法政大学中学校の受験予定者必見!偏差値や倍率、合格のために知っておくべき事

法政中学法政大学中学校は、東京都三鷹市にある私立の中高一貫校です。

今回は法政大学中学校の受験予定者なら知っておきたい、学校の特色、受験情報、偏差値や倍率、そして入試問題の傾向などをご紹介していきます。

法政大学中学校の特色

法政大学中学高等学校は「自由と進歩」という校風の中で、「自主自律」を育む教育のもと、6年間の一貫教育が行われています。また、中学校だけでなく高校での募集枠もあります。

中学1年・2年では基礎学力と学習習慣を身につけ、中学3年・高校1年では学習時間をきちんと設定して基礎を固め、高校2年・3年では各生徒の進路に合わせてさまざまな選択学習が行われます。

文系・理系でのコース分けがなく、高校では文系科目と理系科目から合わせて授業を選択することもでき、特徴的なカリキュラムとなっています。

また、法政大学中学高等学校は学校法人法政大学が設置する中高一貫校で、例年卒業生の約85%が推薦で法政大学に進学します。

一方、法政大学の推薦枠を保持したまま他大学を受験することもでき、他の国公立大学や私立大学への合格実績も見られます。

学校の沿革

1936年に法政中学校が創立、1948年には新学制による法政大学第一中・高等学校が開設されました。2007年には三鷹市牟礼に移転し、法政大学中学高等学校となり、現在に至ります。

施設

主な施設は、図書室、グランド、多目的グランド、サブアリーナ、メインアリーナ、プール、トレーニングコーナー、マルチメディア室、調理室、弓道場、剣道場、和室などがあり、各方面で充実した施設環境が整っています。

進学先

2022年度卒業生の進路データを見ると、在籍者203名が法政大学へ進学しています。

また、他大学への合格実績(現役生)としては、慶應義塾大学5名、上智大学7名など、難関大学を含む合格実績が見られます。

学校周辺の環境

法政大学中学高等学校は、京王井の頭線の井の頭公園駅から徒歩約12分でアクセスできます。

また、JR線の三鷹駅、京王井の頭線の久我山駅、京王線の調布駅からバスで通学することも可能です。

  • 三鷹駅南口:久我山行き(京王バス約9分)「西ヶ原」下車、徒歩約5
  • 久我山駅:三鷹行き(京王バス約10分)「西ヶ原」下車、徒歩約4
  • 調布駅北口:吉祥寺行き(京王バスまたは小田急バス約25分)「下連雀」下車、徒歩約12

法政大学中学校の受験情報

試験日

  • 第1回:202421日(木)
  • 第2回:202423日(土)
  • 第3回:202425日(月)

募集人数

  • 第1回:男女約50名
  • 第2回:男女約50名
  • 第3回:男女約40名

試験科目と試験時間・配点

科目 試験時間 配点
国語 50 150
算数 50 150
社会 35 100
理科 35 100

法政大学中学校の偏差値と倍率

法政大学中学校の偏差値を80偏差値でみると次の通りです。受験日程と男女で違いが見られます。

男子の偏差値

第1回 55
第2回 57
第3回 57

女子の偏差値

第1回 57
第2回 58
第3回 59

いずれの日程も、女子の方が偏差値が高くなります。

倍率

2023年度の入試結果より、倍率は下記の通りになります。

第1回 第2回 第3回
受験者数 206名 382名 383名
合格者数(繰上を含む) 62名 86名 79名
倍率 3.3倍 4.4倍 4.8倍

全体的に高めの倍率が特徴で、最も倍率の低い第1回でも3.3倍となっています。

法政大学中学校の入学後の学費

入学金 300,000
授業料 570,000
教育充実費 240,000
実験実習料 27,000
スポーツ振興センター共済掛金 550円
生徒会費  6,000
PTA入会金・会費 16,000
行事費等 78,662円
クラス費 13,000
教材費 11,200

上記全て合計すると126万2412円となります。このほかに副教材費、制服代などがかかります。

法政大学中学校の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は150点満点となっています。

計算・特殊算などの小問が10問程度、小問23問程度の大問が4問程度出題され、解答は全問答えのみ記入する形式です。

頻出分野は平面図形や空間図形、量、場合の数などで、基本・標準レベルの出題が中心となります。一方、その分高得点での勝負になりやすく、ケアレスミスは絶対に避けなくてはなりません。

確実に得点できるものからミスなく正答し、着実に得点源を積み重ねることが重要です。

また、試験時間の余裕も少ないので、スピーディーかつ正確に解き進める練習も欠かせません。過去問演習によって時間配分の感覚を鍛え、常に時間を意識して解く習慣をつけましょう。

このように、とにかく基本・標準レベルの問題をいかに正確に速く解くかがカギです。

難問・奇問が出題されるわけではありませんが、決して油断せず、高得点勝負に対応できるよう実力を鍛えておきましょう。

国語

算数と同様に、試験時間は50分、配点は150点満点です。大問は2問出題され、物語的文章が1問、説明的文章が1問となります。

設問形式は選択肢問題が中心ですが、記述問題が各大問でそれぞれ1問程度出題されるので注意が必要です。

また、いずれも文章量が多い傾向があり、スピーディーかつ正確な読解力が求められます。

時間的な余裕も少ないので、とにかく日頃から長めの文章に慣れ、素早く内容を読み取るトレーニングを重ねましょう。

もちろん過去問演習によって時間配分の感覚を磨くことも大切ですが、まずは長い文章を前にしても焦らず、落ち着いて素早く読解する習慣をつける必要があります。

さらに、漢字の読み書き、慣用表現、接続詞、品詞の識別なども出題されるため、知識や文法もきちんとおさえておきましょう。

読解問題の演習に加え、こうした知識問題の対策も進め、実力を伸ばして本番に備えることが大切です。

社会

試験時間は35分で配点は100点満点となります。大問は3問で、地理・歴史・公民の各分野から出題されています。このうち、地理と歴史の出題がやや多い傾向があります。

設問形式は適語記入問題や選択肢問題のほか、記述問題も含まれます。

また、基本的な問題が中心のため、高得点勝負になる可能性があります。少しのミスが大きな差につながるおそれがあるので、誤字脱字等のケアレスミスは避けるようにしましょう。

また、資料や統計を読み取る問題も多く、情報処理能力も鍛えなくてはなりません。

試験時間は35分で短いので、与えられた情報を素早く読み取る練習が必要不可欠です。

過去問演習に加え、日頃の問題演習でも常に時間を意識し、テキパキ問題をこなす習慣をつけましょう。

そのほか、時事問題に関する知識も求められるので、ニュースや新聞等を通じ、関心を高めておく必要があります。

理科

社会と同じく、試験時間は35分で配点は100点満点です。大問は5問で、4分野からバランスよく出題されます。

基本問題が中心に出題されるため、各分野の基礎知識を幅広く正確におさえておく必要があります。

こちらも高得点勝負になる可能性があるので、ケアレスミスは絶対に避け、着実に得点を確保していくことが重要です。

また、考察力が要求される問題もあるので、暗記だけで終わらせず、日頃から分野ごとに思考・考察を深める習慣をつけましょう。

また、設問形式は選択肢問題が中心となります。計算問題などが出題されることもありますが、まずは選択肢問題を中心に対策を進めましょう。

さらに、試験時間が短いため、とにかくスピーディーかつ正確に解き進める力が求められます。

基本問題が中心とはいえ、問題数が多く、かなりのスピードが必要です。

過去問で時間配分をきちんと確認するほか、その他の問題演習も徹底し、常に時間を意識して解く癖をつけましょう。

過去問

受験者平均点・合格者最低点の特徴

2023年度の受験者平均点と合格者最低点は以下の通りです。

受験者平均点

1 326.6点
2 319.5点
3  308.1点

合格者最低点

1 346点
2 345点
3  338点

高得点勝負になる傾向が強く、合格ラインはいずれも7割近くの得点が必要となります(500点満点)。

また、受験者平均点も比較的高く、いずれも6割を超え、第1回は7割弱の平均点となりました。

法政大学中学校合格のために必要なこと

法政大学中学校の試験問題は、全体的に基本レベルの問題が多く出題されています。

一方、4科目とも時間的な余裕がかなり少ないので、スピーディーかつ正確に解き進める力が必要不可欠です。

高得点勝負になる可能性もあるので、スピードと正確さの両立を常に意識しましょう。

そのうえで、各科目の傾向を把握し、対策を進めていく必要があります。

例えば算数であれば、図形や特殊算などの頻出分野を中心に、とにかく基本・標準レベルの問題を速く正確に解く練習をすること、国語であれば長い文章量の読解問題に慣れておくこと、社会は適語記入問題や記述問題での誤字脱字といったケアレスミスを避け、素早く解いていくこと、理科は選択肢問題を中心に対策しつつ、小問数の多さに対応できるようスピードを高めておくこと、など、各科目で注意すべきポイントをおさえ、対策を進めていきましょう。

公式ホームページ上でも入試の出題傾向が掲載されているので、まずはそちらをきちんと確認し、傾向に沿った実力を磨くことが重要です。