ベネッセや学研、リクルートなど、多くの会社がタブレットの通信教材をリリースしています。
タブレット学習に関してはメリット、デメリットという記事は良く目にするのですが、実際に半年や1年以上使っていた方の意見というはあまり知りません。
果たしてタブレット学習には本当に効果はあるのでしょうか?
実際にタブレット学習を半年以上続けさせてみて効果はあったのか、なかったのか、その声を集めたのでご紹介します。
タブレット学習に効果はあった
勉強に興味を持てるようになった
”娘は小学3年生なのですが、半年ほどベネッセのチャレンジタッチでタブレット学習をさせています。
タブレット学習を初めてまだ半年ほどなのですが、本やノートを見て学習する時よりタブレットを見て学習している時の方が集中して勉強している気がするし、勉強に対して興味・好奇心を持てるようになったと思います。
小学校のテストでは、今まで平均が70点だったのがタブレット学習を初めてからは、平均80点近くにまで上昇しているので、タブレット学習の効果は確かだと思います。
塾に通うよりタブレット学習の方が経費は安くて済みますし、自分のペースで勉強ができるのでこれからもタブレット学習をさせていきたいと思っています。”
タブレット学習で勉強を継続するようになった
”スマイルゼミでタブレット学習やらせていますが、今も継続して勉強してくれています。
勉強には継続が必要です。子供がゲーム感覚で楽しく勉強をしてくれることで、明日もやろう、明後日もやろうといった、継続に繋がります。
はじめはテキストを使用したスタイルで子供に学習をさせましたが、3日坊主で終わりました。
知り合いからタブレット学習で自発的に子供が勉強するようになったと聞き、子供にタブレットを使用した学習をさせてみたところ、継続して学習してくれるようになりました。
飽きっぽい子供には、タブレット学習のような視覚に訴える学習が最適だと実感しています”
行きたがらない塾よりもタブレット学習のほうがいい
”小学校4年生の娘が、ベネッセのタブレットを使って英語の勉強をしていますが、操作が簡単で楽しいみたいで、いつも夢中になってやっています。
タブレットを使った英語の学習に、1回にかける時間は30分から40分ぐらいですが、その時間はとても集中してやっています。
最初はお試しからやり始めましたが、本人も、母である私もタブレット学習に興味津々で、続けてやってみたいと言うので、やり始めました。
今となっては、このタブレット学習を選んで本当に良かったと思っています。
英語の発音もとてもいいですし、何より本人が楽しんでやっているのが、母親としては一番嬉しいです。
行きたがらない塾に無理やり行かさなくて良かったとつくづく思っています”
親が指導するよりも効果が高い
”小学1年生の時からスマイルゼミを続けて約1年半になります。
元々数字に弱かった娘が引き算につまづいたのをきっかけにママ友の紹介でタブレット学習を開始しました。
実際に親が指導すると、親子ともイライラして中々すすみませんが、タブレット学習は勉強を楽しくする工夫が色々されていて、勉強嫌いだった娘もゲーム感覚で毎日日課となるほど熱中しました。
紙に記入するよりも勉強している感じがないためか、タブレットにむかっている時間も増えたため、実際の勉強時間もアップしたように思います。
わからない問題には映像で解説され、イヤイヤではなく自分からタブレットに向かって勉強している姿を見ると、楽しく興味を持って学習してくれているんだと嬉しくなります。
実際に算数問題に強くなり、タブレット学習を始めて良かったです。”
タブレット学習に効果はなかった
ノートに書かないものは理解が乏しい
”一年程、進研ゼミのチャレンジタッチを使用していました。本人はゲーム感覚でできる為、楽しんでやっていました。クイズ形式の物が多く、確かに子供にとっては勉強をしているという感覚はなかったと思います。
ただ、実際に効果があったのかというと、何とも言えません。年号を覚えることや、星座を覚える、などの記憶することに関しては特化してると思います。
しかし、漢字や、計算などに関しては本人にとってはクイズのようなものなので、まったく理解していませんでした。
原始的な方法ですが、やっぱり漢字は何度も何度もノートに書くのが一番効果のあるやり方でした。計算も筆算などはやっぱり書きこんでやらないと理解が乏しいです。
この中から答えを選ぼう!など書かれていると、適当に選んでやっている感じが否めず、結局退会し、ドリルタイプの学習に変えました。”
勉強よりもご褒美のゲームばかり取り組むようになった
”進研ゼミのタブレットを子どもに約半年ほど使わせていましたが、あまり効果があったようには感じられませんでした。
確かに最初は珍しさに自分からどんどん勉強をすすめてくれるので親としては助かっていましたが、何度も繰り返し勉強が出来るということが逆にトータル的な勉強量を増やしてしまい、次第にタブレットで勉強をすることが嫌になっていったようです。
最終的には、タブレットで行える勉強の方はほとんど進めずに、付録もしくは勉強をすることでもらえるご褒美のゲームにばかり取り組むようになり、タブレット学習を辞めさせました。
今は同じ会社のテキストでの勉強をしていますが、はっきり言ってこちらの方が子供がどの程度進めているのか、どのように取り組んでいるのかがわり、親としてはいいと思っています。”
ゲーム感覚でどんどん進めてしまい年齢に見合った学習ができなかった
”主人がやらせてみたいということで、約1年ほどRlSU算数のタブレット学習をやらせてみましたが、全く効果はありませんでした。
届いた日に目新しさで、ゲーム感覚なのとタブレットをいじりたいという気持ちでどんどん進めてしまい、年齢に見合った学習が全くできませんでした。
タブレットだとコツコツ進めるというのが難しいのだと思います。
今は料金は払ってはいませんが、タブレットはもらえるとのことだったのでそのまま持っています。そして、1度クリアした演習を繰り返しやろうと思えばやれる状況ですが、1度やったものはやりたがりません。”
書かれているものを追うだけの勉強は頭の中にしっかりと残らない
”タブレットによる映像授業もある塾でアルバイトをしています。長い生徒は1年以上そのコースで勉強しているのですが、正直いって効果があるとは言えないと思います。
初めは物珍しさからか一生懸命に視聴します。そして授業の内容を理解しようとノートを取ったり問題を解いたりしていました。ですが途中から飽きてしまうのでしょう、だんだん雑になったり、ひどい生徒に至っては監視する人がいないときは寝ていたりする生徒もいます。
きちんとやっているように見える生徒でも成績が上がったという例はあまり聞きません。
私が思うに書かれているものを追うだけの勉強に過ぎないので頭の中にしっかりと残らないのだと思います。手を動かすことが大切なのではないでしょうか。”
タブレット学習に関するその他の意見
タブレット学習の効果は、子どもの性格により異なる
”進研ゼミの中学講座を初めて半年ほど経ちます。
わが子の場合はあきらめが早く、一度つまずくと投げ出してしまうことが多いほうです。そのためタブレットを用いたライブ授業では、講義内容を理解しながら視聴できるかどうかがポイントでした。
もし途中で内容が理解できなくなると、そこから先は冷静でいられなくなり、講義を受けるどころではなくなってしまいました。
反対にタブレット学習のアプリを利用した学習の方はわが子にも向いていたと思います。
主として問題演習に取り組んでいましたが、クイズ形式で挑戦できるものには何度もチャレンジしていました。間違えた問題は即座に解答がフィードバックされるので、テンポよく学習できることが良かったようです”
大きくなってからも続けるのかはまだ様子見
”息子の小学校入学祝いで、母がチャレンジタッチの1年分の費用を出してくれたので始めました。
私も子供の頃進研ゼミをやっていましたが、親にやらされていたので長続きしませんでした。息子も同じような道を辿るような気がしていましたが、今のところ続けています。
その原因はタブレットによる学習が大きいと思います。
タブレットと言いながらちょっと大きなゲーム機のようで、勉強しているというより遊びながら勉強している感覚です。
特に漢字の書き順を覚えたり、算数の計算をしつつもゲームしている感覚で遊んでいるので、それとなく覚えていくようです。
今はこれでいいのでしょうが、考える力が付いた時、子供がタブレット学習に飽きてしまうのではないかという不安はあります。”
タブレット学習に向く子は
こうしてタブレット学習の効果の声を見てみると、比較的に年齢層の低い子供に向いているようです。
勉強を勉強として捉えなくてよいところがタブレット学習の良さです。
ゲーム感覚でも問題を繰り返し解くことで、例えば小学校の低学年の子は力をつけることができるでしょう。
逆にある程度年齢の高い層では、やはり紙と鉛筆を使って問題を解く、覚えるということが必要になってきます。
もしタブレットが学習が目で追うだけのものとなってしまうと効果は薄いようです。
どのように勉強に利用するかがポイント
タブレット学習は従来の勉強にはない良さもありますが、反対に従来の勉強にあった良さも失われているかもしれません。
子供の年齢に合わせてどう活用するかで、タブレット学習の効果は大きく変わってくるでしょう。
タブレット学習は取り入れたらすぐに成績があがる魔法の道具ではありません。
どのように利用するかをしっかりと検討してから始めてみましょう。