幼児期に絵や字が上手な子に共通していること!お絵描きや字を上手にするための子育てポイント

幼稚園や保育園では子供達が描いた絵などの作品が飾られていて目にする機会が多々ありますよね。

その中でも「うちの子は絵が得意ではないけれど、どうしたら上手くなるのか知りたい」「字がなかなか上手にかけなくて、小学校入学前までにどうにかしたい」など、絵や字が上手になるためにはどのように子育てしたらいいのか、気になっている親御さんも少なくありません。

発達状況によっても個人差はありますが、絵や字が上手な子には共通する特徴があり、子育てのちょっとした工夫で子どもが絵を描くことが好きなる、字が丁寧に書けるようになるきっかけとなります。

今回は、幼稚園教諭の経験から、絵や字が上手な子の特徴や、上手になるための子育てのポイントについて詳しく解説していきます。

ぜひ最後まで読んで、今日からの子育ての参考にしてみてください!

絵が上手な子に共通していることは?

絵が上手な子は、お絵かきが好きで日々たくさんの絵を描いています。

幼稚園・保育園の自由遊びの時間や自宅でも、日常的に絵を描いていると想像力が豊かになり、絵を描く技術も自然と身に付きます。

子どもの場合は、絵の上達のために、特別な技術を身に付ける必要はありません。

絵を上手に描くためには「絵を描くことが楽しい」「もっともっと絵を描きたい」という気持ちが何よりも大切です!

始めは上手くかけなくても、絵を描くことの楽しさを知ることで、絵の技術は少しずつ上達します。

いきなり絵が上手になる方法はありませんが、少しずつ意識が変わるお手伝いをしていきましょう。

では、具体的に絵が上手になる、絵を描くことが好きになる・楽しくなるためにはどうしたらいいでしょうか。

絵を上手に描くための子育てのポイントをお伝えします!

子供の絵が上手になる!絵を描くのが苦手な子への子育てポイント

幼稚園に通う子供

子供がいつでも絵が描ける環境を整えよう

自由帳や色鉛筆、クレヨンなどのお絵かきセットは収納棚の中に片付けている方も多いのではないでしょうか?

まずは、子どもがいつでもお絵かきができるよう、すぐに見えてワンアクションで取れるところに、お絵かきセットを置いてみましょう。

普段からお絵かきセットが目に付くところにあれば、子どもは以前より興味を持つようになり、お絵かきを楽しむ回数も徐々に増えていきます。

しかし、それでもなかなか興味を持ってくれない……という場合は、お絵かきの教材を工夫してみましょう。

例えば、大きな画用紙や模造紙、ダンボールの裏を活用してダイナミックにお絵かきをする遊びもおすすめです。

普段とは違うお絵かきの環境に、子どもは興味持ち、お絵かきの新たな楽しみを見つけ、お絵かき好きになるきっかけ作りになります!

お絵かき=自由帳に絵を描くというイメージを持っている方もいらっしゃいますが、自由な発想で絵を描く体験をすると、子どもにとっても新しい発見や喜びとなり、お絵かきが楽しい、もっとやってみたいという意欲に繫がるでしょう。

線や形を描く練習をしてみる

絵を描くことは好きだけれど、思うようにかけない……という子には線や形を描く練習がおすすめです。

頭ではイメージできていても描く技術がない、形を上手く描写する力が身に付いていない可能性があります。

線や形を描く練習は、絵が上手になるだけでなく、今後の平仮名・カタカナの練習にも活用できます。

線や形を描く練習方法が分からないという方は、市販のドリルを利用する方法もいいでしょう!

かわいいイラストに沿って、飽きずに楽しく線や形の練習ができるような内容となっているため、幼稚園入園前のお子さんでも取り組める内容です。

ドリルということで勉強の要素が強くなってしまわないよう、子どものペースや興味関心・発達段階にあわせながら無理なく進めていきましょう。

絵を描く子供たち

字が上手な子に共通していることは?

子供を伸ばせる親のポイント

字が上手な子は、集中力があり、姿勢が良い特徴があります。

机に向かってものごとに取り組む習慣がある子は、字を丁寧に正しく書くことができるでしょう。

まだ字を覚えたばかりの幼児期の子にとって字を上手に書くためには「丁寧に集中して書くこと」が何よりも大切です。

字を書く指導をしたり、練習を行ったりするときには字を書くことに集中することを意識しましょう!

では、集中力を高め、字を上手に丁寧に書く基礎を養うためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。

家庭で出来るお子さんへの教え方のポイントについて詳しくお話します。

丁寧な字を書けるようにしてあげよう!家庭で出来る教え方のポイント

まずは文字を書く前に!正しい鉛筆の持ち方と正しい姿勢をマスターする

いきなり字の練習をするのではなく、まずは鉛筆が正しく持てるか、書くときの姿勢は整っているかを確認しましょう!

間違った持ち方で定着してしまうと、持ち方の修正が大変だったり、字のバランスが崩れてしまったり、さまざまな問題の原因となります。

幼児期に正しい持ち方をマスターしておけば小学校に入学してからも勉強の際に必ず役に立ちます。

鉛筆が正しく持てるようサポートする付属パーツも数多く販売されていますので、教えてもなかなか正しい持ち方が身につかないとお悩みの方は利用してみるといいでしょう!

正しい姿勢を保つには、意識して背筋を伸ばす習慣が必要です。

幼児期の子どもは正しい姿勢を何十分も保つことがまだまだ難しいですが、文字を書き始めるときには姿勢を正す習慣をつけましょう。

椅子に座ったタイミングで姿勢を正す習慣が身に付くよう、「背中をピンと伸ばして、良い姿勢で食べれるかな?」など、食事の時にもさりげなく声を掛けていくと良いでしょう。

「背筋をしっかり伸ばしなさい」など、教えるときはついつい厳しい口調になってしませんか?

まずは文字を書くことに興味が持てるよう、集中が途切れたらやめる、姿勢が崩れてきたらやめるなど無理のない範囲で取り組みましょう。

ゆっくり丁寧に!文字は濃く書く練習をする

字を上手に書くためには、とにかく幼児期にその基礎固めをすることが大切です。

字が下手な子の特徴として「早く乱雑に書く」傾向があります。

早く書くことは、字の形やとめ・はね・はらいなど細かいところに注意がいかないため、字のバランスが崩れる原因となります。

そのような問題を防ぐためにも、一つひとつの線をゆっくり力を入れて濃く書くことが大切です。

鉛筆が正しく持てないと力が入らず、弱々しくて細い線になってしまいます。正しく持ち、力を込めて書くことを必ず意識しましょう。

ゆっくり書くためには、子どもが一つひとつの線や文字と向き合える環境作りが大切です。例えばドリルを使って字の練習を行うときには、子どものやる気や集中力を見極めましょう。

集中せずに2ページ、3ページを雑に終わらせるよりも、集中して1文字2文字書くほうが字の練習には効果的です。

今日は疲れているかな……姿勢は崩れているし、集中力が途切れている様子……と感じる日は字の練習はやめましょう。

時間はかかりますが「丁寧に書く・ゆっくり書く」技術を身につけることは、字を書くこと学習することの基礎となります。

根気強く、無理せずに字の練習を行っていきましょう。

手先が器用な子供

まとめ

今回は、字や絵を上手に書く子の特徴や子育てのポイントについてお話しました。

上手に字を書くことも、絵を描くことも幼児期はまずその活動が楽しい、もっとやりたいという気持ちを育てることが大切です。

字を書くことや絵を描くことは、短時間でいつでもどこでも行うことができますので、環境を工夫して、ぜひご家庭でも習慣化して楽しく取り組みましょう!