子どもの食が細いと悩んでいるママへ!ご飯を食べなくても気にならない「楽しい食卓」の作り方

食が細い子供子育ては、悩みがつきませんね。初めての子育ては神経質になったり、心配が尽きません。

筆者の場合は、特に子どもの食が細いという事に悩む時期がありました。

離乳食から普通食になり3〜4歳くらいまでは「食べなさい」「もう食べないの?」「大きくなれないよ?」と食事中の会話はこのような繰り返しばかりでした。

今お子さんの食が細くて悩んでいるママ。

毎日の食事中はどのような会話をしていますか?

筆者の悩みの種だった「食が細い我が子」の悩みをどう克服したか、ご紹介していきます。

「食べないといけない」という思い込みは一旦捨てましょう!

TVCMのフレーズでもありますよね。「あなたの身体は食べたもので出来ている」、確かにその通りです。

あのフレーズは食が細い子を持つママにとって意外と「プレッシャー」になりませんか?

それは子どもの食事について「食べる=健康」と思い込んでしまっている部分もあるからではないでしょうか。

なので、なかなかご飯を食べない我が子は「体が弱くなる」「体調を崩す」「成長しない」と悪い事ばかり考えてしまいますよね。

一日元気に過ごせているということに目を向けてみよう

もし同じような考えでいるママがいたら、少し落ち着いて考えてみましょう。

  • お子さんの成長曲線は止まっていますか?
  • 前回熱を出したとか、病気をしたのはいつですか?
  • 毎日夕方になるとぐったりしていますか?
  • お休みの日に一日遊ぶエネルギーはありますか?

どうでしょうか?

もし成長曲線が止まっている、熱を出してばかり、夕方になると活発さがなくなるという事であれば栄養が足りていないとか、何らかの不調があるかもしれません。

その場合は地域の保健師さんや幼稚園や保育園の看護師さんに遠慮なく相談してみましょう。

案外どれも当てはまらないという方も多いのではないでしょうか。

筆者の経験談ですが、我が子はどれも当てはまりませんでした。

そう「食事をとる」だけに目を向けるのではなく、「一日元気か?」を考えてみましょう。

食が細いから成長しない、不健康ではない

保育園に通園していて、水ぼうそうやインフルエンザといった園内で流行した病気こそもらう事もありましたが、発熱は前回を思い出せないほど少なかったのです。

「なんだ、この子元気なんだ」

そう思ったら、「食が細い=成長しない、不健康」という不安がなくなりました。

とはいえ「じゃあ何でも好きなものを食べなさい」とお菓子とかジャンクフードばかりでいいかというとそうではないですよね。

「栄養素」についてはどう柔軟に考えるようにしたか、次はそのお話をしましょう。

栄養素にとらわれ過ぎないように!

我が家では野菜も肉も魚もバランスよくと採れるようにと毎日メニューを考えていました。

しかし小食ですから多くの食材を取ることは不可能です。

そんな毎日の中で、身近な人からかけられた言葉がありました。それは、「一日30品目を摂取するというのは大人の話。子供は1週間でいろいろ食べられたらいいのよ」この言葉に救われました。

1日30品目を目指してはいませんでしたが、日々それに近いメニューを考えていました。

確かに大人でも1日30日品目は難しいです。まして子どもには到底無理ですよね。

もう一つ、食が細い事で悩んでいた時に育児コラムで見た言葉です。

「一日一食でもまともに食べていたらいい」

この言葉を我が子の食生活に当てはめてみました。

「保育園の給食は毎日完食している」という事は、一日一食はまともに食べているのです。

この二つの言葉で「栄養素呪い」から解放することができたので、今栄養満点の食事を頑張って作っているママも一度肩の力を抜いてみてください。

子どもの気持ちになったら見えてきたこと

しかしここで気になる事が出て来ます。「保育園では食べるのに、なぜ家では食べないのか?」

次はこれについて子どもの立場に立ってみたら見えてきたことがあります。

保育園では「食べる」ことが楽しめる

保育園ではお友達とどちらがたくさん食べれるか、好き嫌いしないで食べられるかと、良い意味で競争する気持ちで食べているのではないでしょうか。

こんな事を考えながら、家の食事の様子を考えてみました。

自宅では「食べる」ことを楽しめていない

家での食事風景はどうですか?

「ちゃんと食べなさい」「もうちょっと食べて」「大きくなれないよ」と怒られてばかりの食卓になっていませんか?

昼間遊んで疲れているのだから、食べたくないときもあるかもしれません。保育園より味付けが薄くて食べたくないなど子どもなりに思うことがあるかもしれません。

しかし、子どもにしたら怒られてばかりの食事は楽しくないですよね。

ママにしたら「せっかく作ったのに」とか「ちゃんと食べないと身体によくない」とか考えてしまいます。

「せっかく作ったのに」というのはママの一方的な思いで、子どもには響かないのかもしれません。

そう言われて八つ当たりされても子どもからしたら迷惑ですよね。

保育園との味の比較は、保育参観日で給食の試食の時に結構しっかりした味付けだなと感じたのを覚えていました。

3、4歳だとまだ「味がどう」とかは言えないので、難しい時期ではあります。

また、美味しいとか美味しくないとかよりも、食感や見た目で「嫌」という事も多いように感じます。

食が細い我が子に試した4つのこと

食事をする家族

1.子どもの好きな食感を増やした

我が子の場合は「カリカリした物」が好きということもあり、揚げ物にしたりソテーの時には表面をカリッと焼いたりと食感を大事にしました。

例えば、朝ごはんでは納豆やしらすに「天かす」を混ぜて、カリカリ感を出しました。忙しい朝でも食べてくれるようになるのでお勧めです。

また、生野菜は苦手と教えてくれたので、無理に食卓には出さず、野菜は茹でる・焼くという調理をしました。

2.味付けを少し変えてみる

もともと薄味だったので、塩・砂糖、コショウなど適量使うようにしました。

味付けに気をつけ過ぎるとかえって食べてくれないので、味付けされたメニューを出すとご飯の進みも良くなります。

我が子の場合、ケチャップやソースなど味のはっきりした物を好むことがわかったので、それもうまく活用しています。

3.「食べない=成長しない」と考えることをやめた

毎日元気かどうかだけを見るようにしました。身体測定は毎月園で行なっているので、成長度合いは1ヶ月ごとに確認ができます。

ただ、身長だけが伸びて、体重が減っている事があり、園の看護師さんに聞いたところ、この時期は「毎日元気だし、身長が伸びていればさほど心配はない」との回答があったので、まずは毎日元気に過ごせているということに目を向けるようにしました。

4.親のエゴを自覚する

「子どものため」と思って頑張っているのですが、子どもには残念ですがそれはわかりません。

せっかく作って残されたり、美味しくないと言われたりそれがママのストレスになって食卓でイライラしてしまうなら一度止めてみましょう。

「それができない!食事の手を抜く事が罪悪感」という方もいるでしょう。実際筆者もそうでした。それならそれでいいのです。

ただ「家族のために作っている」から「自分が作りたいから作っている」という風に考えを変えてみませんか。

人は自分が頑張ったことを認めてほしいと思う生き物ですが、子どもはまだそんな事わかりませんからね(笑)

ママがストレスを感じず、食卓で明るくいられる線引きを見つけてみてください。

小さいうちは食事が楽しいと思ってもらえる食卓にしよう

3歳4歳くらいでおしゃべりはできるけど、まだ食の好みなどうまく言えない年齢の時は「これイヤ」という反応がほとんどで、ママも疲れますよね。

5歳、6歳にくると「この味がイヤ」「焼いてないのはイヤ」「この味が好き」など語彙も増えてきます。

いろいろ悩みましたが、小さいうちはまずは「食事が楽しい」と思ってもらえることが一番だと感じました。

我が家では3歳4歳の頃は食事が楽しくなかっただろうなと、今となっては反省しています。

6歳になった我が子は保育園に迎えに行くと「お腹空いた!」と出てくるようになり、夕食も悩んでいた時期に比べ食べるようになりました。

成長と共に活動も増え、空腹感がわかってくるので食事量は自然と増えてくると言われているのはどうやら本当のようです。

あまり悩まず、イライラせず小さいうちは「楽しい食卓」作りに気を向けてみてください。