「気が付いたら子どもの字がとても汚くなっていた」「何回も書き直しをさせているのに、なかなか綺麗に字を書くことができない」など、子どもの字のことでお悩みではありませんか?
そんな親御さんへ、なぜ字が汚いのか、字を綺麗に書けるようにするにはどうしたら良いのかを教諭経験から具体的にご紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてください!
目次
字が汚い子に共通していること
字が汚い子に共通していることが3つあります。
まず、鉛筆の持ち方が変ということが大変多いです。
変な持ち方をしていれば、字が汚くなるのは当然です。
まずは子どもの鉛筆の持ち方をよく見てみましょう。
また、字が汚い子は、集中力が無かったり飽きっぽい性格だったりします。
その他に、保護者があまり子どもの字を頻繁に見ておらず、ほったらかしの時間が長いことがあります。
いつの間にか、気づいたら汚い字になっていたということがよくあります。
字が綺麗な子は、この反対の特徴を持っています。
鉛筆の持ち方が正しく、何事も最後まで諦めずに集中して取りかかります。
それに加えて、保護者の方が毎日のように子どもの宿題やノートの字を気にして時間を割いていることが多いのです。
今日から実践できる!字を綺麗に書けるようにするための5つのコツ
鉛筆の持ち方を正しくする
まずは字を書くための基礎、鉛筆の持ち方から直しましょう。
矯正し始めは書きにくいと感じるかもしれませんが、慣れていけば綺麗な字を楽に書けるようになります。
鉛筆の持ち方は、綺麗な字を書くということだけでなく、手の疲れにも影響します。
変な持ち方のままだと、長時間書く作業をしたときに疲れやすくなったり、手に慢性の痛みが残ったりすることがあるので注意しましょう。
うまく時間を使う
集中力、飽きっぽい子どもにとって、よほど自分が興味のあるものでない限り、長い時間同じような作業をすることはとても苦痛です。
長い時間に多くのことをさせるということが、効果的な場合もあるかもしれません。
しかし、子どもにとってはそうではないことの方が多いのです。
課題と課題の間に時間を作ってあげたり、朝昼夜にうまく分割して練習をさせたりする方が、一気に多くの課題をするより、子どもへの負担が少ないですし、子どもの身につきます。
手首の体操
字が綺麗に書けない子は、手首が固いことがあります。
手首を柔らかく使えない場合は、手首の体操をしてみましょう。
もちろん字を書く前に手首を回したりほぐしたりすることも良いですが、直線や波線、ぐるぐる線などをたくさんなぞることも効果的です。
手首を柔らかく使うことに慣れるだけで、これからの上達に良い影響を与えます。
最初はなぞり書きからスタートしよう
どうしても字を綺麗に書けない場合は、初めのうちはなぞり書きでも大丈夫です。
むしろほとんどの子どもが、このなぞり書きから字の練習をスタートします。
徐々になぞり書きの線を薄くしたり、点線にしたりして、最終的には何も無い状態で字を綺麗に書けるようにします。
「それはずっとやっているけどできない」と思う方もいらっしゃると思います。
このなぞり書きには、多くの時間を要する子と、少しの時間で書けるようになる子など、個人差が大きいのです。
中には小学校六年間、もしくはそれ以上なぞり書きが必要な子もいます。
数回だけして、「うちの子はできない」などと思わないようにしましょう。
書く物に工夫をする
字が汚い子は、マスの中にきちんと字を入れることが苦手で、よくはみ出して字を書いてしまうことがあります。
どうしても字をマスの中に入れることができない場合は、思い切って大き目のマスのノートや紙などを準備してあげましょう。
大き目のマスの中に字を入れる練習をして、徐々に小さいマスにしていくと、マスに字を入れることに慣れていきます。
字を同じ行にまっすぐに書けない子どもには、真ん中(真ん中だけでは難しい場合は真ん中+両端)にリーダー線を引いてあげるか、リーダー線のあるノートを使わせましょう。
もし学校が指定のノートだったとしたら、家で練習させるだけでもいいです。
常に字の中心を意識して書かせることで、まっすぐ綺麗に書くことにも慣れていきます。
それでもまっすぐ字を書くことが難しい場合もあります。
ノートの場合、連続して行があることが多く、子どもから見て混乱しやすいのです。
その場合は、一行ずつ間のあいたノートを作ってあげましょう。
書道教室に通わせる
最後にもう一つ、書道教室に通わせるという手段もあります。
書道の先生は、字を書くプロです。
自分で教える自信のない方や、経済的、時間的に通わせても問題のないご家庭は、書道教室に通わせることも字が上手になる近道です。
子どもの字が上達するためには根気よく付き合おう!
いかがでしたでしょうか。
字を綺麗に書けるようにするためには、長い道のりが必要な子もいます。
もちろん上達が速い子もいますが、普通はとても難しいことなのです。
一度汚い字を書くクセが付いた子に、字を綺麗に書かせようとするのには、かなりの根気が必要になります。
もちろん学校の先生も、毎日のようにお子さんの字を見ていると思いますが、それに頼らず、お家の方でもこまめに見てあげることが大切です。
なかなかクセが抜けなかったり、子どもが自信を無くしていったりすることがあるかもしれません。
子どもがやる気を失わないように、褒めながら根気よく付き合っていってあげましょう。