少し前までは、「子どもにケータイを持たせるのは・・・」という悩みが多かったのに、最近では小学生でも「スマホを持たせるのは・・・」という悩みをよく耳にするようになりました。
「子どもにスマホなんて贅沢!」と個人的にも思っていましたが、最近ではそうも言っていられない事情もあるようです。
今回は、子どもにスマホをねだられているお母さんとお父さんへ、最近のスマホ事情と他の家庭でのスマホについてお伝えします。
読んでみて、スマホが必要なのか?考える材料となれば幸いです。
スマホはいつから必要か?
いつから明確にスマホが必要になるのでしょうか?
小学生のうちは与えるかどうか、葛藤があるかもしれませんが、中学生となると事情が変わります。
中学生からスマホが必須な状況になってくる
部活動の連絡等は、顧問の先生から保護者へメール等で届けられるのですが、待ち合わせ時間などの細かい打ち合わせはLINEを利用することが多いです。
中学生になるとこのような背景からスマホを与えるご家庭が多いと思います。
しかし、このような状況下になく、あまり必要性がないのであれば、中学生のうちはスマホはなくても良いと個人的には思います。
小学生はスマホでなくキッズ携帯で十分
小学生に携帯等が必要な理由としては、塾などの行きかえり等の連絡手段としてではないでしょうか?
親も子どもと連絡が取れると、どこにいるのかわかって安心できますし、待ち合わせのときにも便利です。
万が一はGPSで居場所を確認することができるので安心です。
通話料金も連絡手段としてなら少額で済みます。
スマホの所有率
では実際のところ、どのくらいの子供たちがいつからスマホを持っているのでしょうか?
内閣府の令和元年度の調査ではスマホの所有率は以下のようになっています。
- 小学生:49.8%
- 中学生:75.2%
- 高校生:97.1%
(参考:令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果)
高校生からは9割以上の生徒がスマホを持っていますが、小学生は約5割と二人に一人が所有するようになりました。なおこの所有率はどの学年でも年々増加傾向にあります。
スマホを与えることになったら決めるべきルール
スマホを子供に与えることになったら使い方を親子で話し合い、安全に利用するためのルールを決めましょう。
1.「オンラインゲーム」などの課金が必要なものは勝手に購入しない
スマホを必要とする1番の目的は、おそらくLINE等の無料通話アプリを使いたいからではないかと思います。
アプリを入れる際には、フィルタリング機能を解除、もしくは一部解除をしなくてはならず、こういった課金システムを利用することができてしまいます。
2.知らない人からのメールは開かない
最近のなりすましメールでは、「○○急便です。お荷物のお預かり期限が迫っています」とか、「写真ができあがったので確認してください」とか、添付ファイルを開かせようとしたり、URLにつなげようとしたり、どんどん巧妙になっています。
大人は怪しいと思っても、子どもはどうでしょう?
迷惑メールブロックをしてもときどきやってくるので、ケータイに引き続き注意し削除しましょう。
また、スマホの場合はメールだけではなく、インターネットで検索している際に、何かを押してしまい、にせの通知が来ることがあります。
先日、子どものスマホに突然「あなたのスマホのバッテリーがウィルスに感染した疑いがあります」という表示とカウントダウンが現れました。
大人であれば「怪しい」と思うことも、子どもだけでは判断できないかもしれません。
もちろん削除しましたが、面白いからと言って「勝手にポチポチ押さない!」と叱ったのを覚えています。
3.メッセージを送る際にはもう一度読んでから
特にLINE等は、メールよりも返信する速度が皆速いので、そんなつもりではなかったという文を誤って送ってしまうことも。
写真も良かれと思って送ったものが、相手は了承していないのにグループ皆が見ることになってしまうなど、顔が見えないだけにコミュニケーションツールとしては、とても注意が必要なのです。
こういったトラブルを避けるために、送る前にもう一度読んで確認する癖をつけてほしいものです。
他所の家庭のスマホ事情
ここまでは、一般的な視点でスマホはいつからか、どんなルールが必要かをご紹介しましたが、実際他の家庭ではどのようにしているのでしょうか?
スマホを子供にいつから与えているのか、またどんなルールを決めているのか、その声を集めたのでご紹介していきます。
子供の安全のためにスマホを小学校低学年から与えています
もちろん自由に使えるとなると勉強の弊害にも繋がりますし、ネットリテラシーがまだ構築されていない年齢でもあるので機能の制限は必須。
また子どもに対しても自由に使える時間を1時間や2時間に限定させて、その中で活用するようにルールを設けたので、その枠組みの取り決めに関しても持たせるうえで重要な事だと思います。
しかしながらただ持たせるだけでは勿体無いので、勉強に関連するアプリをダウンロードして、雨で外で遊べない日はそれを使って遊んでもいいという約束をしています。
雨の日だけは使える時間を少し増やしてあげています。
-20代父親
子供の安全対策として小学6年生から
共働きの為、毎日下校時家にいられないので、心配な点がありGPS機能を利用した見守りを行いたくてスマホを持たせました。
スマホを持たせるに当たって決めたルールは、ゲームなどのアプリをインストールする場合、親に確認することや、スマホ環境は制限をかけてギッズのネット限定にするなどです。
ラインやツイッターなどのSNSは、夜8時以降使用禁止にしました。
相手方の家にも、遅い時間のやり取りは迷惑になるので、SNSの使用時間に制限をかけて使用しています。
子供2人に小学6年生からスマホを持たせ、上の子は高校生になりましたが、中学までこのルールを守っていました。
-40代父親
スマホを安く変える機会があったタイミングで
しかし中学三年生の夏に、スマホを一括0円で購入できる機会があり、この先スマホを安く購入できるチャンスがあるとは限らないため、だったら買っておこうということになりました。
実際スマホを持つようになって、ゲームアプリに夢中になることが多くなってしまっています。
特に夜中にゲームをしていることもあったので、夜10時以降はスマホを使わないというルールを設けています。
毎月のスマホ代は親が払っているので、言うことを聞かなければ解約すると警告してあります。
それから怪しいサイトを利用しない、自分や他人の個人情報を漏らさない、ネットショッピングを利用しない、課金アプリを利用しないなどのルールも守ってもらうようにしました。
-40代父親
周りの子がスマホを持ち始めた中学1年から
持たせるに当たっての決め事は、通話機能の契約はしない事と、LINEなどのやり取りを親にも時々見せる事です。
未成年で自分で料金が支払えない間に持たせる以上、親がしっかり管理する必要があると思います。
通話機能がない事で不便さもありますし、LINEなどのやり取りを見られたくないと思うでしょうが、やはり払ってもらっている間はたとえ使用する人が子供であっても所有者は親にあると思います。
親が出した条件に納得いかないなら持つことを諦めるか、自分で払えるようになってから持つべきだと思います。
-母親30代
スマホは受験合格の祝いに高校1年生から
そのおかげか、志望校に入る事が出来たので高校生の4月から子供もスマホを使用しています。
スマホを使用するにあたってルールはかなりたくさん決め、紙に書いて貼っています。ルールを破った時点で即解約です。
家に帰ったら決められた場所に置いておくこと、勉強中や22時以降は自分の部屋に持ち込まない、スマホが鳴っても食事中は見ないという約束をしました。
現在2ヶ月くらい経ちますが、今のところ約束を守っていてとくに問題ありません。
-母親40代
子供にせがまれ小学5年生から
携帯ショップでアダルト系など表示されない子供向けプランで組んで貰いました。
約束事は宿題や勉強が終わるまでは電源をオフにすること。大抵みんな一緒の部屋にいるので没収しなくても普通に守っています。
あとはスマホから課金しないこと。コンビニなどに売ってあるカードを買ってその都度課金するように言っています。
その間は自分のお小遣いから買うこと。制限かかっても一切追加支払いしないので外で動画見過ぎたりしないよう気を付けて使うように言っています。
あとは友達と遊びに行く時など連絡がとれるようにマナーモードにはしないこと、ロックをかけないことが条件です。
-母親30代
スマホをいつから持たせるかはご家庭の判断
いかがでしたのでしょうか?
スマホが必要なのか?親子でしっかり話し合って、スマホを使うなら約束事を決めましょう。
被害者にも加害者にもならないように、しっかりと問題を認識することが、スマホを利用する最低限の資格であると思います。
いまやスマホを小学校低学年から持つことも珍しいことではありません。
様々な情報を集めつつも、我が家はどうするのか、ご家庭でよく話し合って決めてくださいね。