子どもを育てていくとたくさんの悩みにぶつかるかと思います。
成長や発達のこと、離乳食のこと、しつけのこと、悩みはつきないのではないでしょうか。
そんな悩みの一つに「どんな遊びをさせたらいいのか」も挙げられると思います。
育児書などには「○歳になったらこんなことができるようになる」とは書かれていても、じゃあ「どんな遊びをさせたらいいのか」まではなかなか書いてない本も多く、初めての子育てでは遊びを与えるのも難しく感じてしまうのではないでしょうか。
今回はそんな遊びに着目し、年齢別に分けて具体的な遊びをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください!
目次
様々な遊びを取り入れよう!遊びの重要性とは!?
まずは「なぜ遊びが大切か」ということをまずは3つ確認しておきましょう。
1.体力・運動能力の向上
自分の体の動きや力を調整することができる、事故や怪我を防止することができるようになる、など
2.認知能力の発達
少し先の予測をすることができ、すばやく状況判断し危険を回避できる、新しい遊びやルールをつくる、など
3.社会適応力の発達
約束やルールを守る、コミュニケーションをはかる、など
遊びはただ単に遊んでいるわけではなく、遊びを通して様々な成長に役立っています。
そのため、その時期にあった遊びを取り入れることは、子どもにとってとても大切なことです。
様々な遊びを取り入れることでバランスよく頭も心も身体も発達させていくことが可能になります。
では、次に成長別に身体や心の発達に合わせた具体的な遊びを紹介していきますので、参考にしてみてください。
1歳児にオススメの遊び方
1歳のお子さんにオススメな具体的な遊びは、
- とにかく歩く
- 階段の上り下り
- リズム遊び
- 積み木(大きめ、布製だと安心)
1歳前後になると歩き始め、1歳台にはしっかりと歩くことができるようになります。
歩き始めたばかりの頃は、子どもにとってそれだけで楽しい遊びです。
自分の好きなものを取りに行くのも楽しいので、わざと少し離れたところに大好きなおもちゃなどを置いておいてあげ、「取ってきて」と声をかけてあげるだけの遊びでもよいかと思います。
バランス感覚を取り入れた遊びもオススメ!
しっかり歩けるようになってきたら、階段の上り下りをする練習もしてみましょう。
しっかりと手を引いて、怪我のないようにだけは十分気を付けてください。
また、立つことやバランスが上手くとれるようになってくるので、リズム遊びを取り入れるのもオススメです。
ただし1歳でもバランス感覚や立ったり、歩いたりする能力にはばらつきがあります。
大きく身体を動かすことが難しい場合は手遊び歌のような小さな動きのリズム遊びもオススメです。
手先も器用になり、つまんだり、重ねたりも上手にできるようになってくるので、大きめの積み木遊びも脳への刺激となりオススメです。
2歳児にオススメの遊び方
2歳は手先が器用になってくる時期です。
- 制作(様々な素材を用意する)
- シール貼り
- 積み木
- おままごと(ごっこ遊び)
- とにかく走る
ちぎったり、丸めたり、絵を描いたりすることができるようになってきます。
たくさんの素材に触れ、手先に刺激を与えてあげるのがオススメです。
紙やビニール、絵具やクレヨン、粘土、砂、土、たくさんの違う素材で制作活動してみましょう。
シール貼りも好きな時期なので、ペタペタたくさん貼るのもいいですね。
また、制作もダイナミックになります。
積み木を重ねるのもどんどん高くして、壊すのが楽しい、といった時期でもあります。
2歳の子どもにはまだ危険という感覚が乏しいので、周囲には保護者の方が十分な注意をしてあげましょう。
手先を使う遊び、体を使う遊びを取り入れていきましょう!
また2歳になると夢中になってくるのがおままごとです。
女の子が遊ぶイメージが強いかもしれませんが、2歳前後では男女関係なく人気の遊びです。
おままごとから発展させて、レストランごっこやおみせやさんごっこ、お世話ごっこなどへ展開していくのもおもしろいです。
ただし2歳になると行動範囲も非常に広くなり、走り回ったりして危険度が増す他、ルールが守れなかったり、相手のことを考えるということはできません。
なので、保護者の方は近くで見守り、時に遊びに介入してあげることを忘れてはいけません。
なんでもやりたくなる時期ですので、手先を使う遊び、身体を使う遊びをバランスよく取り入れていけるといいですね。
3歳児にオススメの遊び方
3歳になると会話もぐっとスムーズになり、非常に想像力も発達する時期です。
- ごっこ遊び(レストランごっこ、お店屋さんごっこなど)
- パズル
- ブロック
- ボール遊び
そんな3歳にオススメなのが、ごっこ遊びです。
2歳頃からごっこ遊びはするようになりますが、記憶力や想像力の発達とともに、より複雑なごっこ遊びになります。
ヒーローになったり、ママになったり、普段の生活で覚えていることを真似するようになります。
ごっこ遊びを通してさらに想像力に磨きがかかっていくでしょう。
また想像力・記憶力が発達することで、パズル遊びも上手にできるようになってきます。
パズル自体は、ピースが大きいものや簡単な絵柄のものも販売されているので1歳頃から遊ぶことは可能です。
3歳になると想像力や記憶力だけでなく、集中力も相まってより複雑なパズルを完成させることができるでしょう。
「できた」という感覚はその後の成長にも大切な要素となります。
自分の世界を表現できる遊びを取り入れてみてよう!
他にブロック遊びも、自分で想像したものを立体で表現する力がついてきているので、ブロックを与えてあげると自分の世界を表現することに夢中になっていくでしょう。
身体を使う遊びなら、ボール遊びがオススメです。
それまでは蹴ったり、投げたりしても上手くいかなかったものが、身体の成長とともに蹴る力も強くなったり、上手くボールをコントロールできるようになったりし、子ども自身も楽しくなってきます。
ただし、夢中になりすぎてボールにだけ集中が向いてしまう可能性があるので、遊ぶ時は広い場所に連れて行ったり、周りに危険なものがないか、保護者が確認しましょう。
また、子どもと一緒に安全性を確認するようにすると、自然と子どもも危機意識が身に付いていきます。
4歳児にオススメの遊び方
4歳になると社会性が少しずつ身に付いてきます。
- ルール遊び(鬼ごっこやかくれんぼなど)
- ケンケン
- スキップ
- 遊具遊び
- 折り紙
遊びの中ではルールを理解し、守ることができるようになるため、ルール遊びができるようになります。
それまでのただ走っているだけの遊びから、鬼ごっこやかくれんぼなどができるようになります。
また身体の発達が進み、ケンケンやスキップができるようになってきます。遊びの中にケンケンやスキップを取り入れて遊ぶと、遊びの幅が広がります。
また、遊具などを上手く使えるようになってきます。滑り台やブランコ、うんていなど、安定して使いこなすことができるようになってくる年齢です。
しかし、まだまだふとした瞬間に怪我をすることもありますので、注意は怠らないようにしましょう。
室内遊びでは、折り紙やハサミを使って制作をしてみよう!
落ち着いた遊びなら折り紙がオススメです。
手先が器用になっていたり、真似をしたり、集中して取り組むことができるようになってくるので、簡単なものからできる喜びを与えつつ、取り組みましょう。
制作でも、ハサミを使うなど、少し高度なことが可能になってきます。
4歳になると幼稚園に通う子も多くなり、友だちと遊ぶ機会も増えていきます。
友達とのかかわりの中で、いざこざやケンカも増えますが、次第に自分たちで解決できるように遊びやルールを工夫することができるようになっていきます。
すべてを大人が解決してあげるのではなく、時に見守り、遊びを自ら考えることができる環境を整えてあげましょう。
4歳以降にオススメの遊び
4歳を過ぎてくると、どんな遊びでもできるようになってくるでしょう。
そんな4歳以降になったら、次のような遊びもオススメです。
- しりとり
- トランプ
- かるた
- ビーズ
- なわとび
- 一輪車
- キックボード
- ラジコンなど
難しい遊びがあったとしても、自分で考えて、自分でできるように工夫して遊べることができるようになります。
男女での遊びの好みがはっきりし、男の子と女の子でわかれることも多くなります。
男の子はより身体を使った遊び、女の子はより細かな遊びに変わることが多いかもしれませんね。
小学校入学を見据えた数字遊びなども取り入れてみよう!
4歳児以降になると集団での遊びが増え、特定の子と遊ぶことが多くなります。
ケンカをしても、自分たちで解決する力が備わってきます。
小学校入学も見据え、ひらがなや数字などを遊びの中に意識的に取り入れて、小学校入学後の学習にスムーズに入れるよう、つなげていけるといいかもしれませんね。
遊びの選択に迷ったら!児童館などで子どもの夢中になるものを見つけよう!
年齢別に遊びを紹介しましたが、子どもの発達や興味は一人ひとり違います。
同じ年齢の子でも静かな遊びを好む子もいれば、ダイナミックに身体を動かすことが好きな子もいます。
また、月齢が小さければ小さいほどたった1ヶ月でも誕生日が違えばできることが違うことは多々あります。
もし、遊びに行き詰ってしまったら、近くの児童館や支援センターのような施設に行ってみるのもいいかもしれません。
児童館や支援センターには大小さまざまなおもちゃが用意されているかと思います。
どんなおもちゃがあるのか、自分の子がどんなおもちゃに興味を持つのか、同じ月齢の子はどんなおもちゃに興味を持っているのか、などたくさんの発見をすることができる場所でもあります。
気疲れしてしまう、と躊躇される親御さんでしたら、定期的にやっているイベントに参加してみるのもいいかもしれません。
子どもと歌ったり、踊ったり、いつもと違う姿を見ると、自分の子が夢中になれるものを発見でき、お子さんにとってもよい刺激になるはずです!