子どもが引っ込み思案、おとなしいと悩んでいる方へ!「消極的」な子どもとの向き合い方について

消極的な子供には自信を持たせよう子育てをしていると、親自身も自分の教育が間違っていないかと不安になり、自分の子を周囲と比べてしまうこともあるのではないでしょうか。

新しい環境などになると、自分の子を周囲と比べたり、そして「子どもの性格」も周りと比べて不安になっていませんか。

性格にも明るい、優しい、怒りやすい、気が短いなど様々あります

今回はその性格の中でも「消極的」な子どもについて、どう向き合っていくべきかなど、教員経験の筆者と一緒にみていきましょう。

消極的な子は性格?育て方?

「消極的」という言葉はイメージとしてあまりよい印象がない人も多いのではないでしょうか。

「消極的」と聞くと、どこか暗いイメージさえも与えてしまいがちです。

様々な研究や調査がされていますが、性格は“遺伝”と“環境”のどちらに影響されるか、という議論に決着はついていません。

その中で、一部の研究結果では性格は半分が遺伝によって、半分は環境によるものだともされています。

つまり、環境によって「性格」を変えることもまたできることを意味しています。

子どもの「消極的な性格」を心配し、もし変えてあげたいと望むのならば、どのような環境で育てるか、どんな言葉を掛けるか、どんな経験をさせるかによって、もしかしたら変化が見られかもしれないのです。

消極的な子に自信をつけてあげる4つの方法

消極的な子供に自信をつけようでは、消極的な子供にはどのように自信をつけてあげるべきなのか。

ここでは4つの方法をご紹介していきます。

1.様々な経験をさせる

子どもにたくさんの経験をさせ、世界を広げてあげましょう。

一緒にどこかへお出かけしたり、いろいろなものを見たり、触ったり、様々な経験は考えや知識を深めることができます。

そうした中で自然と「自分の考え」を持つということができるようになっていきます。

「自分」を持つことができるようになると、「自信」に変わっていきます。

2.得意なことをさせ、伸ばす

消極的な子の中には、自分に自信がなく、上手く自分を出せない子もいます。

その子が得意なことをさせ、積極的に褒めてあげましょう。

勉強が得意なら勉強面でもよいですし、身体を動かすのが好きなら運動面でもよいです。

上手くいったり、よい結果が出れば褒めやすいかもしれませんが、もし上手くいかなかったり、よい結果が出なかったとしても、そこまでのがんばりをおもいっきり褒めてあげてください。

褒められれば自信になり、活力になります。

逆に叱ることは極力避けましょう。子どもはたくさんの失敗をします。

最初からすべてを知っている、できる子はいません。

皆、失敗を重ねて学んでいきます。しかし、その失敗ごとに叱られていては、子どもも「怒られたくないから」自分から行動することをやめてしまいます。

頭ごなしに叱ることは人格形成の面からもオススメはできません。

3.コミュニケーションをたくさんとる

無理に他人とおしゃべりさせるのではなく家族とでもいいので、たくさん話をしましょう。

つい忙しくして、子どもの話に耳を傾ける時間が減っていないでしょうか。

忙しいと子どもに話しかけられても「今忙しいからちょっと待ってて」といいつつ、スルーしてしまったり…。

近年、共働き家庭も増え、非常に家族で一緒に過ごす時間が減ってきてしまっています。

いつも「後で」と言われて忘れられてしまうと、子どもも「もういいや」となってコミュニケーションの機会がなくなっていってしまします。

忙しい事情も分かりますが、なるべく手を止めて話をする時間をとれるとよいのではないでしょうか。

4.わざとコミュニケーションの機会を増やす

コミュニケーション能力がないと、自分に自信が持てず消極的になりがちになってしまします。

しかしそのコミュニケーション能力は1人で伸ばすことはできません。

かつては近所にお友達がたくさんいて、たくさん遊ぶ中でコミュニケーション能力も磨かれてきましたが、少子化などの背景もあり、そのような機会が減りつつあります。

ですので、わざとコミュニケーションをする機会を増やすことも1つの方法ではないでしょうか。

例えば子どもの集まるような公園や児童館、室内遊戯施設を利用してみたり、おけいこごとをしてみたり、と様々な方法が考えられます。

家庭の状況に合わせて、出来ることから試してみるのもよいでしょう。

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消極的な性格は悪いこと?

そもそも消極的な方法は悪いことなのでしょうか。

私は少なくとも、悪いことではないと考えています。

性格はその子1人ひとり違います。生まれながらに持つ「内気な性格」なら、その子を無理に変える必要はないでしょう。

教員をしていると、様々な性格の子に出会います。

保護者の方も「うちの子は消極的で…」と心配される方もいます。

しかし、消極的な性格だからといって、自分の意見がないわけではありません。

きちんとやるべきことが分かっている、できる子もたくさんいます。

もし消極的でやるべきことができないようであれば、まずは大人が手を貸してあげ、徐々に1人でできるように導いてあげてみてください。

まとめ

性格はすぐに変わりません。

ゆっくりと時間をかけて、その子の性格を認めた上での手助けを周囲は心がけましょう。

今回紹介した内容で何かが変わるきっかけになってくれたら嬉しいです。