
子どものことが可愛くて仕方がない。そんな時もあれば親も人間ですから、忙しかったり、余裕がなかったりしたときにわがままを言われるとイライラしてしまうことだってありますよね。
特にまだ子どもが小さいと、手がかかる上にわがままを言われて…と爆発寸前になることだってあるはずです。
でも落ち着いて考えると、子どもも自我があるからしょうがないよな、と冷静になったりも…。
「自我」なのか「わがまま」なのか迷ってしまい、どう接して声をかけたらいいのかも正直迷うことだってあるかと思います。
そんな幼児期の「自我」と「わがまま」の違い、そして関わり方について考えてみたいと思います。
目次
「自我」や「わがまま」は悪いことではない!
なんとなく「自我」や「わがまま」という単語を聞いてしまうと、悪いことのように感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、幼い頃の「自我」や「わがまま」は悪いことではありません。
「自我」が強く出たり、「わがまま」を言うことは、誰もが通る道なのです
「魔の2歳児」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
2歳頃になると、自我が強くなり、自分の気持ちを言葉で表現することもできるようになるため、「イヤイヤ期=第一反抗期」というのが始まります。
何をするのも「イヤ」、どんな提案をしても「イヤ」としか言わなくなってしまう困った時期です。
ですが、この「イヤイヤ」が始まったということは、子どもが自己主張できるようになったという証拠です。
つまり、子どもが立派に順調な成長をしている、ということなのです。
おむつを替えるのもイヤ、着替えるのもイヤ、片付けるのもイヤ、遊ぶのもイヤ、すべてイヤしか言いませんが、子どもは自分の気持ちをストレートに表現したり、よく分からないけどイヤといっているだけなので、深刻に悩まず、受け流してみたり、よく子どもを観察して楽しむのもいいかもしれません。
この「イヤイヤ期」はいつまでも続くものではありません。3歳頃には「イヤイヤ期」は落ち着いてきますので、親はゆったりした気持ちで見守ってあげましょう。
「自我」と「わがまま」の違いを解説!
子どもの成長には「自我」も「わがまま」も必要ですが、だからと言っていつまでも「わがまま」ばかりでは困ってしまいます。
そもそも「自我」と「わがまま」の違いとはなんでしょうか。
「自我」も「わがまま」も「自分の思っていることを出す」という点では同じです。
2つの違いを簡単に言えば「自我」は自己主張であり、欲求のことです。
そして「わがまま」というのは、他者のことを考えず、自分の欲求を押し通そうとすることです。
他者の気持ちや状況を考えた上での発言は「自我」、他者の気持ちや状況を考えずに発言してしまうと「わがまま」と人は感じてしまいます。
ですから、他者に「わがまま」と受けとられないためには、「自分とは違う他者の立場に立って考えられる」かどうか、がポイントになってきます。
自分を抑制する力が発達することで相手の気持ちに気づけるようになる
では、何歳になったら「自分とは違う他者の立場に立って考える」ことができるようになるのでしょうか。
さまざまな実験から、そうした「自分とは違う他者の立場に立って考える」ことができるようになるのは4〜5歳頃からとわかっています。
確かに子どもの遊ぶ姿を見ていると、4〜5歳頃からは「ルール遊び」ができるようになります。
「ルール遊び」は自己主張ばかりしていては成り立ちません。
様々な状況、他者の気持ちに気づくことができるようになり、自分を抑制する力「自己抑制力」が発達してきたからこそ「ルール遊び」ができるようになるのです。
子供が「自己抑制力」を身に付ける方法と親が出来ること

ではどうしたら「自己抑制力」をつけていくことができるのでしょうか。
「相手の気持ちを考えなきゃいけないんだよ」と4〜5歳未満の子どもに伝えても子どもたちにはわかりません。
「自己抑止力」を付けていくには、たくさんの経験をし、その中から考えることを覚えていきます。
まず、友だちと遊ぶ中で「自分はこれがやりたい」けれど、「友だちはあれがやりたい」という自分とは違う考えを持っている人がいることに気づきます。
そして一緒に遊んでいく中で「自分の思い」と「相手の思い」がぶつかった時、それぞれが相手の気持ちを理解し、折り合いをつけていくことを学んでいきます。
もちろん、最初から上手く相手の事を考えたり、折り合いをつけたりすることはできません。
ですので、大人の援助が必要になります。
子ども同士が言い争っているのを見るとすぐにやめさせたくなってしまうかもしれませんが、大切な成長の経験ですので、大人が解決へのお手伝いをしてあげられるといいのではないでしょうか。
「自己主張力」と「自己抑制力」
生まれ持った気質や性格によって自己主張が強い子もいれば、自己主張が弱い子もいます。
その子の持つ「自己主張力」と「自己抑止力」をバランスよく育ていけるのが理想です。
その上で気を付けたいのは、「自己主張」も大切であるということを忘れないでください。
自分の気持ちを他者に伝えることもとても大切なことです。
自己主張ができない子は、すぐに相手の顔色を見て意見を変えてしまったり、何事にも消極的になってしまったりする可能性があります。
社会に出れば「自己主張」ができないと困ってしまうことも多いと思います。
また、「子どもの自己主張が強くて困る」と悩んでいる保護者の方もいるかと思います。
ですが自己主張できるということは、自分の気持ちを表現する力や自分の気持ちを伝える力を持っているということです。
それはとても素晴らしいことです。
マイナスにばかり考えるのではなく、その力をプラスに変えてあげられるように環境を整えてあげることが大切です。
4〜5歳になると幼稚園に行く子も多いかと思います。上手く園の先生方と相談し、一緒にその子の力を伸ばしていけるといいのではないでしょうか。