情操教育がもたらす効果!子供に身につく4つの力

情操教育の4分類とその効果

子供を育てる親御さんなら、子供の教育や将来について考えることがありますよね。

その中で英語が話せるとか、偏差値の高い大学に行くなど、ついつい目にみえやすい効果を求めてしまうこともあると思います。

勿論、偏差値の高い大学に進学することは、将来の職の選択肢を広げるという意味で大切なことかもしれません。

しかし、最近はそのようなIQ中心の教育から、EQという心の知能指数を重視する教育傾向があります。

EQとは、諦めない心や自分で考え問題を解決する力などを持つ、バランスのとれた人間力のことです。

EQの高い人間は、何か壁にぶつかった時、すねたり、環境のせいにしたりするのではなく、状況を客観的に見て、問題を解決しようとすると言われています。

AIの台頭や国際社会化により、我が子たちが生きていく環境は、単純にIQが高ければ生きていけるものではなくなってくるかもしれません。

その為、幼いうちにEQをしっかり高めていくには、情操教育が役に立つといわれています。

ここでは情操教育とは具体的にどのようなことをするべきなのか、その効果について解説していきます。

子供に身につけさせたい4分類の情操教育とその効果

情操教育は、単純にいうと自分で考える力をみにつける為の教育です。

また綺麗なものをみて綺麗だなと思う心、他者の立場を思いやる心など心を豊かにする教育をさします。

情操教育は4つに分類され、この4つをバランスよく身につけることが情操教育の目標です。

では、各々にどのような効果があるのかをみていきましょう。

1.子供の好奇心をくすぐる効果

子供は「なんで?」という質問が好きで、困った親御さんも多いのではないでしょうか。

筆者も2歳の娘に「なんで葉は緑なの?」という質問をされました。

この何故という好奇心を大切に育むことは、自発的に学問に取り組む姿勢につながります。

また何故という過程を大切にするので、問題にぶつかった時も自分で原因を考え、乗り越えようとする力を育む効果が得られます。

2.心を養う道徳的効果

最近は、理由なく面識のない人を傷つけたり、ゲーム感覚で友達を傷つけたりする事件から、自分の行動が他者にどういう影響を与えるのかを想像できない若者が増加している気がします。

いくら頭がよくても、英語が話せても、これでは困りますよね。人が困っていたら助けてあげよう、この言葉を発したら傷つくかなど、他者を思いやる心を育むことが道徳的情操教育です。

善悪の判断だけでなく、人の心を思いやる心は、将来的に協調性の高い人間を育てる効果があります。

3.美感を育てる美術的効果

綺麗なものを見て綺麗だな、美しいものをみて美しいなと思う心を育てることが、美術的情操教育です。

目で見て感じたことを、表現することで、感情豊かな人間を育てることができます。

綺麗なものを壊したくない、守ろうとする姿勢をうみだす効果があります。

4.命の大切を学ぶ宗教的効果

宗教と聞いて、少し拒否感を感じてしまう親御さんも多いかもしれません。

ここでの宗教とは、教義をさすものではありません。ご先祖様がいるから自分がいるなど、命の大切さを感じる為の教育です。

先に述べた道徳的情操教育と重なりますが、自分の命だけでなく、人の命、動物の命などの重みを知ることができるでしょう。

家庭で出来る情操教育!日常生活で簡単に出来る3つのこと

本を読む親子

ここまで情操教育とはなにか、その効果をみてきました。

では、家庭で出来る情操教育にはどのようなものがあるのでしょうか。

上記で書いた4つを読むと、なんだか難しそうと思われがちですが、実は日常生活で簡単に出来ることが沢山あります。

絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせは、道徳的情操教育につながります。

登場人物が泣いている理由を考えること、登場人物に感情移入することで、想像力豊かな感性を磨けるでしょう。

また昔話には、善悪の教えも盛り込まれていて、子供達は読み聞かせを通じて、嘘をついてはいけない、暴力はいけないなどを学べるでしょう。

絵本の読み聞かせをする母親

生き物を飼う

犬や猫、金魚を飼うことは、ただ可愛いだけでなく、世話をしていくことを意味します。

家族の一員のペットの命の重みを感じることは宗教的情操教育にも繋がります。

我が家では、娘がアレルギーの関係で、動物は飼えませんが、かわりにベランダでトマトやピーマンを育てています。

水やりを娘に毎日任せることで、責任感もうまれている気がします。

本物に触れる

美術館や博物館に行く、演奏会に出かけることは、美術的情操教育につながります。

美的センスを磨けるだけでなく、豊かな感情をもつことにつながるでしょう。

感性の育て方

情操教育は毎日の生活の積み重ねで学ぶことが出来ます

これらの情操教育は、人間としての総合力を高める教育といえるかもしれません。

子供の脳は3歳までに決まるといわれる通り、スポンジのような子供だからこそ、情操教育を始めるのは早いほうがいいとされています。

情操教育と聞くと難しく感じるかもしれませんが、絵本を一緒に読んだり、お散歩の時に子供の目線にあわせて疑問に思ったことを一緒に調べたり、毎日の生活の積み重ねが情操教育です。

子供はいつでも好奇心旺盛、その好奇心を大切に、豊かな心をもつ人間に育てましょう。