小学校で各学年に数回ある個人面談(または家庭訪問)では、先生とどんなお話をしますか?
先生は学校での子どもの様子を、親からは家庭での子どもの様子をお話しすることが定番だと思います。
子どものことで特に困ったことがある場合には、この機会に相談するので良いのですが、特に質問や相談事がないとただの世間話になってしまい、実のない面談となってしまうこともあります。
今回は、個人面談(または家庭訪問)で、双方にとって実のある機会となるよう、準備しておきたいことやそのために必要なことをお教えします。
目次
個人面談の前に先生やクラスの情報を集めておく
個人面談の前に必要なことは情報収集です。
クラスの様子や担任の先生の情報はもちろんのこと、家庭科や音楽など専科の先生の情報を集めておきます。
「情報」といっても先生の個人的なことといいうことではなく、子どもに対する接し方や態度などについての情報です。
子どもからの情報だけでは、あいまいな部分もあるので、できれば友達や友達のお母さんなどからも情報を得ておくと、総合的な判断ができると思います。
例えば、「怖い先生」と子どもが言っていたとします。でも、普段は優しい先生なのに、お子さんが怒られるような行為をしたせいで、注意されて怖かったのかもしれません。
または、他の子どもが叱られているところを目撃して、なぜ怒られているのかはわからず、ただ怖いイメージを持ってしまっていることもあります。
このように、ひとりの子どもから聞くとその子が感じたイメージだけになってしまうので、できれば複数の子どものお母さんと自然にそういった会話ができるコミュニィティを作っておけるといいですね。
複数のお母さんが、子どもから「優しい先生」だと聞いていれば、より安心できます。
また、そういったお母さん同士のコミュニティで特定の子どもの素行が話題になるようでしたら、一応覚えておくようにしましょう。
子どもに面談があることを事前に伝えておきましょう
「今日お母さん面談だから、先生に聞いてほしいことがある?」と子どもに聞いておきましょう。
何か聞いてほしいことがあればよいのですが、ほとんどの場合は「何もない」と答えると思います。
学校生活で何か問題があったとしても、親から先生に抗議?のような行為をしてほしくないと子どもは考えます。
子どもの表情を見ておこう
内容は聞けなくてもよいのですが、「聞いてほしいことがある?」と聞かれたときの表情がひとつのヒントにはなります。
本当に何も困ったことがないのか、本当は何か困っていることがあるのか、お母さんならその表情で判断できると思います。
反対に、先生とお母さんが自分の話をすることを喜ぶ子どもがいます。「どんなことを話したの?」と帰宅するなり、聞いてくる子どもは心配ないのかもしれませんね。
困っていることがあった場合、いきなり相談せず先生の方からの話を聞いてみましょう
もしも、お子さんから「いじめ」や「いじめと思われる行為」を受けたという話をきいていたとします。その際にも、いきなりその話は出さず、先生の方からのお話を聞いてみましょう。
先生からは学校でのお子さんの様子をお話ししてくると思います。その中で、問題がないようなお話でしたら、先生が「いじめ」を把握していないことになります。
そこでもまだ先生が把握していないと決めつけず、「うちの子どもから聞いたのですが」と相談してみましょう。
先生がその件を把握していて、実はお子さんの方でもお友達を怒らせるようなことをしていたり、事情を調べると誤解であったりと、お子さんからの話だけでは分からなかったことがある場合もあるからです。
何か困っていることがあっても、先生が把握しているかどうかをみるために、いきなり相談するのではなく、まずは先生のお話をきいてみましょう。
個人面談の時間はひとりあたり15分〜20分ぐらいと、とても限られます。
その間に完了するような問題ならよいのですが、その他に時間をとって話し合わなくてはいけないような問題には、別に面談を用意されると思うので、相談が途中になってしまっても大丈夫です。
学校での子どもの姿は家とは違うものです
親御さんも外での顔と家での顔は多少違うと思います。
子どもも同じことで、家では見せない顔を学校では出していることもあります。
学校の先生が聞きたいことはまさにそれで、学校で皆から思われているキャラクターと家ではどう違うのか?を聞くと思います。
こちらも、親の知らない一面や「お友達の中ではこういうキャラクター」ということを先生から聞いてみてください。
個人面談は、学校と家庭での子どもの様子の摺合せの機会です。
お互いに子どもの情報を共有して、子どもがよい成長ができるように、準備万端で個人面談に出かけましょう。