子どもの入学はとても楽しみなイベントですが、楽しみが大きいほど不安も伴ってきます。
小学校に通い始めると、親の目が届きにくくなり、子ども本人や先生からの情報が頼りになります。
そこで、クラスの中にやんちゃな子、意地悪な子がいた場合どうすればいいでしょう。
低学年、中学年、高学年の3つに分けて、その対処方法をご紹介していきます。
万が一のトラブルに備えて参考にしてみてください。
目次
低学年はすぐ先生にSOSを
クラスにちょっと問題を起こしそうな子がいた時、我が子をどう守るかは当然親なら考えることです。
1番問題の解決が早いのは意外と低学年の子どもたちで、それはまだ素直に先生に対してイヤなことはイヤと伝えることにためらいがないためです。
やんちゃな子、意地悪な子から「イヤ」と感じることをされたとき、すぐに先生に伝えられる低学年は問題が大きくなる前に改善されることが多いです。
ただ、改善は担任の先生の器量によるところが大きいと言えます。
- しっかり子どもたちの話を聞くことができる
- 間に入って子どもを諭すことができる
- 学校であったことを親としっかり共有できる
最低限、この3つができていれば子どもたちは先生に信頼を寄せて行きます。
イヤだったことを伝えているのに、改善がなければ子どもの心は離れてしまいます。
そうしない先生であることを早めに見極められるようにしましょう。
家庭訪問は先生と話せる一番いいチャンス!
1番いいチャンスは家庭訪問です。
こういうことがあったとき、どう対応してくれるのか聞いてみましょう。
併せてクラスのお便りが定期的に発行されるかどうかです。
クラスの様子を丁寧に親に発信する先生は、よく子どもたちを見ています。
気になることは早めに聞ける距離感にしておきましょう。
中学年は親同士連携を取って
小学校の3年生、4年生は体力的な部分と精神的な面がアンバランスの子どもが多く、やんちゃ、意地悪の度合いが変わってくるため注意が必要です。
もちろんまだ子どもなので力加減ができません。
もし力に任せた問題があった場合は、しっかりと先生に間に入ってもらい対応することが必要です。
それが元で学校へ行きたくないなど、精神的な問題が出てしまうことも考えられるので、学年が上がる前に親同士そういったことが起こったときに連携が取れるようにしておくのが理想と言えます。
クラス替えなどがありメンバーが変わることもありますので、今まで仲の良かった子ども同士での小競り合いがあることもあります。
成長過程でずっと仲良くいかないことも!バランスが取れるように見守ることも大切
いつまでも、手を繋いで仲良くとはいかないことが成長過程にはつきものですので、グループの変化は否定せず、うまくバランスが取れるよう見守ることが大切です。
つい、「あの子と遊んではいけません」と言ってしまいたいこともあるかもしれませんが、それでは困ったときの対処法を学ぶという力が育ちません。
周りに「子どものことをきちんと見ています」とわかるようにしておき、学校で起こった困りごとを共有して、できる限り事前に問題を防ぐように心がけてみましょう。
高学年は何も言わなくなったら要注意
クラスに問題のある子がいる場合、要注意なのが高学年生です。
いたずらや嫌がらせの度合いが違い、そういった状態を隠すことにも長けてきます。
親が気づかないうちに、子どもが追い詰められている場合も多いということです。
目安としておきたいのが、子どもとの会話に学校のことが出るかどうかです。
問題なく学校生活を楽しんでいる子の場合、その日1日何があったのかを話すことにためらいがありません。
学校のことを話さなくなったら無理に聞き出すことはしないように
でも、学校で何かしらの問題を抱え始めると、言葉数が少なくなり、特に話題として学校の中のことが顕著に減っていきます。
この場合は無理に聞き出すことはせず、担任の先生や親しい子どもの親に話を聞くなどして情報を集めてみましょう。
高学年生になったとき、子どもの世界を通っている小学校のクラスだけにしておくと、何かあったときの心のよりどころがなく精神的に行き詰ってしまうことが考えられます。
できることなら、通っている小学校以外の子どもたちと交流できるような習い事をさせてみるなど、子どもの視野、行動範囲を広げる工夫を親から提案するのもいいでしょう。
他校の子たちと交わることで、中学に上がる前に精神的な強さも身に付くのでお勧めです。
意地悪な子は必ずいる!普段から子どもに注意を払っておきましょう
小学校の6年間で、何も問題がないというのは奇跡に近いことです。
誰しも何かしらの問題があり、子どもも親も悩みます。
精神的に追い詰められ、判断がつかなくなってしまう前に相談できる場所を見つけておきましょう。
親同士の連携が取れるのは大前提ですので、できる限り親が集まる場所には参加してみましょう。
そういう場に参加してこない子どもの親も、子どものことを知ろうとしていない姿勢が見えるため要注意と思われます。
子どもに言葉で伝えることが難しい場合もあります。
親が思う理想の友達と、子どもの中の理想の友達が同じとは限りません。
普段から、親子の会話の中でどんな子と遊び、時間を共有しているのかを見ておき、もし、社会的なマナーから外れることがあった場合はすぐに注意できる親でありたいですね。
そして、問題行動の多いクラスメイトから子どもを守れる準備をしておきましょう。