私立小学校・国立小学校!入学後に通塾は必要になる?

小学校受験が終わり、進学先が決まってから少し経つと気になってくるのが進学後の生活です。

習い事はどうしよう?塾は必要になるの?こういった疑問をお持ちのご家庭は少なくないのではないでしょうか。

ここでは我が子二人の小学校受験経験から、私立・国立小学校では通塾は必要なのか?私立・国立小学校とそれぞれみていきましょう。また、これから志望校を選ばれるというご家庭も参考にされてみてください。

国立小学校!入学後の通塾は?

国立小学校は「国による教育研究の為の機関」と定められております。教科書を作る為に先生が授業を実際の生徒にしながら研究されています。

そのため、教科書通りの授業ではなく、教科書でやっていない範囲があったり、先生オリジナルのテキストを使ったり、教科書に載っていない事を2~3カ月かけてやっていくという授業が進んでいきます。

1~2年生の頃は時間割が無く、総合活動として一日を過ごす学校や、成績が低学年の頃はつかない学校や自分で成績をつける、なんて学校もあります。

テストはありますが、その数は公立小や私立小よりも少なく、先生や学校のオリジナルテストになっています。

国立小学校の通塾は内部進学塾?中学受験塾?

我が子の通っている小学校では、低学年の頃は中学受験用の塾に通っている方は少数でしたが、学年があがるにつれて増えていきました。

国立小学校の卒業後は同系列の中学校、高校へと内部進学で進む生徒が多いのですが、誰でも上がれるわけではなく、中学進学時と高校進学時には内部進学の試験がありその点数と内申点で決まります。

また、中学からは外部受験をして入ってくる生徒の編差値が60~70と高偏差値になります。そして次は高校への内部進学のために切磋琢磨しなくてはなりません。

実際に我が子を中学受験の為の塾に入れて改めて実感したのがその難しさです。

学校の教科書の何倍も難しく何倍も先を行き、そして高学年になると週3~4回放課後から夜遅くまで塾に通い、土日もテスト、長期休みも殆ど講習に費やしお弁当を持って長時間塾で勉強をしています。

そんな勉強量をこなしているのですから、中学校受験で入ってくる生徒とは差がついて当然ともいえるのではないでしょうか。

そういった実情から内部進学はするけれども、中学受験の塾に入れて中学受験組と同じような勉強を経て系列中学に上がるご家庭や、初めから内部進学はせず、中高一貫の私立中学受験を考える方など様々な理由から中学受験の塾に通われるご家庭が多いです。

また国立小学校の場合、その特殊な授業内容やテストから内部進学の為の塾があります。4年生頃から国立小学校に特化した専用の内部進学塾に通うお子様もいらっしゃいます。

内部進学塾は日頃の授業補習や学校でのテスト対策をしてくれるので、この学校ならこんな問題がテストで出されやすいなど情報が蓄積されているようです。

私立小学校!入学後の通塾は?

私立小は、大学までエスカレーター式に内部進学でいける学校や、中学受験を推奨している学校、高校まではエスカレーター式で大学もあるものの半数以上が大学受験をする学校、高校までは内部進学でいける学校など様々です。

私立小学校で最近特に人気が高まっているのが、洗足学園小学校やさとえ学園小学校などのように中学受験を推奨している学校です。

こういった私立小学校では、学校側も補講や授業内容で受験勉強をサポートしてくれます。何より、周りの生徒も同じ志を持った仲間が多いため、雰囲気として中学受験の準備やしやすいのではないでしょうか。

中学受験をするために、私立小学校の利点としてはカリキュラムが柔軟に変えられるということがあげられます。

小学校でも先取り学習をして5年生までにほぼ小学校課程を終え、6年生の時には受験用の勉強ができる学校もあります。

また学校よっては系列中学への内部進学をする権利を持ったまま外部受験ができる小学校もあるので、安心して挑戦できますね。

私立小学校は教育理念なども各学校により違うので、先ほど述べた通りどんどん先取りしていき、最終学年では受験対策をする学校もあれば、基礎をしっかりと行い学年相当の学習を進めていく学校があります。

私立小学校での通塾と習い事

中学受験推奨の私立小学校の中には進学塾の様な小学校もあります。

成績順で席が決まり、テストの結果を貼りだされ、補講が充実しているので塾に行かなくてもしっかり中学受験対策になりそうですね。

しかし放課後さらに中学受験用の塾に通うお子様が大半です。入学前の春休み時から宿題が出せれています。

大学や高校まで内部進学で行ける小学校では、低学年のうちは中学受験用の塾に行く方は少なく、高学年もしくは中学に入ってから塾通いされる方が多いです。

しかし、入学してからそれまで何もしてないかというとそうではありません。

中学受験用の塾ではないものの、英語や公文、算数もしくは国語に特化した教室に通われるご家庭が多いです。

また、難関と言われる私立小学校では、国立小でお話したようにその学校の生徒を対象にした学校の補習用の塾があります。

私立小学校のご家庭で多いのは、勉強系ではなく絵画教室や運動系の習い事です。

熾烈な中学受験を経験しなくてよい分、お子様の好きな事を長くのびのびと続ける事ができる点は私立小の良い所ではないでしょうか。

私立小入学にあたり、注意していただきたい点としては、学校によっては塾通いが禁止されている学校もあります。

学校の授業や宿題を丁寧にやって欲しい、学校の授業が初めての驚きの場であって欲しい、小学校に入りたての頃は通うだけで体力を消耗してしまうので子供の健康を考えて、などの理由があります。

必ず通塾はさせたい、というご家庭は説明会の時などに学校の方針を確認しておいてください。

我が家の国立小・私立小の通塾事情

長子は国立の小学校に入学し、やはり外部受験の可能性や内部進学した後の事も考え2~3年生から中学受験用の進学塾へ。

低学年の頃は水泳やピアノなど他の習い事もやっていましたが5年生に入るのを機に少し数を減らしました。

次子の私立小学校は、高校まではほぼエスカレーター式に進める学校です。

そのため、中学受験用の塾に通う子は全くいないわけではありませんが、ほぼ皆無で、絵画教室やサッカー、ダンスなど別の習い事をされていました。

我が家は公文に通っていますが通塾は考えていません。我が子の場合、学校の勉強についていくのがやっとです。

勉強系以外では本人の希望で水泳やテニス、ピアノ、算盤、書道や長期休みの時には絵画などを習っています。

二人の学校を比較してみますと、私立小の方が1年生の頃からテストや宿題も多く、授業時間も長いことから平日に習い事を入れるのも大変でした。

それに比べて国立小は先生によるところが大きいのですが、テストや宿題は多くなく塾にも通いやすいような気がします。

最後に

いかがでしたでしょうか?少しは国立小と私立小への入学後の通塾イメージは出来ましたでしょうか?

どの様な学校に進まれるか、またその先をイメージするとことで通塾が必要なのか必要でないのか分かってくるはずです。

判断する上では情報収集がとても大切になってきます。

説明会や見学会で先生にお話しを聞いてみたり、すでに小学校に通われている親御さんに授業内容や進度、進学先など詳しく聞いて参考にさせていただくのも良いと思います。

皆様にとって少しでも役立つことがありましたら幸いです。