負けず嫌いな子供が減っている!負けたくない気持ちの引き出し方

負けず嫌いな子供が減っている

筆者を含め、子育て世代の親御さんが子供の頃には「負けず嫌いな子」が多くいたように感じませんか?

「○○ちゃんより縄跳び多く飛びたい」とか、「○○くんより速く走れるよ」って言ってみたり。負けたしまいには悔しくって泣いてしまう子供がたくさんいました。

今はと言うと、そういう「負けず嫌いな子」が減ってきているような気がします。反対に負けても平気だったり、そもそも競争が苦手だったり。

それは優しいからなのでしょうか?

それにしても、少しは競争心を持ってもらわないとこの先、生き抜いていけないのではないかと親としては心配にもなってしまいます。

では、なぜ負けず嫌いになれないのか?その原因と、どうしたら負けたくない気持ちを引き出すことができるのか?を考えてみていきましょう。

どうしても勝ちたい!とまでは思えない子供たち

「勝ち負け」の例でいうとスポーツがあげられます。我が子の学校の子供たちのことを例にお話ししますね。

近隣の3学校でバスケットボールの対抗戦をおこなった時のことです。

白熱の試合を期待して応援にいったのですが、ボールの取り合いになった時、うちの学校の子供は簡単にボールを相手に渡してしまいます。

「絶対にボールを渡さない!」という必死さが全くないのです。

相手にシュートされそうになってもブロックすらしない(なんとなく飛んでいる程度のもありましたが)、シュートが外れたらそのボールを拾うだけ。

ギャラリーで見ていた私たち親の方はがっかりです。それと同時に心配にもなりました。こんなんでちゃんと生きていけるのかしら?

子供が通っている学校は中学受験する子供が多く、自慢ではありませんが「聞き分けのよい子供たち」との評判です。

でも負けたくない気持ちがないと受験にも勝てない気がしませんか?

そう、どうしても勝ちたい!という意欲がないのです。

競争をする子供たち

「楽しい」と感じることには意欲的になれる

「楽しい」と感じることには意欲的になれる

意欲を出せ!と他人がいくら言っても仕方がないですよね。

本人がやる気になってくれないと意味がありません。では、本人が「負けたくない!」とやる気になるためにはどうしたらよいのでしょうか。

子供がそのことを心から「楽しい」と思えばやる気が勝手に出てきます。

例えば、子供が楽しいと思うことは時間を忘れて没頭したりします。

反対につまらないと思っていることはすぐに止めてしまいます。楽しいと思うことには意欲が出るのです。

スポーツ選手は誰かに勝つという喜びと、自分自身の成長への喜びがあると思います。タイムがあがった、今までできなかったことができるようになったなど、選手としてレベルが上がることに喜びを感じていると思います。

試合に勝ったときも「楽しい」と感じるはずです。

その「楽しさ」を味わっているからこそ、負けるよりもまた勝ちたいと思うようになるのではないでしょうか。

先ほどのバスケットボールのお話ですが、うちの学校は一度も勝っていないので、勝った時の「楽しさ」を知らなかったのです。

それどころか、「どうせ勝てない」とあきらめていたのかもしれません。

傷つきたくないから頑張らない

傷つきたくない

競争する前からあきらめていれば、負けた時に傷つかずに済みます。

知らず知らずのうちに自分の心を防御している可能性があります。

傷つきたくないから本気にならないようにするのは、優しいとかおとなしいというよりも心が弱いからだと思います。

たしかに、何事にもチャレンジしないことで失敗はないのですが、新たな成長もないのではないでしょうか?

負けても平気な振りをする方がスマートだと思っているのかもしれませんが、それでいいのでしょうか?

親としては子供がなるべく傷つかないようにしてやりたいとも思いますが、傷ついたり負けて悔しいと思ったり、そういった経験を積んで強くなってほしいという願いもあります。

いろんなことに真剣に取り組んで、たくさんの経験をして人間としても大きくなってほしいと思います。

負けたくない気持ちを大切に

負けたくない気持ちを引き出すためには、本気にさせるしかありません。

受験であれば、どうしても希望の学校へ入学したいと思わせることです。なんとなくや、親が希望しているからという理由からでは、不合格でも悔しさを経験することができません。

スポーツでは、強いチームとばかりではなく自分たちよりも弱いチームとも試合をすることです。

勝つことも経験して「楽しさ」がないと、自信と意欲がなくなります。

「楽しさ」と「悔しさ」の両方を経験していかないと、傷つきたくない「ナイーブちゃん」ばかりになってしまいそうです。

強く生き抜いていける「負けず嫌いちゃん」を目指して育てていきませんか?