「子どもを怒ってばかり」と悩んでいる人におすすめしたい3つの書籍

子供に怒ってばかりなら筆者は小さい時から母親に毎日怒られてばかりでした。

怒られるような事ばかりしていたんだろうとは思いますが、毎日何年も怒り続けられていると、次第に、私なんかいないほうがいい、死んだほうがいいんや、消えてしまいたい、と思うようになっていったのです。

なので、生まれてくる子どもに同じようになって欲しくない、ならないようにするにはどうしたらいいのか、と、妊娠中から様々な育児本を読んだり、学びの場へ足を運んだりしています。

そんな筆者が、「子どもを怒ってばかりだなぁ」と感じる時に子どもにどのように関わったらいいのか、自分の気持ちはどのようにしたらいいのかなどを解りやすく教えてくれるオススメの本をご紹介していきます。

子育てに悩んでいる、怒ってばかりだなと思われている親御さん、一度本を手に取ってみてください。

佐藤初女さんの心をかける子育て子どもと心を通わせるための7つの質問 

佐藤初女さんは、岩木山山麓に「森のイスキア」という施設を開設。

助けを求めて訪れるすべての人を無条件に受け入れ、食事と生活を共にして寄り添う活動をされていました。(2016年2月1日満94歳没)

私は佐藤初女さんの講演会にも行ったことがあるのですが、この本は、初女さんのお話し方そのままの文章で、目の前で初女さんがお話ししてくださってるような仕上がりになっています。

ただそれだけで優しい気持ちになれるのですが、この本を読んでいると、本当に大切なことはとてもシンプルなことなんだ、とスッキリした気持ちになります。

親として人として、子どもとどのように接すればいいのか、大切な事は何か、初女さんのご体験も交え静かに語りかけてくれているような本です。

読んでいて心に染み込んできます。

しつけと体罰子どもの内なる力を育てる道すじ

タイトルが直接的でびっくりされるかもしれませんが、子どもが全然言うことを聞いてくれない、しつけをどのようにしたらいいのか分からない、という時に、道しるべになってくれるような本です。

子どもと関わるすべての人が読んでもらいたい、と思うほどです。

「しつけ」というと、”言うことを聞かせる”というイメージがありませんか?

そうではなく、”子どもが自分で自分をコントロールできるようになる”ためにどのような関わり方をしたらいいのか、具体的に記されています。

例えば、2人の子供同士の喧嘩で、2人に話を聞く大人がどのように話を聞くか、会話形式で書かれている箇所もあります。

最後の章では、子どもが物を盗んだ時、嘘をついた時、いじめられて帰ってきた時、中学生が親に暴力を振るう時、などの対処方法も紹介されています。

読んでいると、怒らなくてもこんなふうに子どもに語りかけたらいいのか、このような関わり方をすればいいのか、と気付かされます。

著者の森田ゆりさんは、アメリカで子ども虐待、女性への暴力防止に関わる専門職の養成をされていた方です。

日本にCAP(子どもへの暴力防止)プログラムを紹介、エンパワメント・センターを設立し、虐待、DV、人権問題に携わる専門職研修を日本全国で行っていらっしゃいます。

子どもが小さい時から成人するまで、この本はきっと「そばに置いておいて良かった」と思える、その時々で何度でも読み返したくなるような本です。

初めての選択理論人間関係をしなやかにするたったひとつのルール

冒頭でも書いたように、私は母親から常に怒られながら育ってきました。

そんな私は「決して母親のようにはならない」と心に決めたにも関わらず、やはり時々、自分が昔言われたようなことを子供に言っている時があり、落ち込むこともあります。

そんな私が変わった、と思える本がこの本です。

この本との出会いは私を劇的に変えました。

最近、アンガーマネージメント、という言葉もちらほら聞かれるようになり、学びを得たい、と思っていたのですが、この本はそれも含まれた内容になっています。

自分が「怒り」を覚えた時、それをそのまま目の前にいる相手にぶつけるか、ぶつけず他の方法をとるか、この本を読み終えた時には、その思考と行動を大分コントロールできるようになっていたのです。

これまでは、子どもの困った行動を変えるにはどうしたらいいか、ということに私の思考は支配されていたのですが、それでは何も解決しないことも分かりました。

子どもに限らず、周りの人々と気持ちいい関係で過ごせるように、思考を変えることで自分の行動が変わる、そして楽に生きられる。それを今、実感しています。

いい関係で過ごす、というのは、本音を隠して我慢するのではなく、後々のことも含めていいと思われる思考・行為を自分で選ぶことができる、ということです。

選択理論は、精神科医のウィリアム・グラッサー博士が提唱した考え方です。

この本の著者渡辺奈都子さんは、これを2つの島の物語に例え、とても分かりやすく教えてくださっています。

子どもとの関係はもちろん、子育てに関してパートナーと上手くいってない、という時にもとても役立つ理論です。

感情的になることがあっても、自分の感情とうまく付き合える思考を身につけるきっかけになる本だと思います。

それでも私は、子どもが困る行動をした時、感情的に怒ってしまうこともたまにあります。

そんな時は「大きな声出してびっくりしたね、ごめんね。」「イライラして言い過ぎてごめんね。」と謝るようにしています。

そうすることで、自分の高ぶった感情をそこでストップさせることが出来ますし、子どももわかってくれます。

そこでお互い冷静になって話し合える空気が出来、解決に向かうこともあります。

まとめ

子どもを怒りたい親はいないでしょう。

怒るのってエネルギーを使うし、怒りすぎたと自己嫌悪に陥ったりもします。

「しつけ」という言葉に縛られ、つい子どもを怒ってしまうお母さんお父さんに、怒ることがしんどい、どうにかしたいという方に、是非読んでもらいたい本をご紹介しました。

お子さんともパートナーとも、気持ち良く過ごすことができるヒントを見つけて頂けたなら幸いです。