皆さんは自分のことを「かけがえのない存在だ」と思えますか?
「私はダメだなぁ…」と落ち込むことがあっても、それを一時的なものと思えるでしょうか。それとも負のスパイラルに陥りやすいでしょうか。
自己肯定感が低いと、人の目や意見ばかりが気になって「私は全然ダメだ」「私なんかいない方がいい」と思うようになり、何事にも自信を持てなくなって人とコニュニケーションをうまく取れなくなったり、うつ病や自殺、非行や犯罪などにつながる可能性があります。
ご自身も、またお子さんもそのようにならないように、子どもの自己肯定感をアップさせる方法をご紹介していきます。
目次
自己肯定感を高めるために子どもに「大好き!」と1日100回言ってみよう
100回言ってみよう、と書きましたが、実際には100回言うことは難しいかもしれません。
でも、それぐらい言うつもりで心掛けてみるのです。
最初はそれだけ言うことに抵抗を感じることもあるかもしれませんが、言っているうちに、それが普通になってきます。
それだけ毎日毎日ことあるごとに「大好き」と言われていると、子どもも「愛されてるなぁ」と日々感じるようになるでしょう。
「大好き!」と言いながら、ぎゅーっと抱きしめることも増えるかもしれません。
もし、1日の終わりに「今日は一回も大好きって言ってないなぁ」と気づいたら、その時に一回言うだけでも違います。毎日子どもの心の中に「大好き」の貯金をするのです。
すぐに効果は見られなくても自分の力で頑張れる子供に育っていく
特に、2人目3人目の産後で上の子の赤ちゃん返りや情緒不安定が見られる時、幼稚園の登園拒否がある時など、お母さんが困るシーンにこの方法は有効です。
すぐには効果は見られないかもしれませんが、毎日100回大好きなお母さんに「大好き!」と言われるんですから、子どもは嬉しいに違いありません。
そして、心の中がお母さんの「大好き!」で満たされるようになると、子どもはきっと自分の力で頑張れるようになるでしょう。
そして「お母さんのこと大好き!」と、これまで以上に子どもが言ってくれるようになるかもしれません。
そうなると、毎日子どもに「大好き」と言われて、お母さんの自己肯定感もアップ!
自分は自分のままでいいんだ、自分はかけがえのない存在なんだ、と、子どももお母さんも幸せを感じることが増えるでしょう。
「生まれてきてくれてありがとう」と毎日言おう
「生まれてきてくれてありがとう」という言葉は、誕生日などに言うことがあっても、普段の会話の中ではあまり言わないかもしれません。
普段心の中で思っていても、言葉にしないことも多いでしょう。
私は、寝る前息子に毎日のように「生まれてきてくれてありがとう。」と言っていたのですが、ある日、2歳の息子が「お母ちゃんこそ生まれてきてくれてありがとう。」と言ってくれて感動しました。
そして4歳の今も、日常で「生まれてきてくれてありがとう」と言い合っています。
日々の会話の中で子どもへ気持ちを伝えよう
子どもは、ちょっとお母さんに怒られただけで、お母さんに嫌われたんじゃないかと不安になります。
親としてはもちろん嫌いなのではなくて、子どもに注意しただけのつもりだったり、ただイライラしてただけだったりするのですが、子どもにはそうはうつりません。
そして毎日怒られることが繰り返されると「お母さんは私のこと嫌いなんだ」「自分なんかいない方がいいんだ」と思うようになるのです。
お子さんのそんな思いは、きっと言葉にすることなく心の中で大きくなっていくでしょう。
そして「私なんかいない方がいいんでしょ!」という言葉が出てくるところまできてしまうと、相当自己肯定感は低い状態になっています。
そうならないためにも、「あなたが存在してることが私は嬉しい。存在しているだけでいい。」という気持ちを、日々伝えていきましょう。
「生まれてきてくれてありがとう」は、ありのままの自分の存在を認めてもらえていると感じるとても素敵な言葉です。
「生まれてきてよかった」と思いながら子どもが生活し、成長していけるよう、言葉にしてどんどん伝えることが大切です。
是非、記念日だけでなく日常で、お子さんに「生まれてきてくれてありがとう」と言うようにしてみて下さい。
すでにお子さんが大きくなっていても、遅いなんてことはありません。生きている限り、それは続くのです。
自己肯定感の高い子に育てるために
日々成長していく子ども。大きくなっていくにつれて、少しずつ親から離れて自分の力で歩んでいくようになります。
そんな時、親からの「大好き」と「生まれてきてくれてありがとう」という言葉で満たされた心は、きっと精神的な自立を促すでしょう。
子は親の背中を見て育つと言います。
「大好き」と言われ続けて育った子は、人に自分の気持ちを伝えるように、「生まれてきてくれてありがとう」と言われ続けて育った子は、大切な人の存在に感謝するようになるでしょう。
そして、言われ続けたお子さんは、言い続けたお母さんの自己肯定感をもアップさせるでしょう。
ちょっと試しに数日やってみて、もしやっていけそうと感じたら、ぜひ言い続けてみて下さいね。
[…] それによれば、幼い頃の父親からの身体的接触(抱っこやよしよし、一緒にお風呂に入るなど)が多かった女性ほど、後々大きくなったときの自己肯定感(自分が自分であるということポジティブに認めていること)が高く、社会に積極的に向かい、かつ攻撃性も低い傾向にあるといいます。 […]