「子どもに新聞を読ませて、いろんな力を身に付けさせたい!」
「子どもが新聞を読むのは嫌がるし、内容も難しい…」
「どうしたら子どもが新聞を読むようになるのか知りたい」とお悩みではありませんか?
今回は、小学生に新聞を読ませる効果と、新聞を読む習慣をつけさせる方法や学習への活用法などをご紹介していきます。
目次
子どもに大人の新聞をいきなり読ませるのはNG!
新聞を取っている家庭で、子どもにも新聞を読ませようと大人が読んでいる新聞を渡しても、情報量が多く子どもはどうやって読んだら良いのかが分かりません。
子どもにとって、いきなり大人が読んでいる新聞を読む習慣をつけるということは、とても難しいことなのです。
「では子どもに新聞は読ませられないのでは?」と思われるかもしれません。
CMでも流れているので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、大人向けの新聞のみならず「小学生向けの新聞」というものがあります。
この新聞は、「朝日新聞」「毎日新聞」「読売新聞」の大手三社から出されています。
小学生向けの漢字や表現が使われ、図解を用いたり、刺激の強い物を除いたりしているので、保護者にとって安心して読ませられるものとなっています。
時事、経済、芸能などのニュースはもちろん、学習に役立つコーナーも設けているので、是非こちらから読ませてみてはいかがでしょうか。
対象は、ある程度の文章が読めるようになっている三年生以上となります。
いきなり低学年から新聞を読むことは困難なので、三年生までは新聞を読む準備として、本などで文章を読むことに慣れさせておくようにしましょう。
小学生に新聞を読ませる7つの効果
小学生に新聞を読ませることは、子どもにたくさん良い効果をもたらします。
では、新聞を読ませることで子どもにどんな効果があるのか、7つご紹介していきます。
1.社会の出来事や動きに興味を持つようになる
新聞には、日ごろ社会で起きているニュースが正確な情報で記載されています。
それらの情報から、日本や世界でどんなことが起きているのかを知ることができます。
そして、新聞を読み始めてすぐにはできないかもしれませんが、徐々にニュースなどを周りや自分と関連付けて考えられるようになってきます。
自分と関連付けて考えられるようになると、社会の出来事や動きにより興味を持つようになってきます。
2.文章を速く読めるようになる
新聞にはもちろん、イラストや写真もありますがそれと比べ物にならない程の大量の文章が記載されています。
たくさんの文章を読むことで、新聞を読む前よりも文章を読むのが速くなります。
3.内容を理解しながら文章を読めるようになる
はじめのうちは、ゆっくり読んだり、文章を何度も読み返したりして内容を理解していきましょう。
新聞を習慣的に読んでいると、初見の文章でも内容を理解しながら読むことができるようになってきます。
この文章読解力は、国語以外の学習にも大いに役立つ大切な力です。
4.語彙力がつく
新聞には、たくさんの言葉が記載されています。
読んでいくうちに、意味の分からない言葉や、誤解していた言葉にたくさん出会います。
こうした言葉とたくさん出会っていくことで、新しい言葉を覚えたり、言葉の正しい意味を理解していくことができます。
また、習っていない漢字でも、読めたり書けたりするようになります。
5.作文力がつく
新聞にはたくさんの文章があるので、いろんな表現の仕方や文章の書き方を見ることができます。
作文や感想文などを書くときに、それらの表現や書き方を真似しながら自分の文章にアレンジすることができるので、作文を書く力も伸びていきます。
学校によっては、定期的に「○○新聞」などと物事をまとめて書かせることもあるので、そういったものを書くときにも大きな力となります。
6.社会科の学習とつながる
なんとなくしている社会の学習でも、新聞を読んでいると自分と社会のつながりを見つけることができます。
社会の学習以外(総合など)でも、自分や周りが社会とのつながりを持っているということをより感じることができます。
7.様々な分野の知識が増える
新聞には、子どもが知らないことがたくさん記載されています。
毎回書いていることが違い、新しいこと、知らないことにどんどん触れていくので、色んな分野の知識が増えていきます。
知識が増えていくことで、話題づくりが出来たり、知識をネタにスピーチをしたりする力が高まることも期待できます。
新聞を読む習慣のつけ方と学習に役立つ活用法
新聞を読ませてみたとしても、すぐに飽きたり嫌になったりしてなかなか習慣づけできない場合があります。
では、どのようなことをすれば、新聞を習慣的に読めるようになるのか、またどのように新聞を利用すれば学習に役立つのかご紹介していきます。
面白いコーナーを利用する
新聞に記載されている漫画のコーナーや、ニュースとは全く関係のないコーナーなど、とにかく子どもが興味を持つコーナーから新聞に興味を持たせるようにしましょう。
イラストや写真から新聞に入りこませても大丈夫です。
少しずつでも興味を持つようになったら、それらのコーナーとニュース一つを読むなどセットにして読ませてみましょう。
トイレに貼る
毎日取りかえる必要はありませんが、子どもが興味を持ちそうな記事をバーンとトイレのドアに思い切り貼ってみましょう。
記事が無理なようだったら、切り抜きでも構いません。
トイレをしているときは意外と目の前のトイレのドアを見ているものです。
ちょっと工夫をして、続きが気になるところで新聞を切っておくと、子どもが「あの新聞の続きなあに?」と聞いてくるかもしれません。
そのときは新聞を読ませる絶好のチャンスです。
音読をする
新聞に書いていることを、音読をしてみましょう。
楽しく読むために、できるだけ感情をこめて、強弱をつけて読ませても良いですし、親御さんがお手本として読んであげても良いでしょう。
音読をするということは、先々学習にも良い効果がありますし、興味を持って次の文章を読もうとする意欲にもつながります。
興味をもった記事は残しておく
全てを残しておく必要はありませんが、興味のある部分があったら、それを切り取らせたてファイリングしたりノートなどにメモを取らせたりしておくのもおすすめです。
あとから見返すと意外に面白く、「次はどんなのが新聞に載っているんだろう」と次の新聞が楽しみになります。
また、メモをさせるときは自分なりに箇条書きをさせてみるなどして、文章の大切なところを見抜く力をつけることもできます。
子どもの好奇心をくすぐる新聞記事を見せることから始めよう!
いかがだったでしょうか。
新聞を読むことは、子どもにとって苦痛になることがあるかもしれません。
まずは興味のある部分から新聞を見るようにさせることで、「次の新聞はどんなことが載っているんだろう」「こんなのが載っていたらいいな」と、新聞について考えるようになってきます。
ただ無理やり毎日読ませるだけでは、新聞が嫌いになってしまいますので、是非子どもの好奇心を利用して読ませていってみてください。