横浜共立学園中学校は、神奈川県横浜市にある私立の女子中高一貫校です。
神奈川県の女子御三家の一つとしても知られており、1871年の創立から長い歴史を誇ります。
今回は横浜共立学園中学校の気になる倍率、入試対策などをご紹介していきます。
目次
横浜共立学園中学校の特色
横浜共立学園中学校高等学校では聖書の教えが創立精神となり、キリスト教に基づく女子教育が行われています。
充実した生徒指導・教科指導のもと、豊かな人間性を育む教育に特徴があります。
また、横浜共立学園中学校高等学校は高校からの募集が行われない完全中高一貫校で、6ヵ年での一貫したカリキュラムが編成されています。
英語科では、4人の米国人教師による英会話の授業が少人数制で行われるほか、英語のコースにはグレード別クラスが一部設けられているなど、特徴的なカリキュラムとなっています。
学校の沿革
1871年に前身となるアメリカン・ミッション・ホーム(亜米利加婦人教授所)が創立されたことが、横浜共立学園中学校高等学校の歴史の始まりとなります。
学制改革によって1947年に横浜共立学園中学部が、1948年に横浜共立学園高等学部が設置され、1951年にそれぞれ横浜共立学園中学校、横浜共立学園高等学校へ改称されています。
1999年には中高一貫教育校(併設型)の認可を得て、現在に至ります。
進学先
2023年の卒業生の進路状況を見ると、東京大学2名、お茶の水大学3名といった国公立大学への進学実績や、早稲田大学51名、慶應義塾大学35名、上智大学23名といった私立大学への進学実績も豊富です。
学校周辺の環境
横浜共立学園中学校高等学校は、JR京浜東北線(根岸線)の石川町駅から徒歩10分でアクセスできます。
また、神奈川中央交通バス11系統を利用して「地蔵坂上」で下車し、徒歩1分でもアクセス可能です。
横浜共立学園中学校の受験情報
試験日程
A方式:2024年2月1日(木)
B方式:2024年2月3日(土)
募集人員
A方式:150名
B方式:30名
試験科目
試験科目は、A方式が国語・算数・社会・理科の4科目、B方式が国語・算数の2科目となっています。
横浜共立学園中学校の偏差値と倍率
偏差値
横浜共立学園中学校の偏差値を80偏差値で見ると次の通りです。
A方式 | 53 |
B方式 | 60 |
倍率
2023年の倍率は次の通りです。
応募者数 | 合格者数 | 倍率 | |
A方式 | 237名 | 168名 | 1.4倍 |
B方式 | 384名 | 98名 | 3.9倍 |
2科目受験のB方式は募集人員が30名と少なく、3倍近くになることが特徴的です。
横浜共立学園中学校の入試問題と対策
算数
配点は100点満点で、試験時間はA方式が45分、B方式が50分です。
大問は5問程度で、大問1は計算問題や一行問題、大問2以降は応用問題が出題されています。
頻出分野は、特殊算、図形、速さ、割合などがあり、頻出分野はある程度決まっています。
過去問から頻出分野を細かくチェックしておき、重点的に対策を進めておきましょう。
特に図形分野などは難易度が高い問題も多いので、問題演習をしっかり積み重ねておく必要があります。
レベルが高い問題にも多く触れ、応用力を養っておきましょう。
また、試験時間を踏まえると、時間的な余裕は少なくなります。
受験する方式に合わせ、過去問から時間配分の感覚をしっかりつかむことが大切です。
国語
算数と同様に、配点は100点満点、試験時間はA方式が45分、B方式が50分となっています。
大問は3問で、漢字、小説文(年度によっては随筆文)、説明文から出題されます。
設問形式は、記号問題と書き抜き問題が中心となります。
本文の論理展開や心情・場面の変化を正確に捉え、時間内に一つ一つ正確に解き進めなくてはなりません。
また、記述問題の出題もあるので、記号・書き抜き問題と合わせてきちんと対策をしておく必要があります。
試験時間を踏まえると、時間的な余裕は少ないです。本文と設問に沿ってきちんとまとめられるよう、十分な記述力を養っておきましょう。
社会
配点は100点満点、試験時間は40分となります。
社会と理科のいずれも、算数・国語と同様に各100点満点となることが特徴です。
大問は4問で、各分野からまんべんなく出題されています。
総合問題の出題もあるので、時事問題なども含め、各分野の知識を横断的に整理しておく必要があります。
設問形式は選択肢問題が比較的多いですが、適語記入問題や記述問題も出題されます。
過去問をはじめとして問題演習を重ね、選択肢問題以外にも対応できるようにしましょう。
また、全体として問題数が多いため、時間配分には特に注意しなくてはなりません。知識を正確にしたうえで、時間内に速く正確に解く力が求められます。
理科
社会同様、配点は100点満点で、試験時間は40分になります。
各分野からまんべんなく出題され、大問は5問となっています。
設問形式には選択肢問題、適語記入問題、記述問題、計算問題のほか、作図問題などもあり、幅広い形式で出題されています。
そのため、過去問を中心に多くの問題に触れ、様々な設問形式に対応できるようにしておきましょう。
また、単なる知識ではなく、思考力が問われる問題もあります。
基本的な知識を前提としたうえで、応用力や論理的な思考力も養っておかなければなりません。
日頃から問題演習を積み重ね、どうすれば正解にたどり着けるのかという思考力を鍛えておきましょう。
過去問
横浜共立学園中学校合格のために必要なこと
横浜共立学園中学校の試験は、4科目とも100点満点となっていることに特徴があります。
B方式は算数と国語のみですが、A方式は4科目で、かつ全科目の配点が同じです。
A方式を受験する場合、4科目のバランスを特に考えた対策が必要であり、算数と国語だけ優先するわけにはいきません。
また、各科目の特徴は比較的はっきりしているので、過去問からそれぞれの傾向をつかみ、バランスよく対策を進めていきましょう。
算数は頻出分野を重点的に対策すること、国語は記号問題などを中心に対策を進めること、社会は特に時間配分に注意すること、理科は思考力の養成も意識することなど、それぞれのポイントを把握し、効率良く対策を行うことが大切です。