中学生が実力テストで高得点を取るための勉強法

実力テストで高得点を取るための勉強法夏休みや冬休み、春休みの休み明けに施される「実力テスト」。

学校の授業から遠ざかったあたまで受けるテストは、かなりのドキドキものですよね。

実際、なかなか良い点数を取るのも難しいと思います。

でも通知表にはしっかりと成績が載ってくる実力テスト。勿論、評価の対象です。

この実力テストで高得点を取るには、一体どうしたら良いのでしょうか?今回はその方法についてお伝えしていきます。

実力テストとは

改めて実力テストとは、長い休みが明けた始業式の日に受けるテストのこと。

実力テストには以下のような特徴があります。

  • 問題は業者が作成している
  • 市内の学校が共通して同じ物を受験する
  • 大きな母集団の中で実力を測れる
  • 長文の大問を2問ほど含む(数学、英語、国語)
  • 出題範囲は前の学期に学んだ範囲である

学校の先生が作成する定期テストに比べ、まず雰囲気が違いますし、中学生は「実力テスト」という名前自体に怖気づいてしまうことも多々ありますね。

内容的には普段通りに臨めばまずまず点数が取れるものではあるのですが、普段、定期テストの点数が良いお子さんでも、実力テストになると途端にダメという子も多いです。

なぜ実力テストになると点数が取れないのか

なぜ実力テストになると点数が取れないのか定期テストでは高得点なのに、なぜ実力テストになるといきなり点数が悪くなってしまうのでしょうか。

普段の定期テストは点数が取りやすいように設定されているから

普段の定期テストには、その単元の総合的な理解を図る問題(いわゆる長文問題)が殆ど出題されません。

出てもたったの1問程度で、その配点は驚くほど低く設定されています。

ですので正直、普段の定期テストでは、数学だったら教科書の基礎問題を繰り返し解いていれば、英語だったら教科書ワークでやる穴埋め問題を繰り返し解いていれば、ある程度満足がいく点数が取れてしまうのです。実際、これらが完璧であれば、70点台は固いです。

しかし、実力テストというとそうはいきません。

実力テストは総合力を図る問題が出題されるから

実力テストには、総合力を図る大きな問題がどーんと出題され、その配点は20点近くと大きなものです。

もしこれを落とすと大ダメージです。本来ならばそれが正しい配点方法なのですが、昨今の学校のテストが簡単すぎる作りになってしまっている為、この悲劇が起こるのです。

そのため、普段計算問題ばかり解いていて、ちょっと難しい「考えなければいけない問題」をスルーしてしまっている子は、実力テストでは大きく点数を落とします。

普段は80点台なのに、実力テストになると60点台になるのはどうしてなのだろう!?と悩んでしまうのはこのパターンです。

実力テストで高得点を出す勉強法

それでは、実力テストで良い点数を叩き出すにはどうしたらよいか。

それは、その単元を完全に理解しておくことです。では、具体的にはどうしたらよいのか。数学と英語に分けて説明します。

数学

  1. 教科書に出てくる「例題」を読み、解き方を丸暗記する
  2. 教科書の「問」に出てくる文章問題と図形問題を1問飛ばしで解きなおす
  3. 教科書の「章のもんだい」「まとめのもんだい」に含まれる文章問題や図形問題で理解度を確認する
    ※2で1問飛ばしでやる理由は、時間節約のテクニックです。

英語

  1. 教科書の左ページに出てくる太字の例文を暗記し、書けるようにする
  2. 教科書の右ページに出てくるダイアログを声に出して何度も何度も読む
  3. 教科書の右ページに出てくるダイアログを日本語訳し、それを見ながら英文に戻す
    ※2までできたらほぼOKですが、3まで出来たら完璧です。難関校受験の勉強法はこれです。

勉強よりも大切な「話を聞く力」

人の話を聞ける子に育てる

そして上で述べた勉強の他に、実はもっともっと大切なことがあります。

それは、「普段の授業を真面目に受け、先生の話を熱心に聞く」ということです。

「ひとの話を聞く」ということは、本当に大切なことなのです。

授業中の先生の言葉を熱心に聞く事ができれば、その授業の内容は殆ど授業中に理解してしまうことが可能となります。

そうすることで、放課後にわざわざ余計な勉強をする必要もなくなり、部活にも熱中でき、大きな時短となります。

そして先生がポロっと話す「プラスアルファのひとこと」。

これを拾えるか、それとも聞き落してしまうか。これが、実力テストで高得点を取る子とそうでない子の分かれ道なんです。

見たこともない難しい問題に出会ったとき。その時に、「ああ、そう言えば先生あんなこと言ってたなぁ」と「プラスアルファのひとこと」が解法のカギの役目を果たしてくれる。記憶の呼び水となってくれる。

このちょっとした差が、上のレベルに行けるかどうかの分かれ道なのです。

ひとの話を聞ける子に育てる

そのためには、ぜひお子さんを「ひとの話をきちんと聞ける子」に育てて下さい。

「ひとの話を聞ける」ということは、素直な心を持っているということです。そして、人から教えてもらう準備ができているということです。

話しを聞ける柔らかい心を持った子は、スポンジが水を吸うように、植木鉢の土に水が滲み込むように、どんどん知識を吸収します。吸収するスピードも速いです。

ひとの話を聞けない曲がった心を持つ子は、自分の性格が邪魔して成績もなかなか伸びていきません。

折角、降り注いできた栄養のある話も自分で拒否してしまうのです。

ひとの話が聞けるというのは、相手の目を見て、きちんと受け答えができるということ。その人に向き合うということ。

実は、人間関係で一番大切なことが勉強にも一番大切なんだと、現場に居ると肌で感じてしまいます。

文武両道ができる子供の特徴

実力テストこそ将来の力になる

普段の定期テストも大切ではありますが、実力テストは本当の理解力を試すテストです。

つまり、このテストこそが将来や受験に繋がる真の力となりますね。

テストを受けたら受けっぱなしにせず、必ず間違えた問題を解きなおし、復習することが大切です。

復習こそ、成績向上の母です。

間違えだらけの不本意な答案に向き合うのは、ダメな自分と向き合う勇気要る作業ではありますが、頑張って取り組みましょう。

自分のミスに向き合えるかどうかがその後の自分に繋がっていくよ。ぜひ、その様にお子さんにも声掛けして頂けたらと思います。頑張りましょう!