子どもが成長するにつれ、やらせておいた方がいいことはなんでしょう。
勉強でしょうか?習い事でしょうか?もちろん勉強も習い事も大切です。
しかし、幼児教育の一環として、本当に大切なことは「生きていくために、自分で身の回りのことができるようになること」ではないでしょうか?
朝起きて洗顔をし、身支度を整える。
すべておうちの方がやってあげていませんか?
脱ぎっぱなしのパジャマはどうなっていますか?
今日着る洋服は子ども自らが選んでいますか?
生きていくために自分で身の回りのことができるようになることは、大人にとっては当たり前のことだと思われるかもしれません。
ですがこれらは幼いころから覚えていくことで、自然と身について行くものです。
親がやらせなければできないことが当たり前になってしまいます。
ここでは、日常の生活の中で、幼児教育の一つとしてぜひ取り組んでみてほしいことをお伝えしていきます。
子どもにお手伝いをさせることがいちばんの近道
生きていくために、自分で身の回りのことができるようになること。自分のことは自分でやる。と耳にすると、
子どもには無理そう。
なんだか大変そう。
そういう感覚になりますが、難しいことはありません。
なぜなら日頃のお手伝いで十分だからです。
最近、りんごの皮がむけない子や、雑巾をしぼれない子が小学生に多くいるということを情報番組や新聞などが伝えています。
これらは生きていく上でできないと困る部類に入ると思いませんか?
日頃の家庭でのお手伝いを通して、親御さんとお子さんが一緒に家事をやることで、お子さんは身をもって様々な家事のノウハウを覚えることができます。
お風呂掃除や洗濯物、食器洗い、玄関掃除。
なんでもいいのです。最初は時間がかかると思います。失敗もすることでしょう。
そばにいてイライラしてしまうこともあるかもしれません。でもそこはグッとこらえて、やらせてみてください。
万一失敗しても怒ってはいけません。成長と共に手際よく家事が出来るようになります。
お子さんの「自分でやる」という芽を摘み取らない
子どもが2歳近くなる頃、ママやパパの日常の家事の真似をすることがでてきたり、ママやパパがやってあげようとすると「イヤイヤ」と首を振ったりします。
自分でやってみたいという成長の現れです。
子どもにやらせようとすると失敗したり、余計に時間がかかってしまったりするため、親御さんはお子さんにやらせずにパッパッとやってしまいます。
そのせいでお子さんの「自分でやる」という芽を親御さんが摘み取ってしまう形になります。
その部分を大事に育ててあげれば、年齢と共に自分で自分のことはやるというお子さんになることへ繋がります。
5歳近くなったら、お料理も!!
台所仕事と聞くと「火」「包丁」など危なっかしくて、キッチンは子どもの立入禁止エリアなんていう御家庭もあるかもしれません。
「食べる」ということは生きていくうえでなくてはならないものです。
お料理を通して、食べものの大切さや、旬の食材を使用して、季節感を教えたりすることもできます。
危なっかしくてやらせないのではなく、ぜひお料理のお手伝いもさせてください。
その際、お子さんにはきちんと「火」や「包丁」の危険性を伝えること、ママやパパがいない時に勝手にお料理しないことなど、きちんとルールを伝えて下さい。
早ければ早い方がいいという料理研究家の方もいますが、お子さん本人がルールを守れる、危険性をわかる年頃になる頃が最適です。
まとめ
お手伝いしたいな。とお子さんが言った時は「チャンス!!」と受け取りましょう。
ママやパパはどうしても、忙しいからあとでね。
と言ってしまいがちですが、お手伝いをさせることで、お子さんが家族の一員なのだという自覚も育まれますし、また自然と生きていくために、自分で身の回りのことができるようになっていきます。
これは立派な幼児教育です。
幼児教育と聞く、高いお金を出して何かを習わせることと想像しがちですが、まずは身近なところに目を向けてみて下さい。
日々の挨拶、礼儀、身の回りのあらゆること。
生きていくために大切なことを、ママやパパが先生になり教えてあげることは、高いお金を出して得られない教育です。
これを大切にすることこそが子供達の将来につながることでしょう。