小学校教育でも広がりを見せつつあるICT教育。
どんなものか理解のある親はどのくらいいるでしょうか。実際どのようなことに使っているか実は何も知らないという方もいると思います。
それでは、ICT教育とは何なのかを含め、学校の中ではなく、家庭では何をどう準備すべきなのか考えていきましょう。
目次
ICT教育について
ICTとは
まず、ICTとは何なのでしょうか。訳してみましょう。
ICT:Information and Communication Technology
※インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー
直訳すると、情報通信技術となります。海外ではITよりも一般的に用いられるため、日本もそれに準じてきた状態です。
ICT教育とは
では、ICT教育とは何でしょう。
最近通信教育でも取り入れられてきましたが、タブレットなどの通信機器を用いた教育のことをICT教育と一般的に言います。
学校でパソコンを使って行われる授業もこれに含まれます。
近年、紙の教科書を廃止して、タブレットに教科書の情報をすべて用意し教育に活用している学校がほとんどです。
お子さんが通う学校でのICT教育は、どこまで進んでいるでしょうか。
ICT教育で宿題の提出方法も変わる
ICT教育の場合、宿題もパソコンやタブレットでデータ化したものを提出するということも想定しておかなければなりません。
今のところそういう対応を取っている小、中学校は少ないようですが、高校ではPowerPointやWordでのレポート提出を求めるところは増えてきています。
ただ、今後、そういった対応をする小、中学校は増えてくるのではないでしょうか?
来るICT教育に親は何を準備するべきか?
親御さんは、お子さんにスマートフォンやタブレットを操作させることにあまりためらいがないかもしれません。
小さな頃からアプリを使って子育てをしている方も多く、スムーズにICT教育を認められるかもしれません。
では、実際に子どもが通う学校でICT教育が導入された場合、親はどう関わるべきなのでしょうか。
気をつけたいのは情報リテラシー
情報リテラシーと聞いてピンと来るものがない場合、親も普段のネット活用について注意が必要です。
お子さんと一緒に基本に立ち返る時間を取りましょう。
情報リテラシーとは、ネット環境を活用して情報やデータを扱うための知識や能力のことを言いますが、一般的なネットマナーやセキュリティに対する知識も含まれます。
自信のある方はどのくらいいるでしょうか。
例えば、ネットへの投稿が元で見知らぬ人に自宅を特定されてしまったら、どう思うでしょう。
もしくは不用意な投稿や発言が炎上してしまったら、不用意にSNSにアップした写真が知らない間に何かの広告で利用されていたら。
そう、SNSなどへの投稿をする際、ちょっとした注意がなかったために問題が発生してしまう、それがネットの怖いところなのです。
情報リテラシーについて教えるのは親の責任
使い方によって、自分の身を危険に晒してしまうことがあるネット環境。
ICT教育で子供がネット環境に関わる前に、しっかりとした使い方やマナーを教えるのは親の責任なのです。
学校でICT教育の導入が決まる、決まらないに関わらず、家でパソコンやスマートフォン、タブレットを操作する機会がある場合は、情報リテラシーについて話し合う時間を持っておきましょう。
自宅でパソコンなどを使う場合、しっかりルールを決めて
パソコンやタブレットに触れる時間が家庭内でも増えそうな場合は、いつでも使用可というよりもある程度の時間を決めて使ってもらうようにしましょう。
特に使い始めは面白みが勝ち、子どもは止めどころを見失ってしまいます。
ネット依存に繋がってしまう危険性があるため、使い始めから自由度が高いのは問題です。
自制が身に付くまでの間は、親の目の届く範囲で、決まった時間内での使用を心がけましょう。
近年、タブレットを使った通信教育もありますが、一般的なネットサイトにも接続できる場合は特に注意が必要です。
どういったサイトにアクセスしているのか、充分に注意しましょう。
ICT教育にむけて、まずは使い方を教えられる知識を持とう
お子さんがICT教育に触れる前に、親御さん自身が情報リテラシーを高める必要があります。
親が正しい知識を身に付けておくと自宅で質問が飛んだ時も困りません。
親の方が子どもよりパソコンに疎いという家庭も増えており、子どものネット依存に歯止めがかけられないという負の状態の家庭もあります。
特に、親もネット依存の場合は子どもに正しい情報リテラシーを伝えることができず、学校でネット関連のトラブルを引き起こす可能性が高くなり、他の子どもや保護者に対して迷惑をかけてしまうことも少なくないようです。
学校はICT教育を始める前に、ネットパトロールを強化しています。
何かあった場合、親と子ども、それに関わった人物が学校に呼ばれるなどして指導を受けることもあります。
自分の子どもがそういった対象にならないように、まずは親がしっかりとした情報リテラシーを学びましょう。
SNSへの発信方法を誤り人生を棒に振る、なんてことにならないために、足掛かりとなる時期の初動が肝心です。