お家のお手伝いを何か一つ行うことは、夏休みの宿題として出ているかもしれません。
それをできる限り、夏休み限定にせずに、ずっと続けてもらえるように工夫してみましょう。
低学年ならやりやすいことをひとつだけ、中学年なら複数のことを、高学年なら本格的に自立を意識したお手伝いができることを目指してみましょう。
目次
低学年のお手伝い
小学校にあがったらどんどん子どもにさせたいお手伝い。
親がやって欲しいことと、子どもがやりたいことは意外と噛み合わないかもしれません。
低学年の子どもに出来ることは限られる!?
小学校低学年の子供は好奇心が旺盛のため、何でもやってみたい気持ちが強く親がちょっと無理かな?と思うこともやってみたいと言い出します。
失敗はもちろんいい経験になるのですが、継続して欲しいと考える場合は無理のない範囲のお手伝いが理想です。
親が一緒にいるとき、目の届く範囲で行えるお手伝いがすぐに褒めてあげられるため、次に繋がりやすくなります。
家庭で、生活に密着していることに注目してお手伝いの内容をひとつ決め、実行してもらいましょう。
あくまでも、子どもだけに関わることではなく、家族全員が感謝できることを選ぶことがベストです。
おすすめのお手伝い
小学1、2年生の子どもにはこんなお手伝いはどうでしょうか?
- 玄関に出ている靴を揃える
- 1日1回、家中のごみ箱のごみを指定の袋へまとめる
- 食事の前にテーブルを拭いてもらう
お手伝いを初めて意識する段階なので、難しいことではなくていいのです。
できた時は必ず「ありがとう!」と伝えてあげて下さい。
ストレートな感謝の言葉があると、明日も頑張ろうと思えます。
中学年のお手伝い
体も大きく成長してくる中学年は、できることの範囲も広がってきます。
同じことを繰り返してもらうとベスト!
親がやって欲しいことへの理解度も上がってくるため、少しお願いする範囲を広げてみましょう。
これが大変だから手伝って欲しいというお手伝いへの理由も明確にしてあげると、やりがいが出ます。
この場合も、ちゃんとお手伝いができた時はしっかり感謝の言葉を伝えてあげましょう。
そうすることで、ボランティア精神も身に付いていきます。
中学年の場合は、同じことを繰り返してもらうのがベストです。
いくつか複数のことを1日の間にお手伝いしてもらってもいいですね。
おすすめのお手伝い
- 朝、昼、晩の食事の後片付け
- お部屋の掃除機がけ
- お風呂掃除
少し体を使う、生活に密着したものがお手伝いとして理想です。
ママやパパの大変さがちょっとわかるものがいいですね。
中学年くらいから料理をお手伝いの中に組み込む方もいますね。
火を使う場合は出来る限り傍にいて、火傷などの危険がないようにしてあげたいものです。
高学年のお手伝い
小学5、6年生にもなれば出来ることも増え、大人と同等のことができる子もいます。
本格的な自立を意識したお手伝いを
料理をお手伝いに組み込むなら、やはり調理実習が充実してくる高学年が向いています。
学校で作ったものを食べてみたいと言いやすいということもありますし、そろそろ家庭の味を少しずつ覚えてもらうにもいい時期です。
例えば、一緒に料理を作りながらメモを取ってもらい、レシピを作ってもらうものいいと思います。
後片付けまで一連の作業がお手伝いできれば理想ですね。
- お昼、または晩ご飯の準備、調理、後片付けまで
- 洗濯は洗い、干す、取り込んで畳むまで
料理のお手伝いは、教える側に気持ちの余裕があるお昼ご飯や晩ご飯の準備がいいと思います。
朝は意外と親の方に余裕がないため、感謝の気持ちを伝えることを忘れてしまいがちです。
ポイントは気持ちの余裕のあるときに任せること
あくまでもお手伝いには感謝の言葉が必須になるため、親の気持ちに余裕のある時に、ちょっと子どもには難しいかもしれないと感じることを手伝ってもらえるといいですね。
慣れるまである程度の時間はかかりますが、期間限定で終わらせないためにも気長に構えておき、将来自立したとき、必ず役に立つことを合わせて伝えておきましょう。
お手伝いに対価は支払わない!
子どもがお手伝いをしてくれた後、お小遣いを出してしまう方は少なくありません。
ですが、これは要注意です。
お手伝いはボランティア、お金をもらうものではない
お手伝いは家族間の助け合いで、子どもの成長と共に行われて当たり前のことです。
そのため、対価が支払われるものではありません。
ママがご飯を作った後、家族の中の誰かがお金を払ってくれますか。そんな家庭はほとんどないと思います。
子どもに基本的な考え方を勘違いさせないためにも、そこで対価を支払うということが発生することはないようにしましょう。
中学年のところに書きましたが、お手伝いは無償で行われるという考え方が身に付けば、子どもの中には自然とボランティア精神が芽生えます。
家族間で対価を支払ってしまうと、せっかくのボランティア精神の芽を摘んでしまうことになりかねません。
社会人として身に付けて欲しいスキルのひとつとしてボランティア精神は必須だと思います。
親が家庭内で間違った対応をしないように気をつけたいですね。
お小遣いではなく、感謝の言葉を
すでにお手伝いに対して対価を支払ってしまっているという場合には、なるべく早めにやめた方がいいですね。
普段のお小遣いに触れ、止めるタイミングを計りましょう。
もし、お手伝いを頑張っているご褒美をあげたいと思った場合は、買い物に出た時に好きなお菓子やジュースを家族分選んでもらうなどにしましょう。
お手伝いのご褒美には「お手伝いありがとう」と感謝の気持ちを伝えるのがベストです。