東京オリンピックをひとつのきっかけに、もっと日本の伝統文化を世界に発信していこうという動きが広がりをみせています。
新しいムーブメントが伝統文化・芸能の分野でも起こりつつあるということでしょうか。
そんななか、日本の伝統文化の素晴らしさを体験できる習い事として、日本舞踊が注目を集めています。
今回は日本舞踊という習い事と、そのうれしいメリットについてご紹介したいと思います。
目次
日本舞踊ってなに?/日本の代表的な伝統芸能
日本舞踊は、江戸時代に広まった歌舞伎や人形浄瑠璃から派生した、歌や音楽に合わせて日常的な動きやしぐさを表現する舞踏です。
舞楽や能楽の要素のほか、様々な民族芸能のエッセンスが洗練された形で取り入れられています。
400年近い歴史の中で、日本舞踊は歌舞伎を母体とする歌舞伎舞踊と、座敷舞に伝統を持つ上方舞や京舞、新しい創造を目指す創作舞踊などさまざまな特徴あるさまざまな流派に枝分かれています。
そのため、同じ演目でも、流派によってその所作は大きく異なります。
日本舞踊はどんな習い事?
長唄、義太夫、常盤津節、清元節などの演奏種類ごとにたくさんの演目の所作を覚えることで、踊りの表現力を磨いていきます。
日舞はストーリーに対する理解を深めることで、同じ演目・同じ所作でもその表現力をどんどん磨いていくことができます。
子どもの習い事としてはじめても、多くの方がその後も長く続けられるのは、日舞のそういった奥深さのためかもしれません。
また、師範になれば、弟子をとって日本舞踊を人に教授することもできます。
日舞を習うことで身につけらえるメリット
1.礼儀作法と丁寧な言葉づかいが身につきます
日舞の先生は、生徒にとっては師匠です。どんなに小さな子でも、礼節をもって接することが求められます。
子どもだからという理由で大目にみてはもらえませんから、自然に丁寧な言葉づかいと礼儀作法が身についていきます。
2.年長者の方との、失礼にあたらない自然なつき合い方が身につきます
日舞の稽古では、いろいろな年代の生徒さんと一緒になります。
自分の何倍ものキャリアを持つ先輩たちと触れあう中で、どんな年代の方とも、礼節あるおつき合いの仕方がわかってきます。
3.「見て習う」ができるようになります
日舞の振りつけは、先生の踊りを見て・真似て、そして直接身体で覚えていきます。
自分の目と感覚で、先生の技術を盗んでいくといってもいいかもしれません。
テキストやマニュアルで簡潔には表現できないような技術を、言葉を介さずに学んでいく経験は、成長してからも、技術の習得が必要な場面で役に立ってくれます。
4.舞台度胸がつきます
おさらい会など、多くの人が関わる華やかな舞台で踊ることで、舞台度胸がつきます。
かけ声がもらえるようになるとそれがうれしくて、急に練習に精を出すようになる子もいるそうです。
5.着物の着付けができるようになります
日舞のお稽古は、浴衣や着物に半巾帯のような格好でおこなわれるのが普通です。
先生や先輩に着方を教えていただくなかで、だんだんにひとりでも着物が着られるようになっていきます。
また、着物を着て踊るなかで、美しい立ち振る舞いも身につけられます。
6.激しい動きの踊りではないので、年を重ねても続けることができます
日舞は、80歳を過ぎても続けられる習い事です。
それぞれの年代にふさわしい演目があるので、いくつになっても新鮮な気持ちで、新しい演目にチャレンジできます。
また、重心を低くして、中腰で踊るため、インナーマッスルや持久力も鍛えられます。
7.海外の方に日本の誇れる伝統文化について、自信を持って紹介できます
日本の伝統文化についての理解を深めることで、自信を持って自国の文化について語れるようになります。
自分の文化的な背景に誇りを持つことは、日本人として海外で活躍するうえでも大きな自信につながります。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
日舞はうれしいメリットも多い本当によい習い事です。
しかし、ご存知の方も多いかと思いますが、非常にお金のかかる習い事でもあります。
バレエなど、比較的お金がかかるとされている他の習い事とくらべても、トータルの費用は桁が1つ違うといわれています。
しかし、カルチャースクールや、地域の教室など、今は常識の範囲の料金で日舞が習える教室がたくさんあります。
もし日本の伝統文化に触れる機会をお子さんにつくってあげたいなと思もったら、一度お近くの教室をのぞいてみてください。