お子さんがご飯を食べてくれないと、本当に心配になりますよね。
よく食べる他のお子さんを羨ましく思い、「どうしてうちの子はご飯を食べないのかしら」と悩んでしまう事もあると思います。
ご飯を食べてくれない原因や、食べさせる工夫等についてご紹介します。
目次
赤ちゃんが離乳食を食べてくれない
まずは赤ちゃんの場合。離乳食をなかなか食べてくれないと焦ってしまいますね。
育児本を見ると、野菜スープから始め、重湯、おかゆ、野菜をすりつぶしたものなど、月齢と共に離乳食の進め方が書いてあります。
本を読むと、計画通りに進めなくてはいけない気になりますが、筆者の経験からしますと、離乳食はなるべく遅い方が良いと思います。
何故なら、早すぎる離乳食は腸に負担を与えるからです。
第1子のケース
私の場合、一人目の時は全て育児本通りに行っていました。
寧ろ、早く進んだ方が偉いくらいの気持ちで張り切っていました。
離乳食をどんどん進め、結果、子どもに食べ物アレルギーが出てしまいました。
今思えば、生まれながらのアレルギー体質の息子にそれは酷な話でした。
食べ物アレルギーは腸の吸収力や消化力が弱いのも原因の1つなので、もっとゆっくり、腸の発達を待ちながら離乳食を進めてあげるべきだったのです。
必要な栄養は母乳やミルクで摂れます。
離乳食は固形物を食べる練習くらいの意識で良かったのです。
第2子のケース
二番目の子の時はその反省があったので、本よりも3か月程遅れて進めました。
アレルギー発症が怖かったので、ミルクを卒業しても低ペプチドのフォローアップミルクを与えていました。
一人目の時は、あれも食べさせなければ、これも食べさせなければと離乳食作りに忙しく、余計育児が大変になっていましたが、二人目の時はそれとは無縁です。
何でも「適当」が一番です。
子どもが口にしてくれるものを与えましょう。
歯が生える頃になると、結構食べる様になってきます。子どもの身体も食べる準備が出来てくるのですね。
遊ぶのに夢中でご飯を食べない
1歳半~2歳頃になると、今度はご飯で遊ぶ様になります。
ぐちゃぐちゃと握りつぶしてみたり、すぐに飽きて椅子から降りようとしたり。ご飯で遊びだした時は、すぐにお皿を下げてしまいましょう。
食事にまだ長い時間、集中できない時期なので、短時間(10~15分)で食べ終える様工夫してあげます。
この時期は、手で掴んで食べますので、ご飯もおかずも1握り位の大きさにしてあげましょう。
「この椅子に座るとご飯の時間だ」と子どもが分かる様にしてあげるためにも、食事の席は決めておくことをおすすめします。
2歳半頃になると、遊びたくて仕方なくてご飯を食べない様になります。食事の時間に満腹になるまでしっかり食べず、あとから「お腹が空いた」と言ってくる時期です。
こういう時は、「ご飯は食卓」という概念を一時だけ捨て去り、立ってでも良いので食べさせましょう。
食べさせたら勝ちです。
我が家の場合、遊ぶ子どもの所にお皿を持って行き、「あ、飛行機来たよ!」とか「ブーブー(車)来たよ!」とご飯を乗り物に見立てました。
ブーン♪と、ご飯を乗せたスプーンを動かします。すると子どもは釣られて「パク!」と食べます(笑)。あとは「ご飯さん」になってセリフを喋るのも効果がありました。
ご飯やおかずになって、子どもに話しかけてみるのもおすすめです。
「ねぇ、ねぇ。○○君、僕を食べてよ」なんて話しかけると、本当にご飯が喋ってると思い、「しょうがないなぁ」みたいな感じで食べてくれましたよ(笑)。
この時期は、どうやって食事に子どもの気を引き付けるかです。ご飯って楽しいんだなとお子さんが思う様に、色々と工夫してみて下さいね。
間食してしまってご飯を食べない
幼児期に多いのはこのパターンです。お腹が空いたらお菓子を食べてしまい、いざ食事の時間には食べられないというパターンです。
この時期は消化力もまだ弱いので、一度にまとまった量を食べる事ができません。大体、4時間置きにはお腹を空かしています。
仕方がない事なので、食事を数回に分けて取るという風に考えを変えましょう。
間食も「お菓子」ではなく「補食」となるものを与えます。
我が家では、いつも冷凍お握りや冷凍ホットケーキを常備していました。色々な種類のお握りにしたり、ホットケーキも野菜やきな粉を混ぜます。
お菓子も、わかめスナックやお煎餅、バナナなど、少しでも栄養素の多いものを選んでいました。
そうすると逆に、何回かに分けて1日の栄養を摂ればいいので、気は楽になりました。
食事の時間に子供が食べなくても、まだチャンスはあるので怒らなくて済みます。いつもバッグに補食を持ち歩くと良いですよ。
基本、「お残しは許しません」スタンスで!
子どもが好き嫌いの多い子になってしまっては可哀想です。
乳歯が生えそろい、基本的に何でも食べられるようになったら、「出されたものは全部食べましょう」というスタンスでいきましょう。
アレルギーを持つ食品以外は、全部食べさせます。
大人になって偏食で苦労するのは子ども自身なので、是非色々な食材を食べさせてあげて下さい。
また、「家の味」を覚えるのもこの頃です。
お母さんはちょっと大変ですが、給食ではなくお弁当の幼稚園や学校を選ぶのは、子どもにとって良い事だそうです。
なるべく手作りの味で、お子さんの味覚を育ててあげて下さい。
食べないには理由がある!
子どもの消化力の発育にも、長い時間が掛かります。
子どもは「食べたくない」のではなくて、「食べられない」理由があるのですね。
時期が来て身体が欲する様になったら、しっかり食べる様になりますので大丈夫ですよ。
今日も美味しいご飯を食べさせてあげて下さいね。