森村学園初等部を受験するなら知っておきたい合格のために必要なこと

森村学園初等部の校舎広い森がすぐ近くにあり、自然に囲まれている環境にある森村学園初等部。男女共学の私立小学校です。

ここでは、森村学園初等部の特色、気になる倍率や試験内容、対策をご紹介していきます。

森村学園初等部の特色

「正直・親切・勤勉」をモットーに、厳格な生活態度をかねそなえた、社会に役立つ人間を育てることを目標に、明治、大正の実業家「森村市左衛門」が理想の学校として創設。

善悪の判断、心身の鍛錬、思いやり、強い心、基礎学力、自然を大切にすることを提唱しています。

初等部の南側には、大きな森が広がっており、森に囲まれた自然環境の中で、子供たちは一日を過ごすことができます。

一人一人の「今」を大切にし、品格のある心身ともに健康な人材育成を目指します。

その他特色として土曜日休み、制服あり、給食週5回、3学期制となっています。

授業内容

英語、体育、音楽、図工は1年生より専科制。高学年より、理科、社会、家庭科も専科制となります。

論理思考を養う算数は、3年生から、チームティーチングを導入。4年生からは、少人数指導を行っています。1,2年生は、2名担任制を導入。

英語は外国文化の体験理解を重要にしており、高学年からは、少人数制を導入しネイティブ講師が常駐しています。

校内施設、設備

総面積81,587㎡の校庭を有しています。自然林に囲まれたミニグランド、地熱利用の温水プールがあります。

交通アクセス

東急田園都市線「つくし野」駅より徒歩5分

森村学園初等部の受験情報

入学試験日程

  • 2023年10月21日(女子)
  • 2023年10月22日(男子)

募集人員

男女約70名

倍率

2022年度の入試結果より実質倍率は次の通りです。

志願者数 合格 倍率
男子 308名 77名 4倍
女子 230名 59名 3.8倍

学費

入学時に必要な費用

入学金 250,000円
施設維持費 156,000円

入学後、年間必要な費用

授業料 582,000円
諸費 20,000円
給食費 113,300円
預り金 32,000円

試験内容

ペーパー

  • 枚数:複数枚
  • 使用器具:クーピー
  • 所要時間:25分
  • 内容:お話の記憶、数量図形、常識

個別

  • 所要時間:20分
  • 内容:宝物の絵、工作

集団

  • 所要時間:50分
  • 形態:4人1組
  • 内容:友達と相談して、ふくわらいを作る。自由遊び(すごろく、わなげ、ボーリングなど。一度決めたら、移動しない。)横一列に座り、ルールについての質問に一人ずつ答える(道路の歩き方等)

面接

  • 所要時間:10分程度
  • 対象:父母
  • 面接官:男性1名、女性1名
  • 内容:父(志望動機、勤務地、普段の子供との接し方)、母(子育てで気を付けていること、本日子供はどこにいるか、子供は本校に来たことはあるか、しつけについて、幼稚園での過ごし方、子供のどういうところを伸ばしたいか、どこをなおしたいか)

過去問

試験対策

ペーパーの内容は難しく、多岐に渡ります。お話の記憶の長さも有名です。

日頃、絵本の読み聞かせでは、読み終えた後に、子供に聞き取りを行うなど、訓練をしておくとよいでしょう。

難関校を受験される子供の多くが、森村の受験もしているので、レベルは高いと考えてください。

幼児教室でも、森村コースのある教室もありますが、そこを受講していた生徒よりも難関コースを受講していた生徒のほうが、より多くの合格者を輩出しています。

卒業後の進路

卒業生の80パーセント以上が、森村学園中等部に進学しています。

外部進学としては、麻布中学校、筑波大学付属駒場中学校、女子学院中学校、慶應義塾普通部、浅野中学校、大妻多摩中学校などに進学しています。

森村学園中等部卒業生の95パーセントが森村学園高等部に進学していきます。

大学進学実績は、東京大学1名、東京工業2名、など国公立大学への合格者は26名、早稲田大学20名、慶應義塾大学10名など難関私立大学の合格実績があります。

保護者の雰囲気

大学までの12年間を、のんびりとした雰囲気で、のびのびと育てたい。という保護者が多いです、サラリーマン家庭も中にはいるので、格別に敷居が高いという小学校ではありませんが、母親は専業主婦が多いです。

共働きの世帯は、「あざみ野学童」へ放課後は通わせているという保護者が何名かいます。

民間の学童保育所を利用している家庭もあります。共働きのご家庭は事前に、学童保育所のリサーチもすすめておくとよいでしょう。

兄弟姉妹で森村学園に通われている家庭も多くいるので、定かではないですが、兄弟枠のようなものも存在するかもしれません。

のびのびとした校風が気に入って入学を決めている方が多いので、保護者の雰囲気も、他校の私学に比べると、さばさばしていると感じられるでしょう。

中等部、高等部に至っては、まさに自由な校風と感じられるでしょう。

中等部の自由な校風に抵抗があるという家庭も中にはいます。そのような家庭は中学受験で外部に進学していきます。

ただし、ほとんどが中学は内部進学なので、中学受験に特化した授業というわけではありません。

ですので、12年間森村学園に通学できるかを、よく検討してから入学を決めることをお勧めします。外部の中学進学実績も御三家を輩出しています。

初等部は入学後、しばらく、親の付き添い登校があるので、共働き世帯では、祖父母の協力を得ておくと心強いでしょう。