれば教えるほど、どんどんそれらを吸収していきます。
日常のちょっとした積み重ねでお子さんの知識の幅は広がっていくでしょう。
それは広げられるかは親御さん次第ではないでしょうか?