ねんね期の赤ちゃんとのスキンシップの一つとして効果的なベビーマッサージ。
この記事では、ベビーマッサージの講師をしていた筆者が、家庭でも出来るベビーマッサージの方法と注意点をご紹介していきます。
便秘気味な赤ちゃん、眠りが浅い赤ちゃんに効果的なベビーマッサージがあるので、ぜひ試してみてください!
目次
足から頭までのマッサージ方法
まずは足全体をマッサージしましょう
ママの両手を交互に使って、赤ちゃんの足の太ももから足先までを撫でおろしていくマッサージがあります。
太もものリンパから手をひねるようにして、ゆっくりゆっくりなでおろしていくというマッサージ。
赤ちゃんの足はアルファベットのMの字のようになっているので、M字に沿って、引っ張ってまっすぐにしないように注意しながら、優しく優しく撫でおろしていくのがポイントです。
足は大きな筋肉が出来る場所。足をマッサージするだけで、カラダがポカポカ暖かくなってきます。
カラダが暖まると、自然と眠たくなっていきます。また、オムツを外して行うので、オムツから解放されるだけでも赤ちゃんにとっては嬉しいことなんですよ。
気をつけるポイントとしては、足ばかり見てしまわないで、赤ちゃんのお顔を見ながら楽しくマッサージしましょう。
足裏マッサージで体を温めよう
大人も大好きリフレクソロジーのベビーマッサージ版です。
足裏のマッサージは何種類かありますが、オススメは足裏の側面に手のひらを当てて上下にこすり上げるマッサージ。
ママの手の形はアルファベットのVの字のようにして、赤ちゃんの足裏を包み込みます。
シュシュシュのリズムで交互に手を動かし、上下にゆするようなイメージです。
足首からしっかり動かすことで、足の温度がさらに上がり、ポカポカになってきます。
赤ちゃんの足裏って意外と冷えているので、末端までまだまだ血流が届きにくいのです。
足が冷たい、なかなか眠れない、眠れなくて愚図るという悪循環が生まれます。ですので、しっかり足首を動かしてポカポカのカラダを作ってあげて下さいね。
股関節マッサージはリラックス効果が得られる
赤ちゃんのカラダ、特に足はとってもやわらかいですよね。
次に足を片方ずつお腹の方に近づけます。
赤ちゃんの左足を近づけたいときはママの左手で赤ちゃんの足を持って下さい。
赤ちゃんの右足ならママの右手で。こうすることでママの外側の手が空きますよね。
空いた外側の手を赤ちゃんの背中から差し入れて、お尻の割れ目の少し上の部分をクルクル円を描きながら温めていきます。
この部分には仙骨という、赤ちゃんの成長を促す効果がある場所があります。
気持ちがリラックスする副交感神経を優位にする効果もあり、股関節をほぐしながら、仙骨をマッサージ。反対側も忘れずにマッサージをしてください。
お腹のマッサージは便秘改善に効果的
おへその上に利き手を置きます。
手を浮かせないで、手のひらを密着させた状態で、ゆっくりゆっくり円を描きましょう。
よく「のの字じゃないんですか」と言われる方がいますが、赤ちゃんの腸は大人のように出来上がっていないので、のの字ではなく円を描いて下さいね。
温めるように、ゆっくりゆっくりがポイントです。
赤ちゃんの様子を見ながら、力は加えずに、ゆーっくり行いましょうね。
胸のマッサージで深い眠りを促す
眠りに効果的なマッサージは、赤ちゃんのおへそに両手の親指をのせ、手をハートの形に置きます。
そこから首下までゆっくり進み、左右に分かれて胸にハートを描くようにして、元の位置に戻ります。
ゆっくりゆっくり胸を開くようなイメージで繰り返します。深い呼吸が促され、長く眠ってくれるようになりますよ。
手のひらマッサージで安心感を感じさせてあげましょう
赤ちゃんは普段手をグーの形に握っていることが多いです。
その手の中にママの親指を差し入れて手のひらに円を描くように親指から小指にむかってクルクルマッサージ。
手のひらは安心感が感じられる場所。
手にはツボがたくさんあるので、とってもリラックスできますよ。
うつぶせになって背中もマッサージしましょう
手をカップ状にして、背中の上から下にコポコポと軽く叩いてみましょう。
カップ状にしているので痛くなることはありません。空気を入れるイメージでコポコポです。
大人でも気持ちいいマッサージです。何度か上から下を繰り返していきましょう。
この時、赤ちゃんはうつぶせでママの顔が見えないので、たまにお顔をのぞきこんで安心させてあげましょう。
おしまいの合図でマッサージが終わることを伝えよう
頭から足先まで、手をカラダに沿わせて流していきましょう。
全身をよしよしするイメージです。おしまいの合図にもなりますよ。
家庭でベビーマッサージをする際の注意点はこの5つ
1.必ず赤ちゃんの様子を確認しながら行う
マッサージ中は赤ちゃんの目を見て行うことが1番大切です。
あなたのことが大好きという気持ちが伝わります。赤ちゃんはママが大好きです!
ママも赤ちゃんのことが大好きということをしっかり伝えてあげましょう。
また、嫌がっていないかしんどそうじゃないかなどもしっかり見ながら行いましょう。
2.ベビーマッサージに力は不要
マッサージをしていたら赤ちゃんの肌、赤くなっていませんか?
赤ちゃんの肌はとっても薄いので、力をかけるとすぐに赤くなってしまいます。
ベビーマッサージに力は要りません。さするようなイメージで力は加えずに行って下さいね。
3.オイルを使用する場合は必ずパッチテストを行う
ベビーマッサージは手の滑りをよくするためにオイルを使うことをオススメします。
オイルは、赤ちゃんによっては合わないこともあるのでパッチテストを必ず行いましょう。
太ももの内側に1円玉くらい塗って10分置いて下さい。赤くならなければ大丈夫です。
赤ちゃんの体調によっては、いつも大丈夫でも赤くなることがありますので、パッチテストは同じオイルでも毎回行いましょう。
4.部屋はママが少し暑いくらいの室温設定にする
赤ちゃんは肌かんぼうで寝転んでマッサージをすることが基本です。
オムツも外してあげた方が喜びます。
ママは服を着ているので気が付かないことが多いのですが、室温が低いと赤ちゃんはとても寒いです。
ママが少し暑いくらいの室温にしてあげましょう。
それから、寝転んでいますので、扉の下からくる隙間風にも注意してください。隙間風が当たらない場所を選んであげて下さいね。
5.水分補給を忘れずに
動き回れない赤ちゃんにとって、ベビーマッサージは運動と同じくらい疲れます。
そして、のどが渇くんです。おっぱいでも、お水でも、何でもいいので欲しがるだけたくさん飲ませてあげて下さいね。
水分補給はとても大切なので忘れずに飲ませてください。
まとめ
ベビーマッサージの記事はいかがでしたでしょうか?
赤ちゃんとママのコミュニケーションの一つとしてぜひ試してみてください。
ベビーマッサージをしている時は赤ちゃんの様子を確認しながら笑顔でマッサージをしてくださいね。