受験生のうちは、志望校合格に向けてしっかりと勉強に取り組んで欲しいものです。
しかし、親の気持ちとは反対に子どもの関心はゲームへと向いてしまっていると悩まれている家庭もあるでしょう。
今回は、受験生のお子さんがいる家庭で、実際にゲームばかりではなく、勉強させるために行った方法や工夫をご紹介します。
また、その行った方法の中でも効果がなかった事についてもみていきましょう。
これから受験を控えているというご家庭では参考にしてみてください。
これは効果あり!ゲームを辞めさせるための方法
子どもと話し合いをきちんとした上でゲーム機をしまっておく
ゲームを辞めさせるために、ゲーム機自体を親が隠して、物理的に使用できなくしました。
そうしてしまえば、実質的にゲームをする事が不可能になるため、勉強をせざるを得ない状況になります。
我が家は本人の自覚が足りず、ゲーム中毒気味に見えたので、一気に切り離した方が楽でした。
しまう前に子どもとしっかり相談をしておくことで、子どもが不満を持つことなく、むしろ勉強に集中できる環境ができたと考えているようです。
受験が終了した後にはゲームをさせてあげるなどの、ご褒美を用意しておくこともお勧めします。
ゲームをしても良い期間を定める
物理的にゲームからの距離を離すことと、ゲームをプレイして良い期間を設けました。
ゲーム機は鍵のかかる場所にしまい、触れない状態を作りました。
ゲームの攻略本も同じようにしました。
ゲーム機を解放するのは、テスト実施後の10日間だけに限定し、その間は時間を制限せずプレイし放題に。
頑張った後はしばらく好きなだけプレイできる、ということを目標に掲げて勉強に集中させることができました。
ゲームより興味を引くものをご褒美にする
あまりいい方法ではないのかもしれませんが、ゲームよりいいエサで釣ると我が家では効果がありました。
「テストで○点取れたら欲しがっていた○○を買ってあげる」などといった内容です。
欲しがっているものの欲しい度合いにもよりますが、やはり即効性はあります。
受験が終わったらゲーム解禁の約束をする
受験までとりあえずゲームはお預けし、終わったらいくらでもゲームをやってもいいと条件をつけて、さらに家庭教師についてもらい受験勉強をしました。
志望校に合格したら欲しがっていたものや、やりたかった事をさせたりすると約束するだけでも若干発奮しました。
結果が出ていれば少しくらいの自由は目をつむる
人の趣味や楽しみを取り上げる、ということは極めて難しいです。
広く物事を考えて、目標を達成してくれれば趣味はやってもいい、やるなとは言えない、という気持ちで接しました。
子どもが勉強しない大きな理由は、目標がないこと。
勉強をすることが目標でなく、○○中学に合格することが目標である、ということを明確に子どもに意識させるようにしました。
そのためには模試で合格判定が出てないといけない、今勉強しなければならない、ということです。
逆に合格判定がでる水準に達しているならば、少しくらい自由にしていいよ、という考え方で接するようにしました。
結果、ゲームはやりつつも中学入試に合格することができたのはよかったと感じています。
どうしてもゲームを許容するなら朝イチのみ
とにかく、未来の事をイメージさせます。
受験に失敗し、希望校に入れなかったらどれだけ悔しいか、後悔しても時間は、戻りません。
どうしてもゲームをさせるなら、朝イチのみさせました。
朝は、出掛ける時間が決まっていて、必然的に遊べる時間のタイムリミットが決められます。
親的には、『そこまでしてゲームがやりたいのか』と感じますが・・・。自ら早起きしてくれるので、今思うと起こす手間がはぶけ結果良かったですね。
これは効果がなかった!ゲームを辞めさせるためにやってしまった失敗例
ゲームをしている事に細かく怒る
細かく怒ることです。
何度怒っても結局はすぐにゲームを再開してしまい、今度はイライラするようになっていきます。
嫌々勉強しても頭に入るはずもなく集中もしにくそうでした。
また、他にも人と比べたりすることも効果がありません。逆にイライラさせるだけです。
ゲームの制限時間を決める
ゲームは1日何時間まで、といった決め事を作る事をしてみましたが、これはほとんど効果がありませんでした。
というのも、ゲームは一度やりだすとなかなか途中で辞める事が難しく、データをセーブするポイントまで辿りつかない等の理由をつけて、だらだらと長時間費やしてしまいます。
時間内で強制的に止めさせると、反発を招きイライラの気持ちが切り替わらず肝心の勉強が雑になってしまいがちです。
勉強が終わってからゲームをさせる
ゲームは勉強が終わってからならという条件を出しましたが、逆に早くゲームをしたい気持ちが大きくなり勉強に集中できず早く終わらそうと逆効果でした。
良い点取ったらゲームを許可する
○○点以上を取ったら、ゲームをやっていいよ、としていた時はゲームをやりたい気持ちが先行している分、イライラがつのっていたように感じます。
勉強のストレスがピークの時に、『良い点取ったら』の言葉は禁句でした。
気分転換のつもりの音楽を流すも、結果鼻歌を歌い出す始末。
全く集中せず、静かな環境でと思い、自分の部屋で勉強させましたが…1人でいるとそう言う時に限り、余計なものが片っ端から目に入りこれまた、失敗に終わりました。
ゲーム機を無理やり隠す
無理にゲーム機を隠くしたりするのが一番効果がなかったです。
本人からしたら、学校でも勉強、塾に行けば夜の10時までひたすら勉強や課題、土日も勉強でただでさえストレスが溜まっていたのでますますゲームがやりたくなって親に当たり散らしたりなどしてかなり面倒でした。
あと自宅ゲーム機を取り上げたとしても、結局スマホがあるのでこそこそするように。
スマホまで使えなくしたら塾の帰りなどで遅くなると連絡が取れなくなるので結局渡す羽目。
隠れてゲームをする様になってしまい、結局勉強の方向に気持ちが向きませんでした。
反抗期とはいえ、押さえつけられるとそれ以上に反発する時期なので、押さえつける前よりも悪化してしまった、というのが反省点です。
まとめ
受験を控えていたご家庭でのゲームを辞めさせるための方法はいかがでしたでしょうか。
時間を忘れてゲームに熱中してしまっているなど、受験生の親としては心配な場面もあります。
しかし、今は何を優先すべきなのかを家庭で今一度話し合い、子ども自身納得して勉強に取り組めるよう親としてもできる限りサポートをしていく必要があるかもしれませんね。