「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない」「勉強をなかなかしてくれない」「どうやって褒めたらよいのかが分からない」「できることを増やしたい」など、育児をする上で悩みは尽きません。
子どもとどう接したらよいか分からず、育児書を何冊も購入してみたり、ネットで調べたりとする親御さんは多いと思います。
そこで今回は、この記事を読んで、心理学をうまく活用して、効率よく、育児をする術を身に着けてみませんか?
目次
心理学で子どもの出来る力を伸ばす方法
なかなか耳にしない言葉かもしれませんが、「自己効力感」という言葉があります。
「自己効力感」とは簡単に言えば、自分は出来るんだ!と思える感覚のことです。
育児をする上では、子どもの自己効力感を伸ばすような働きかけが大変重要になってくるのです。
それでは、自己効力感はどのようにして育めばよいのでしょうか。
小さなことから少しずつ出来る!を増やしていく
それは、出来ることを少しずつ増やして、その都度褒めていくということが大事になります。
最初から大きなことを出来るようになるのではなく、日常の些細なことから始めて、小さなことから少しずつできるようになるということが求められるのです。
例えば、シェイピングという方法があります。
シェイピングとは、小さな目標から設定していって段階的にハードルを上げていき、大きな目標を達成していく手法になります。
日常の中で例をあげると、勉強をなかなかしてくれない子がいたとします。
そんな子に対して1日1時間勉強するようにしつけるのは意外と大変なことです。
ここで大事になってくるのが、いきなり1時間勉強するようにしつけないことです。
まずは、1日10分から始めて、だんだんと勉強時間を増やしていくということが求められます。
出来たことは必ず褒めてあげる
加えて、大事になってくるのは、最初の目標である勉強時間10分の目標が達成できたら、必ず褒めてあげるということです。
10分の目標が達成出来たら今度は30分に、30分の目標が達成出来たら、今度は45分と、少しずつその時間を増やしていくのです。
こうして、最終目標である1時間の勉強時間を突破できるようになっていきます。
心理学で子どもがお手伝いを楽しむ方法
毎日の育児、家事が大変なお母さんにとって、子どものお手伝いの頻度を上げることは、お母さんの負担を軽減させるものになります。
しかし、「手伝って」と言うだけではなかなか動いてくれないものです。
そんな子どものお手伝いを増やしていきたいという家庭では、ぜひ次のことを試してみてください。
お手伝いをした後のルールを作ろう
トークンエコノミー法という手法があります。
これは、子どもの行いに対して例えばシールなどの品物を渡し、そのシールが一定以上集まれば、何かを買ってあげるなどのご褒美を与えるという手法になります。
この手法を用いることで、子どもはご褒美をもらうためのシール集めに夢中になります。
例えば、お風呂掃除をしてくれたらシール2枚を与え、洗濯物をたたんでくれたらシールを1枚与えることとします。
そして、シールが30枚集まったら、欲しいものを買ってもらえる、というルールを作ります。
そうすることで、お手伝いの頻度は上昇することでしょう。
この時、子どもの好きなキャラクターもののシールを使ってあげると、子どもはより一層喜ぶので大変おすすめです。
心理学を活用したやる気を伸ばすための褒め方
子どもの自己効力感を高めるためにも、子どものお手伝いを増やすためにも、子どもを積極的に「褒める」ということが重要となってきます。
しかし、どのように褒めたらよいのか分からないというお母さんも多いと思いますので、子どもがやる気になる褒め方をご紹介していきます。
プラスの言葉がけをしよう
レッテル効果、という言葉があります。
これは、レッテルを貼ることによって、子どもがそのレッテル通りに行動するという効果のことを指します。
この効果を用いて日常的にプラスのレッテルをたくさん貼って、褒めることが出来れたら大変望ましいと考えられています。
例えば「○○ちゃんは、お手伝いいっぱいしてくれる、いい子ね」「○○ちゃんはたくさん勉強ができてお母さん鼻が高いわ」「○○ちゃんはちゃんとお留守番が出来てお母さんが助かるわ」などと声掛けするのが望ましいです。
子どもに対して、どんどんとプラスの暗示をかけていくことで、子どもも自分はきっとそうなんだと思えるようになってきます。
こうすることで子どもはどんどんと急成長していきます。
プラスの感情を持って接しよう
またピグマリオン効果、という言葉もあります。これは、人は寄せられた期待通りに成長するという効果のことです。
自分の子どもに対して、どこかネガティブな期待を寄せてしまうお母さんもいることでしょう。
しかし、それでは、子どもは成長できません。
大切なのは、お母さん自信が「この子はとてもいい子だ」とプラスの感情を持って接するということなのです。
お母さんがプラスの感情をもって接することで、子どもは自然とその通りに育っていくのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
心理学における専門用語もいくつか出てきましたが、心理学をうまく活用して育児やお子さんの成長に役立ててみてくださいね。