子育てにおいて「男の子なのだから」「女の子なのだから」というような考え方が昔より少なくなってきました。
しかし、実際子育て中のパパやママにとって、自分のお子さんに対し「男の子なのだから…」「女の子なのにちょっと…」と心の中で思ってしまうことは少なからずあるはずです。
パパやママがそう思ってしまうこと。これは当然のことです。
お子さんの言葉づかいや遊び方など一つとってみても、性別が異なればいろいろな部分に違いがあります。
男女の性質を理解することで、お子さんのいいところをどんどん伸ばすことができるかもしれません。
目次
男女の特徴を生かした子育ての前に理解して欲しいこと
男の子らしさとは
男の子はどんな性質があるように感じますか?
悪い点でいえば「じっとしていない」「片づけられない」、良い点でいえば「元気で活発」「泣くのをがまんする」などではないでしょうか。
女の子らしさとは
一方女の子の性質として、悪い点は「注意しても反論してくる」「秘密を持ちたがる」があげられます。
良い点でいえば「相手の立場に立ち、優しく接することができる」「片づけが得意」などではないでしょうか。
「らしさ」は親が勝手に描いたもの
実際子育てしていると、男の子なのにメソメソ泣く。
女の子なのにだらしない。など、お子さんの「らしくない」ところをたくさん目にし、もう少し…と思ってしまうことがあります。
これはパパやママが心の中で男女の良い点だけを思い描き「らしさ」を求めてしまっていることが原因のひとつです。
男の子はこうあるべき、女の子はこうあるべきと念頭に置いてお子さんと接することは、押し付けられるお子さんにとってはとっても苦しいものです。
男女の性質を理解する前に、お子さんの個性。お子さんらしさ。これを絶対に忘れてはいけません。
男の子と女の子、それぞれの特徴
男女の性質の違いは遺伝情報や、脳の仕組み、脳内で出される物質が関係していることで起こっていると専門家の先生方はおっしゃっています。
そのため、どうしても男女の差が出てきてしまうのです。
けれど男女の特徴を理解し、子育てに取り入れることで、育てにくさを解決することや、育てる際の注意点が見えてくるかもしれません。
男の子の特徴
「今年、傘が壊れたのはこれで何本目かしら?」
小学生の男の子のママの会話でよく出てくる話です。男の子に長いものを持たせると必ず振り回します。
これは男の子の代表的な性質で、ヒーローものや戦隊ものに憧れがあります。
また片づけが苦手だったり、夢中になると話を聞かなかったり…ママとしてはため息がでてしまうような性質を持っています。
しかし、夢中になるととことんはまり、頼りにされているとわかると、どんどんお手伝いをしてくれたりします。
女の子の特徴
からだの成長も、心の成長も男の子より早い女の子。
ママのお化粧に興味を持ったり、おうちのお手伝いにも興味をもったり。ママとしては本当に助かる存在です。
しかし、おしゃべりで、夫婦げんかのことが外に筒抜けなんてこともあります。
また、お友達同士で同じものを持ちたがったり、お友達同士のトラブルで仲間外れにしてしまったり、されてしまったり…いい子の部分だけを親御さんや先生に見せることが得意だったりします。
男の子の特徴を活かした子育て
男の子ほめ方
人に頼りにされたり、ほめられたりすることで伸びるのが男の子。
勉強でも、お手伝いでもできていることは「さすが!」「頼りになるよ」「すごいね」など、ヒーローのように大袈裟にほめる。
これだけで男の子はぐんぐん伸びます。そしてなんといってもママが大好き。
ママにほめられることで自信ややる気につながります。
男の子の叱り方
男の子だからきつく叱っておこう。という考えをお持ちのパパがいるようですが、これは大きな間違い!
男の子も女の子同様きつく叱れば心は悲しみ、傷つきます。このことを忘れてはいけません。
女の子よりも活発でいたずら好きの面がある男の子。
物を壊してしまったり、友達にけがをさせてしまったりすることもあると思いますが、きつく叱ることではなく、パパやママが冷静に話を聞き、どうしていけないのかを具体的に叱ることで、男の子のお子さんの心に残る叱り方ができます。
男の子の勉強方法
男の子は長い時間集中して勉強をすることは苦手です。
また単調な漢字の書き取りなども苦手なお子さんが多いようです。ここまでやったら休憩というような、メリハリあるやり方が勉強意欲も高まるようです。
タイマーを用意し、時間内に終わらせるなどを取り入れてもいいかもしれません。
男の子の落とし穴はゲーム。ゲームにどっぷり浸かるとかなり大変です。
ゲームを与える前にルール決めをすることは絶対必要です。
なお、男の子の育て方については男の子の育て方!17年の子育てを振り買ってわかった10のことでも紹介しているので是非読んでみてください。
女の子の特徴を生かした子育て
女の子のほめ方
からだも心も成長が早い女の子。男の子のように大袈裟にほめても効果はあまりありません。
大人扱いすることで伸びるのが女の子です。「こうやるといいのね。ママでも知らなかったわ」など、先生をみるようにほめる。これだけで女の子はやる気につながります。
女の子の叱り方
女の子だから叱ることはかわいそう。という考えをお持ちのパパがいるようですが、これも大きな間違い。
叱らなければならないことがあっても、泣いている娘を見ると叱れない。
こういう子育てを続けると、思春期の親子関係にも影響を与えてきます。思春期は特に親をうっとうしく感じ、パパに対して無視なんてことも。
小さい頃から駄目なことは駄目ときちんと叱ることで、思春期の女の子の子育てがグンと楽になります。
女の子の勉強方法
女の子は男の子と逆で、集中して勉強をすることができます。
漢字の書き取りも意欲的に取り組むお子さんが多いようです。勉強が終わったらかわいい御褒美シールを用意してあげるなどすると勉強の意欲も高まるようです。
またかわいい文房具を一緒に買いに行くことでモチベーションも上げることができます。
女の子の落とし穴は携帯。お友達とのメールやラインをはじめると、勉強にも支障が出てきます。高学年頃になると携帯を持ちたがるお子さんもいます。持たせる際はルールを決めることは忘れてはいけません。
子育てに「らしさ」を求めすぎない!みんな違う個性がある
乳幼児時代の頃はあまり気にならなかった男女の特徴。
お子さんの年齢が上がれば上がるほど、パパやママにとっては男らしさ、女らしさを求めてしまいがちです。
しかし、みんながみんな一緒ではありません。お子さんの「らしさ」をしっかりみつめることが大切です。
そのうえで、男女の性質を理解し子育てに活かす。これだけで、子育てのあれ?という疑問や悩みが解消するかもしれません。