様々な年齢の友達との関わり方!異年齢の子どもたちが楽しく安全に遊ぶためのポイント

様々な年齢の子供たちが外で遊んでいる

異年齢保育を積極的に取り入れる保育園・幼稚園が増え、子どもの成長過程において異年齢の関わりがより重要視されつつあります。

異年齢保育が良いと聞いたけど、メリットを詳しく知りたい」、「異年齢の子どもが一緒に遊ぶときに、安全面や環境面でどのようなことに注意したらいいの?」など、異年齢保育や異年齢の子ども同士の関わり方、環境について、気になる方も多いのではないでしょうか?

今回は、異年齢保育のメリット・デメリットや、異年齢の子ども同士の関わり方、環境・安全面について詳しくお話します。

お子さんが様々な年齢のお友達との関わりをより安全に楽しむためには、どのようにしたらいいのか家庭で取り入れられる子育てのポイントを詳しく紹介しますので、是非参考にしてくださいね。

異年齢保育・異年齢交流のメリット・デメリットは?

異年齢保育・異年齢交流におけるメリット・デメリットは以下の点があげられます。

メリット

  • 社会性や協調性が身に付く
  • 友だちの幅が広がる
  • さまざまな遊びに興味・関心を持つ

デメリット

  • 遊びの種類によっては安全面での配慮が必要
  • トラブルによって、大人の援助や介入が必要になる場合もある

異年齢保育や異年齢交流の最大のメリットは、社会性や協調性が身に付くことです。

大きい子が小さい子のお世話をしたり、援助したりすることで、思いやりの心が養われます。

また、小さい子は大きい子の様子を見ながら、刺激を受け、生活習慣や友だちとの関わり方を学んでいきます。

年長児にとっても、年少児にとっても学びや成長に繫がるのが、異年齢保育・異年齢交流のメリットです。

更に、異年齢で交流することにより、友だちの幅が広がり、年齢問わず仲良くなれることもメリットといえます。

それぞれが興味・関心がある遊びを共有することで、新たな発見にも繫がるため、子どもたちにとっては良い刺激になるでしょう。

メリットが多い、異年齢保育・異年齢交流ですが、見守る保育者や大人は特別な配慮が必要です。

年長児の遊びを真似して、ダイナミックな遊びを楽しむ時には、怪我に十分注意しましょう。

転倒や遊具からの転落、誤飲など、普段と違った環境でトラブルが起きやすいことは、異年齢保育・異年齢交流のデメリットといえます。

異年齢交流を安全に楽しむために気をつけたいポイント

おもちゃで遊ぶ子供たち

近所の公園に遊びに行く、地域の行事に参加する、兄弟それぞれの友だちと遊ぶ時間を作るなど、異年齢交流は保育園・幼稚園だけでなく家庭でも十分に取り入れられます。

ひと昔と比較して、近隣同士や地域との関わりが希薄になってきている現代だからこそ、意識して取り入れたい習慣ですね。

ここでは、異年齢交流を楽しむために気をつけたいポイントを紹介します。

保育の現場でも意識されていることですが、自宅や地域で異年齢の子ども同士で関わる場面があれば、意識しておくと良いでしょう。

子どもの年齢や興味・関心にあった遊びを提案する

異年齢の子ども同士が遊ぶ場合、子どもだけでは遊びの内容が決まらないことや、年長児が飽きてしまうこと、年少児がルールを理解できないことがあります。

全ての遊びに大人が介入する必要はありませんが、遊びの内容がなかなか決まらない時には、

「まずは○○を先にやって、次に○○をするのが良いんじゃない?」

「ママも一緒にやるから○○に挑戦してみよう」

など、ひと声かけて、働きかけることも必要です。

特に、年齢が低い子は、なかなか理解できないことやついていけないことも多く、嫌になってしまったり劣等感を感じてしまったりすることもあります。

そんな時は、無理に入ろうとせずに「まずはお兄ちゃん、お姉ちゃんがどうやってやるのか見てみようか」と声をかけるのがベスト!

子どもにとっては、参加できなくても見るだけで良い刺激になります。

また「○○くんは、まだ小さいからこの遊びは難しいみたい、○○は得意だからみんなで一緒にやってみない?」など、年長児に対して違う遊びを提案するのも良いでしょう。

子どもの気持ちに寄り添い見守りながらも、それぞれの年齢や興味・関心に合った遊びをバランスよく提案することも大切です。

怪我に繫がる危険な行為は、なぜ危ないのかを理由まできちんと説明する

公園で異年齢の子ども同士が遊ぶ場面では、遊具の遊び方など危険に感じる場面もあるでしょう。

「自分の子どもには注意できても、友だちには注意しにくい・・・」「遊び方が気になるけれど、どのように伝えたら良いのか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?

親同士の関係性や、子どもの年齢差などでなかなか注意しにくいこともありますが、見てみぬ振りを続けた結果、大きな怪我やトラブルに発展してしまうことも少なくありません。

怪我に繫がる危険な行為を見かけた場合は「危ないから止めよう」「もうこの遊びは終わりにしようか」といった抽象的な声掛けでなく、

「ここに登ると落ちた時に怪我をしてしまうから止めよう」

「ボールが飛び出して事故に合ったらいけないから、ボール遊びの場所を変えよう」

など、なぜその遊びが危険なのかということを明確にして、話をするといいですね。

「○○ちゃんはとても上手だけど○○くんは上手くできるように練習中なんだ。だから今は応援してあげてね」など、子どものペースが合わない時、無理に遊びを続けて怪我に繫がりかねないシーンでは、フォローを入れることも大切です。

厳しく注意することは、親同士・子ども同士の関係上難しい場合が多いですが「なぜいけないのか」を落ち着いて明確に伝えることで、子どもはきちんと理解し、行動や言動に注意するようになります。

見守るだけでなく、必要に応じて話をすることで、怪我やトラブルを未然に防ぐようにしましょう。

自我とわがままの違い

異年齢の子供たちで遊ぶことで社会性を育んでいこう!

今回は、異年齢保育・異年齢交流のメリット・デメリットや気をつけたいポイントについてお話しました。

保育園・幼稚園でも積極的に取り入れられている異年齢保育ですが、家庭や地域でも異年齢で関わる機会は豊富にあります。

子どもの社会性・協調性を育む異年齢保育を、親子で安全に楽しむためにも、見守り、援助する上でのポイントを掴み、無理のない範囲で実践していきましょう。