子どもが塗り絵をして得られる6つの効果!親が見守るべきポイント

塗り絵を楽しむ子供子どもは、塗り絵が大好きですよね。本屋さんに行くと、子ども達に大人気のキャラクター塗り絵が沢山販売されています。

また、最近は飲食店で待ち時間に塗り絵とクレヨンを貸してくれるところもあります。

幼児期であれば大きい図柄にクレヨン、年齢が上がっていくと細かい図柄に色鉛筆と、幅広い年代の子が楽しめる塗り絵。

筆者の娘も帰省で乗る新幹線などで、塗り絵に没頭して黙々と手を動かします。

親の立場からすると、安価で軽くて、音もしないと救世主のような存在でもある塗り絵なのですが、どんな効果があるのでしょうか。

今回は塗り絵が子どもに与える影響と、親の関わり方をまとめましたので参考にしてみてください。

塗り絵が子どもに与える6つの効果

塗り絵の効果として以下の6つがあります。

1.集中力を鍛えられる

冒頭に娘の様子を記しましたが、塗り絵をしている間子どもは集中しています。

枠のなかに塗ろう、枠からはみださないように塗ろうとする意識が、集中力を鍛えてくれます。

2.リラックスした呼吸が自律神経を整える

実は塗り絵に熱中することは、自律神経を整えることにも繋がります。

その秘密は呼吸です。人間が色々考えていたり、イライラしたりすると、呼吸が浅くなるといわれています。

反対に何かに熱中したり、深くリラックスしたりした時は、呼吸が深くゆっくりとしたものになります。

自律神経の乱れを整え、バランスをとってくれる効果が塗り絵には期待されます。

3.手先の緻密性を高め、字が上手に書ける手助けをしてくれる

幼児教育で様々な人が言われているのが、手先を鍛えることは、子どもの脳の発達に欠かせないということです。

塗り絵も手先の緻密性強化に役立ちます。

まずクレヨンや色鉛筆をきちんと持ち、適切な筆圧で塗っていくことは、手や腕の筋肉を鍛えます。

また塗り絵にはジグザグやカーブ等、細かく手を動かして塗らないと、はみ出してしまいます。

我が子が通う幼児教室では、塗り絵が上手な子は字を上手に書ける傾向があると言われています。

確かにジグザグやカーブは、文字にも多くでてきますよね。

小学校によっては1年生の間は、国語や算数の宿題プリントに差し込まれている絵を塗ってくるよう指導されるケースもあります。

上記のように字が上手に書けるようになる効果があるためと言われています。

4.目と手の協応が養われる

大人もそうですが、塗り絵をやるとき、図案を目で見て、見たスペースを塗ろうと手を動かしますよね。

子ども達も出来なくても、無意識的にこの目でみたものを手で反応するという練習をしています。

これにより脳の発達が促されます。

5.色の識別、色彩感覚を養う

最初は塗り絵の絵をすべて黒や赤など単色で塗りつぶすお子さんも多いかと思います。

しかし、クレヨンを使う機会が増えるうちに色を覚えるようになり、すぐには枠内の絵を上手に塗ることが難しくても、単色ではなく何色か使いながら塗り絵を楽しむことが出来てきます。

上手に塗れないうちは、偶然色が混じってしまうこともあります。その際に、赤と青を混ぜたら、紫になるなど、目で実際に色の変化を見ることで色彩感覚も養われていくはずです。

6.自己肯定感が身につき、将来壁にぶつかった時に乗り越えられる力になる

出来ているかは別として、塗り絵が終わると、誇らしげに「できたよ、ママ」とお子さんが見せにきた時、出来たという達成感は、自信に繋がっていくと思います。

幼児期に自信をつけることは、自己肯定感に繋がります。それは将来、壁にぶつかった時に乗りここえる力になるそうです。

塗り絵を通して親が関わるポイント

親子で塗り絵を楽しむ塗り絵に上記のような効果があると知れば、早速やらせてみたくなりますよね。

でも少し待ってください。実は塗り絵もやらせ方、親の関わり方では、子どもにあまり良くない影響がでることもあります。

塗り絵をやらせるにあたり、親がつい取ってしまう行動で気をつけてほしいことがあります。

それらを踏まえて、塗り絵をするお子さんに対しての親の関わり方を一緒にみていきましょう。

口出ししすぎない

例えば、バナナの塗り絵を子どもが赤で塗っていたら、どうしますか。

ついつい「バナナは黄色だよ」と図鑑を見せながら、解説したくなりますよね。

でも、これは大人の固定観念を子どもに押し付けることになり、自由な想像力や発想力を伸ばせなくなるかもしれません。

まずは伸び伸びとお子さんがやりたいように、やらせてみましょう。

お手本のない絵を与える

大人の固定観念を押し付けないほうがいいということは、前述しました。

とはいえ、キャラクターなどは、手本となるものが身近な玩具や幼児番組で流れてしまいます。

それであれば、最初から正解のない絵を与えるのはどうでしょう。

例えば最近では、マンダラ模様や幾何学模様の塗り絵を子ども達に与える幼稚園もあり、子ども達も自分の思い思いに塗れるので、目や口を書く子もいるそうです。

市販のものでなくても、大人が丸や三角をマジックで書いて、それを自由に塗らせるのもいいのではないでしょうか。

上手下手に関わらず沢山褒めてあげる

子どもも年齢があがると、塗り絵は枠の中を塗れるようになり、はみださないようにしなければと思うようになります。

とはいえ、上手く塗るのは難しくて、なかなかすぐには出来ないのです。

その時、子どもによっては「出来なかった」と落ち込んでしまうでしょう。

その時こそ親の出番で「ここは上手よ」「前よりずっとうまく塗れているよ」と沢山褒めてあげましょう。

お母さんに褒められることは、子ども心に嬉しく、大きな自信に繋がりますよ。

まとめ

塗り絵の効果と親の関わり方はいかがでしたでしょうか。

塗り絵には沢山の効果があります。上手に親が関わることで、塗り絵を子どもに楽しませてあげましょう。

その為には、お母さんも一緒に塗り絵を楽しんでみいてはいかがでしょうか。