これから中学校へ入学するお子さんをお持ちのお父さん、お母さんに是非とも伝えたいのは、「中学生の勉強は今までとは全く異なる」ということです。
教科として英語が加わり、算数→数学など学習する内容も急速に難しくなります。
一度つまずくとなかなか回復することが困難になるので、気を抜くことができません。
他にも、中間テストや期末テストなどで成績が明らかになるなど、子どもの学習に対する心構えから改革しなくてはならないと思います。
さらに、新中学生を惑わす?のが、はじめて参加する部活動です。
この部活動の方に重きを置いてしまうと、そちらに勉強時間をとられてしまいそうですよね?
でも、中学校生活において部活動で学ぶことができる勉強以外のことも、とても重要です。
では、どのようにして中学生の勉強をとらえていくのがよいか?一緒に考えてみましょう。
目次
英語にウエイトを置く
先にお伝えしたように、中学校では英語が教科として加わります。
最近、小学校でも英語が必須化されましたが、今中学生になる年齢の子どもはその恩恵を少し受けた程度というところが正直なところではないでしょうか?
授業としては「国際理解」などで、外国人講師からネイティブな英語を聞き、簡単な会話ができるくらいだと思います。
英語に重きを置くべき理由
中学校では、文法や技法など、文章を読み書きできるように学習していきますが、他の教科に比べて英語は、中学1年の勉強でつまづくきっかけとしては断トツ一位です。
高校受験をするのなら英語は必須な科目です。
英語が苦手科目となってしまうと、受験でとても苦労することになります。
英語については、中学1年の夏以降に大きく差がつくことが多いので、はじめから他の教科よりもウエイトをおき、学習するようにしましょう。
中間テスト、期末テストの重み
高校受験のためにあるいわゆる「内申点」ですが、正直いって中学1年の成績はあまり関係ありません。
特に2年生後期と3年の前期(前後期2期制の場合)の成績が内申点に関係します。
内申点には、テストの点数はもちろんのこと、日々の提出物の採点が大きく影響します。
つまり、テストの点数ばかりではなく、提出物の完成度が重要です。
提出物は期限内に提出することは当たり前で、その完成度や理解度が評価されることが多いようです。
先に、中学1年の成績は内申点にあまり関係がないといいましたが、中学校の勉強は難しく、2年で突然成績が上がるということはまれだと思います。
もちろん、その子の頑張り次第ですが、かなり珍しいことと考え、1年時からきちんと勉強しておくことが望ましいでしょう。
部活動をしたいのなら勉強時間は捻出するしかない
ここでネックとなってくるのが「部活動」です。
部活動にはスポーツ系、文化系と多数ありますが、朝練や土日を含めた活動が常になる部活動に入ると、確実に勉強時間が削られることになります。
平日は、「朝練→授業→部活→塾→自宅学習」という生活を送っている生徒がほとんどで、子ども時代のうちで中学生が一番忙しいともいわれています。
高校受験を考えると、活発な活動をしている部活動を選択してほしくはないのですが、子どもが入りたいというのなら仕方がありません。
部活には勉強では学べない良さがある
勉強からは学べないことが部活動にはあると思います。
その技術の上達や、なによりその人間関係などは今でしか経験できない人生の大切な糧となるでしょう。
部活動をやりたいのなら、学習時間をなんとか作り、効率のよい学習をする必要があります。
実際、忙しい部活に入っていた子どもでも、難関校に合格する子どもはたくさんいます。
勉強と部活のメリハリをつけるようにしましょう。
たくさんの選択肢から進路を選べるように
思春期の子どもはいろいろと難しい年頃です。
進路や小学校よりもはるかに広がった人間関係、または親とのかかわりについて悩むこともあるでしょう。
なるべく多く話す機会をつくり、子どもなりの考えを理解できるようにしましょう。
中学生になると、子どもの世界の全部を親が把握することが難しくなります。
それが自立していくということなのですが、いつでも心は寄り添えるように今の子どもの状態を理解しておくことが必要です。
高校受験の頃になると、ひとりの大人として尊重し、接しなければなりませんが、それでも親のサポートは必要です。
こちらが主導ではなく、子ども自身が主体で進路を決めることができるよう、いろいろな選択肢の中から選べるように中学1年から学習面も準備していきましょう。