公文国際学園中等部の受験情報!入試問題の傾向と対策

公文国際学園の校舎

公文国際学園中等部は、神奈川県横浜市戸塚区にある私立の中高一貫校です。

この記事では、公文国際学園中等部の受験予定者なら知っておきたい学校の特色や受験情報、入試傾向などをご紹介していきます。

公文国際学園中等部の特色

公文国際学園中等部・高等部は、公文式の創始者となる公文公氏が創立した中高一貫校です。

「豊かな個性と確たる自立心を持つ人間の育成」「創造性あふれる発想と高度な学力を持つ人間の育成」「国際社会で活躍できる広い視野と行動力を持つ人間の育成」を教育目標とし、「学校」「寮」「公文式」を教育の三本柱として掲げています。

公文式学習のもと、学力だけでなく自学自習力も磨き、国際社会で活躍できる人材の育成が行われています。

「国際学園」の名の通り国際的な教育も充実しており、海外の模擬国連への参加、校内模擬国連などの活動、語学研修や国際交流など、教科学習にとどまらない多様な国際教育に特徴があります。

また、男女寮が併設され、全国や海外から生徒が集まるほか、中1の通学生も4ヶ月の寮体験プログラムをとることが可能です。

進学先・合格実績

2022年度卒の大学合格実績を見ると、東京大学5名、横浜国立大学4名、東京工業大学3名、横浜市立大学3名といった国公立大学のほか、早稲田大学40名、慶應義塾大学38名、上智大学38名、東京理科大学22名など、難関私立大学も含めて様々な合格実績が見られます。

施設

主な施設には、講堂、講義室、メディアセンター、PCルーム、図書館、食堂、ホール、アリーナ、武道場、グラウンド、テニスコートなど、多様な施設環境が整っています。

学校周辺の環境・交通アクセス

JR大船駅から「急行公文国際学園行き」直通バスで約8分、または「俣野公園・横浜薬大前」「ドリームハイツ」「立場ターミナル」行きで約10分、「小雀」バス停下車、徒歩約5分

JR大船駅からバスでの通学となります。

大船駅は横浜に加え東京都心からのアクセスにも優れ、多方面から比較的スムーズな通学が可能です。

公文国際学園中等部の受験情報

試験日程

A入試:2024年2月1日(木)

B入試:2024年2月3日(土)

募集人数

A入試

  • 国語・算数:40名(男女)
  • 国語・数学/国語・英語/数学・英語:70名(男女)

B入試

40名(男女)

試験科目と試験時間・配点

A入試

国語・算数各50分/各100点
国語・数学/国語・英語/数学・英語各50分/各100点

(※2科目得点と自己推薦書で選抜)

B入試

国語・算数各50分/各100点
理科・社会 各40分/各75点

公文国際学園中等部の偏差値と倍率

偏差値

公文国際学園中等部の偏差値(80偏差値)は以下のようになります。

男子女子
A入試(国語・算数)5254
B入試5254

倍率

2023年度の入試結果を見ると、受験者・合格者と実質倍率は以下のようになっています。

(実質倍率は受験者と合格者から算出)

受験者合格者実質倍率
A入試244名156名約1.56倍
B入試101名40名約2.53倍

公文国際学園中等部の入学金・学費

公文国際学園中等部の入学金・学費は次のようになっています。

通学生

入学金 270,000円
前期納付金610,200円
後期納付金345,000円
初年度納付計1,225,200円

寮生

入学金270,000円
前期納付金1,043,700円
後期納付金748,500円
初年度納付計2,062,200円

公文国際学園中等部の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は100点満点です。大問は5問で、計算問題、小問集合、大型問題で構成されています。

前半は計算問題・小問集合が中心となるため、計算力を磨くことはもちろん、小問集合形式の問題にもしっかり慣れを作っておきましょう。

ケアレスミスは絶対に避け、前半できちんと得点を稼ぐことが大切です。

また、全体的に基本・標準レベルの問題が多いですが、一部で途中式や考え方を書かせる問題も含まれるので注意しなくてはなりません。

日頃から式・計算手順などを丁寧にまとめる習慣をつけ、採点者に自分の書いた式・考え方が伝わるよう、記述のトレーニングを重ねましょう。

さらに、決して時間的な余裕が多いわけではないので、時間配分には十分注意する必要があります。

過去問演習を繰り返し、時間配分のペースをきちんとつかむようにしましょう。

また、図形、速さ、割合・比、場合の数といった頻出分野は特に対策を繰り返し、スピーディーかつ正確に解けるよう、苦手分野はなるべく減らしておくことが大事です。

国語

算数と同じく、試験時間50分、配点は100点満点となります。

大問は3問程度で、小説文・物語文、説明文・論説文などから出題されています。

設問形式は選択肢問題、書き抜き問題、記述問題など幅広く、記述は論述に近いものや要約なども含まれます。

文字数の多い記述問題は特に慣れが必要ですので、早めから問題演習などを通じて練習を重ね、実力を磨いておかなければなりません。

時間的な余裕も多いわけではないので、問題の意図を素早く読み取って記述する力が必要不可欠です。

また、読解問題の中に知識問題も含まれ、漢字の読み書きのほか、ことわざ・慣用句、四字熟語、類義語や対義語、同音異義語・同訓異字など幅広く出題されます。

漢字はもちろんのこと、熟語などの細かい語彙まで問われるので注意しなくてはなりません。

読解問題の対策に加え、なるべく早い段階から熟語などの知識を磨き、コツコツ語彙力を高めていきましょう。

社会

試験時間は40分、配点は75点となっています。大問は3問程度で、地理・歴史・公民分野(時事問題含む)からまんべんなく出題されます。

設問形式としては選択肢問題、適語記入問題、記述問題などがあり、幅広い形式の設問をテキパキ解かなくてはなりません。

試験時間も短いため、特に過去問演習は徹底して行い、時間配分の感覚をつかんでおきましょう。

難易度の高い問題も含まれますので、1問に時間を使いすぎないよう、全体のバランスを意識して解き進める必要があります。

各分野の基本を幅広くおさえることはもちろんですが、こうした時間配分のトレーニングも含め、より傾向に沿った対策を進めることが大事です。

理科

社会と同様、試験時間は40分、配点は75点満点です。大問は3問程度で、4分野から幅広く出題されています。

設問形式は選択肢問題、適語記入問題、計算問題、記述問題など多岐に渡ります。

こちらも社会と同じく試験時間が短いため、それぞれの設問形式にテキパキ対応する力が求められます。時間配分にも十分注意が必要ですので、過去問演習をしっかり行い、慣れを作っておきましょう。

また、思考力が問われる設問も見られますので、日頃の問題演習などを通じ、理科的な思考力を養っておく必要があります。

もちろん各分野の基本はまんべんなくおさえたうえで、応用的な思考力も鍛えることが重要です。

過去問

公文国際学園中等部合格のために必要なこと

公文国際学園中等部の入試問題は、基本・標準レベルの問題に加え、難易度の高い設問や手間・時間のかかる設問も一部見られます。

また、4科目とも設問の形式が幅広く、様々な種類の問題に臨機応変に対応しなくてはなりません。

時間的な余裕は少ないので、過去問演習をはじめ日頃の問題演習でも時間配分を意識し、スピーディーかつ正確に解き進めるトレーニングが必要不可欠です。

また、各科目で特徴的な出題が多く、それぞれの傾向をきちんとおさえる必要があります。

例えば算数であれば、まず前半の計算・小問集合でしっかり得点を稼ぐこと、途中式・考え方を記述する問題に注意すること、国語であれば幅広い記述問題に慣れておくこと、知識問題のボリュームが多いので注意することなど、いろいろな特徴があります。

また、社会と理科は特に時間配分に注意し、幅広い設問形式をテキパキ解き進めるトレーニングが重要です。

このような特徴に注意し、より傾向に沿った対策を進め、実力を鍛えていきましょう。