神戸大学附属中等教育学校を受検するなら知っておきたい!合格のために必要な事

神戸大学附属中等教育学校の特色

神戸大学の理念である「真摯・自由・協同」の精神に基づき、社会を創造する知性を持ち国際感覚にあふれた人材の育成をねらいとした教育を行い、心豊かな人づくりを推進しています。

グローバルキャリア人の育成を教育目標に掲げ、アクティブラーニングを早い段階から取り入れるなど先端の教育を行っています。

学校の沿革

  • 1947年 兵庫師範学校子部附属中学校として附属小学校内に開設。
  • 1951年 神戸大学教育学部附属住吉中学校と改称。
  • 1992年 神戸大学発達科学部附属住吉中学校と改称。
  • 1995年 1月に起きた阪神淡路大震災で被災、その後4月に学校再開。
  • 2009年 神戸大学附属中等教育学校開校。

学校生活とカリキュラム

中学1~2年を基礎期、中学3~4年を充実期、5年~6年を発展期とした、6年一貫教育を行っています。

基礎期は生徒と先生が協同で授業を行うリーダー学習、小集団学習がベースの授業形態です。

充実期のESDや国際理解では、資料を活用してディベートを行います。

発展期では、5年生で2万字の卒業論文を作成します。

「見つける力」「調べる力」「まとめる力」「発表する力」の4つの力を、教科の学習や「Kobeポート・インテリジェント・プロジェクト」などの様々な教科外活動、部活動を通して育成します。

行事と部活動

行事は、兎原祭、体育祭、合唱祭などがあり、兎原祭は、5年生を中心とした兎原祭実行委員会と生徒会執行部が連携して生徒の手によって企画・運営されます。

1年前から実行委員会を結成し、テーマの設定から各種企画の募集・準備を少しずつ進めていきます。例年5000名前後の来場者が訪れます。

部活動は運動部、文化部合わせてが約14種類あります。

運動部ではテニス部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部など、文化部では吹奏楽部、演劇部、家庭科研究部、ESS部などが活発です。

進学先

2023年度の大学合格実績は神戸大学12名、東京大学4名、京都大学5名、大阪大学10名などの国公立大学の実績があります。

難関私立大学の実績は関西学院大学33名、同志社大学24名、立命館大学24名といった実績があります。

学校周辺の環境

閑静な住宅地の中にあり、とても環境の良い場所にあります。

  • 阪急御影駅から徒歩約15分
  • 阪急御影駅から神戸市バス19系統・39系統で約14分
  • JR住吉駅から神戸市バス39系統で約20分

神戸大学附属中等教育学校の受検情報

試験日

2024年1月17日(水)

受検科目

一般的な国数理社ではなく、適性検査と呼ばれる試験になります。

試験時間 配点
言語表現 50分 100点
数理探求 50分 100点
自然環境/市民社会 50分 100点

このほかに学びの報告書が40点として加わります。

神戸大学附属中等教育学校の偏差値と倍率

偏差値

神戸大学附属中等教育学校の偏差値は68です。

倍率

2022年度一般適性検査の実質倍率は次の通りとなります。

募集人数 男女 80名
男子 女子
受検者 353名 304名
合格者 75名 73名
受験倍率 4.7倍 4.1倍

神戸大学附属中等教育学校の入試問題と対策

神戸大学附属中等教育学校の入試は、適性検査となっており、科目が「言語表現」「自然環境」「市民社会」「数理探究」となっています。

国語、算数、理科、社会の科目を区別なく出題されます。「自然環境」「市民社会」はいずれか一方を選択。

たとえば「言語表現」については、国語力を問う問題が出ますが、文章の題材は小学校で習う社会の範囲から出題されたりしています。

「自然環境」では、小学校の理科と社会が混在したような環境問題がテーマの問題が出題されることもあります。

「数理探究」は、小学校の理科で習う題材をベースに、算数の力を問われる問題が出題されています。

このように、科目をまたいだ問題形式で、私立中学とはかなり異なりますので、過去問や同様の他の国立附属の過去問をしっかりやっておくことが重要です。

また、日頃から、新聞やニュースなどを見るようにし、気になったニュースについて考えてみたり、時事問題などを話し合ったりするとよいでしょう。

「学びの報告書」については、【努力・工夫して取り組んできたこと】といったことがテーマになるようです。

読書感想文のようなものでそれほど難しくはなく、対策としては、テーマを事前に想定して400事程度の文章を書く練習をすると良いでしょう。

赤本

神戸大学附属中等教育学校合格のために必要なこと

私立の中学校とは出題形式がまったく異なるので、神戸大学附属中等教育学校の過去問及び、国立附属の過去問をしっかりやっておくことが大切です。

また、日頃から時事にも関心を持つようにし、自分の考えなどを表現できるようにしておきましょう。

そして、テーマを決めて、それについて400字程度の作文を書く練習もしておきましょう。