小学校受験を決意されたらまず気になるのは受験塾や幼児教室へ通う必要があるのか、あるとして一体いつから通うべきかという点ではないでしょうか。
今回はこの必要性を考えつつ、小学校受験を成功へと導くかしこい幼児教室の選び方を考えてみたいと思います。
目次
小学校受験において幼児教室に通うべき3つの理由
志望する小学校がもうける入試選考の難易度や人気度などに左右されると思いますが、私は小学校受験において幼児教室の存在は必須だと考えています。その理由は3つ。
1.刺激しあえる存在が必要不可欠
まず一つ目の理由として、こどもの成長には刺激しあえる存在が必要不可欠であることが挙げられます。
これは特に『口頭試問』や『行動観察』の場面で顕著に現れることですが、未就学児は集団の中に置かれて周りを真似たり、周りに触発されたりしながら受験で必要とされる対応力を身につけていきます。
みなさんは、家庭ではジッと座って待っているなんてことはできないのに、園ではそれがきちんとできているお子さんの姿を見てびっくりしたなんて経験はありませんか?
それと同じことが受験においてもいえます。
2.客観的な受験指導をできない
二つ目に、家庭のみで受験対策を行った場合の保護者が客観的な指導をできない可能性が挙げられます。
問題を教えながらつい苛立ってしまうなんてこともあれば、志望する小学校が求めるレベル以上をこどもに求めてしまうことなどもありえます。
3.正確な最新の受験情報入手が難しい
三つ目に、正確な最新の受験情報を個人で得ることの難しさが挙げられます。小学校の受験事情は時々変わっております。
準備期間が長く、志望校へも何度も足を運ばれている場合などには問題にならないかもしれませんが、そうでない場合には不確かな情報に振り回されてしまう恐れがあります。
幼児教室へ入る前にしておきたいこと
大まかにで構わないので、志望校を考えておきましょう。
というのも、小学校受験においてはそれぞれの幼児教室が得意とする学校があります。それは中学以降の受験と異なり、小学校受験の選考方法には筆記以外にもさまざまなものがあるがためかもしれませんが。
そこで、志望校の難易度や特殊性に応じてそれに適した指導を行える幼児教室を選ぶといいでしょう。
また、ある程度まで志望校を絞り込めている場合は、志望校の過去問集を書店やネットで手に入れ、選考方法や難易度、特殊性を確認しておくと塾選びの視点に役立ちます。
幼児教室に入る時期は?
幼児教室の案内をみると3歳児以前のクラスを設けているところも多く、一体いつから幼児教室へ通わせるべきか悩んでしまう方も多いと思います。
そもそも小学校受験は神奈川県、埼玉県の私立小学校が10月、東京都の私立小学校が11月に実施されるため、新学期を11月とする幼児教室がほとんどです。
つまり、年少の11月からだと約2年間の準備期間、年中の11月からだと約1年の準備期間となります。
私の周りでは年少の11月からはじめる方がほとんどでしたが、志望校の難易度や試験内容の特殊性、生まれ時期、お子さん自身の性格などによって準備期間も左右されますので、まずは入会を考えている幼児教室へ相談してみるのもいいでしょう。
幼児教室選びに大切なポイント
では、幼児教室選びはどのような視点をもって行えばいいでしょうか。
ここでは3つの角度から考えてみたいと思います。
1クラスの人数
ここではペーパーと行動観察に分けて考える必要があります。というのも、ペーパーや制作などの実施においては生徒一人一人に目が行き届くような人数が望ましいといえますが、行動観察は集団においてどのような振る舞いをするかを見られる試験なので、教室の人数が少なければこれが難しくなります。
とすれば、一クラス10人前後の生徒数に対して、指導する先生や補助する先生がいるというのが望ましく思います。
サポート体制
授業内容の保護者へのフィードバックや個別相談、保護者に対する志願書や面接の指導、内外の模試の案内や学校説明会の案内など生徒に対する授業以外のサポート面を確認してみましょう。
特に志望校選びについてはお子さんの性格や能力に応じた親身なアドバイスをしてくれるかどうかを確認してみましょう。志望小学校選びは能力や成績だけで判断するのではなく、個性に応じた学校選びが大切です。
そして、小学校受験では中学以降の受験以上に、指導する先生などとの信頼・連携関係を築くことが大切であり、そのような関係を築けるかという点からもサポート体制を考えてみるといいでしょう。
年長時のカリキュラム
年長クラスにおいて、志望校別のクラスを設けているか否か、個別指導や対策指導を行っているか否かなど、入試直前期に気になりそうな項目に対応しているかどうかを調べておくといいでしょう。
幼児教室選びのまとめ
これら3つの視点のほか、体験教室などを通してお子さんの雰囲気に合っているかどうか、お子さん自身が楽しんで続けられそうかなども判断材料にするのをお勧めします。