お子さんが留学するにあたり、ホストファミリーと暮らす際にどのようなことを知っておいた方がいいのか、生活で困ってしまうことはないのかと、悩んでいる親御さんも少なくないのではないでしょうか。
私は高校卒業後にハワイへと渡米し、5年間留学生活を送った経験があります。
最初の2年ほどは、ホストファミリーと生活を共にしました。
やはりまだまだ不慣れな留学当初に感じた文化の違いや、現地の人たちとの生活は、私にとって特に印象に残っています。
ここでは、ホストファミリーと生活をした上での体験談をご紹介していきます。これから始まる留学生活の参考にしてみてください。
ホストファミリーとの家賃問題
ホストファミリーと生活するには、彼らに家賃を払う場合がほとんどです。
そこに食費が含まれているのか、含まれていないのかは最初の契約段階ではっきりしています。
私は食費込みの家賃を選らび、現地の文化に出来るだけ触れられるようにしていました。
ただ、この場合とても困惑するのが、ホストファミリーと外食をする時です。
学食で印象的だったのが、アメリカの独立記念日は、現地の人にとって大きなイベントです。
親戚で集まってパーティーをしたり、いつもより素敵なレストランへ出かけたり。
一度、独立記念日の夕食にビーチ沿いで花火の見られるなかなか豪勢な食事ができるレストランへ行きました。
しかし最後の支払いできれいに折半と言わずとも、ホストママに約40ドルを支払うように言われました。
食費は全て含まれているものと思っていたので、少しショックでした。
どうやら、このホストファミリーにとっては外食は別の様です。
物価の高いハワイで、学生にとって1回の食事での40ドルは大きな出費です。
幸い、ほとんど外食をしないファミリーだったので、それ以外で予算外の支払いはありませんでしたが、お金に関しての価値観というのは家族それぞれ違うようです。
また食費を含まなず家賃のみで部屋を提供しているホストファミリーの場合だと、トイレットペーパーなどの日用品も、学生が自ら手配しないといけないケースもあります。
契約前に、事前に細かい内容を把握しておくと後々問題にはならないので、確認をしておくことをお勧めします。
ホストファミリーの宗教事情
私が2件目に滞在したホストファミリーは熱心なキリスト教徒でした。
日本では、宗教というと身近なようであまり意識がいかないものかと思います。
しかし、一歩日本を出ると宗教というのは、日常的なものに感じるでしょう。
私はそれをこのホストファミリーとの生活で経験しました。
具体的には、ご飯の前にお祈りをしたり、教会へ出かけたりします。
親戚一同がホームパーティーで集まった時には、全員で手をつなぎ、目を閉じて神様に感謝の祈りをします。
別の家庭にホームステイをしていた友人は、宗教事情で夕食はろうそくだけを付けて食事をしていたそうです。
また習慣以外でも、考え方や歴史などにも違いがあります。
そういった宗教の背景を知らないと、相手を無意識に傷つけたりと、良い関係構築の妨げになる可能性もあります。
留学先には様々なバックグラウンドを持った人たちがいます。
文化の違いもたくさん感じることがありますが、宗教の違いというのはもっと根本的なところで違いがあり、とても繊細です。
そういった事情を事前に知っておくことで、相手に失礼にならない対応を心がけるようにしたいですね。
ホストファミリーの食事と健康管理
やはり海外生活で一番変化を感じるのは、毎日の食事ではないでしょうか。
当時のホストママは料理が大変得意で、パスタやラザニアなど日本では毎日食べないような欧米料理が出てきました。
油ものも多く、それに加えて手づくりのデザートも出てくるので、この食生活により、数か月で10kgほど体重が増量しました。
さらに、学校の目の前にマクドナルドがあり、ランチに利用していました。日本に比べ、ジュースのサイズ感も違い、何なら飲み放題なのです。
留学をしてからというものどんどん食事内容が変わり、健康管理に意識が向くこともなく、不健康そのものとなりました。
さらに車社会であるハワイでは、ホストファミリーの車かバスの移動になります。
歩くことが日本と比べてかなり減りました。
海外留学をすると太るというのはよく聞く話ですが、環境の変化は体にとって大きな負担となります。
親元から離れるということは、自己管理が大事になってきます。
ちなみに私の場合、一人暮らしもしくは友人とルームシェアをする生活で自炊をするようになってから、やっと減量することができました。
まとめ
このように留学当初は、文化や価値観、さらには宗教の違いによって戸惑うことなどがありました。
しかし、現地の生活に慣れると、当初困っていたことも大したことではなくなります。
逆に文化や考え方の違いを是非楽しんでもらえたらと思います。それがまた大きな成長へと繋がっていくはずです。