中学受験というと、どうしても学力や偏差値が注目されがちですが、子供の体力にも注意しなくてはなりません。
小学校高学年から本格的な受験勉強が始まり、数年間の体力勝負となる中で、体調管理を徹底する必要があります。
今回は中学受験と体力の関係性についてご紹介していきます。
目次
受験勉強が体力勝負になる理由
受験勉強は、塾や模試などを活用して勉強を進めることになります。
必然的にタイトなスケジュールとなり、その中で授業や模試などを一つ一つこなしていく必要があります。
場合によっては、模試と塾の授業が多く重なる日もあるでしょう。このようなタイトなスケジュールを乗り切るためにも、体力が必要となります。
中学受験に限らず、受験勉強は体力勝負になります。
特に小学生はまだ体ができあがっていない段階の中で、体力勝負をしなければなりません。
ある程度体力のある中学生や高校生よりも、体力面を考慮する必要があります。
中学受験期間に徹底したい体調管理とは
中学受験は、小学校高学年から本格的に受験勉強を始めるケースが多いです。
例えば小学校4年から本格的な受験勉強を始める場合、タイトなスケジュールの中で3年間を過ごさなくてはなりません。
体調を崩してしまう子供も見られるので、徹底した体調管理が必要です。
体力維持をするために必要な睡眠時間
特に注意しなくてはならないのは、睡眠時間です。
ある程度体力のある大人でも、睡眠時間の確保は重要な意味を持ちます。
まだ体ができあがっていない小学生なら、なおさら睡眠時間を確保する必要があるのです。
基本的には、8時間以上の睡眠時間が好ましいです。睡眠時間をきちんと確保することは、規則正しい生活のためには必須です。
睡眠時間の確保によって起床時間と就寝時間が決まり、一日のサイクルができあがります。
この規則正しい生活によって、子供の体力もしっかり維持されます。
受験直前期こそ睡眠時間を確保する
塾の宿題などで夜遅くまで勉強するというケースも見られます。ただし、夜遅くまでの勉強によって体調を崩してしまうこともあります。
あまりに宿題が多い場合は、塾側にきちんと相談する必要があります。
受験校のレベルなどをふまえ、宿題の量がどうしても多くなる場合は、宿題をする時間を特に意識させる必要があります。
時間を設定し、その時間内に宿題を終わらせるという意識を持たせることが大切です。
そうすれば、時間内に解くという感覚が養われるだけでなく、夜遅くまで宿題をやるという状態を防ぎ、睡眠時間の確保にもつながります。
これらのことを実践しても、まだ宿題が多すぎるようであれば、塾側と相談しなくてはなりません。
体力をつけていくうえで、きちんと睡眠をとることは必須です。また、体力の維持のためには、習慣として睡眠時間の確保を続ける必要があります。
受験直前期では、成績や偏差値に焦りを覚えるケースも多いです。
しかし、だからといって夜遅くまで勉強をさせるのではなく、むしろ、直前期だからこそきちんと睡眠をとることが重要です。
睡眠時間の確保は、最後まで習慣として続けることを意識してみてください。
体力の衰えは集中力を低下させる
効率的に受験勉強を進めるうえで、集中力は必須です。
そして、この集中力は体力も関係しています。
受験勉強期間は、一日の勉強時間が長くなります。その中で集中力を維持するために、普段から体調をきちんと整えなくてはなりません。
例えば睡眠時間が少ない場合、集中力を維持しにくくなります。
短時間しか寝ていない状態が続けば、体力が衰え、さらに集中力は下がります。
このような状態を防ぐためにも、睡眠時間の確保をはじめ、体調管理を徹底する必要があります。
長時間の勉強に耐えるための体力を作る
長時間休まずに勉強すると、かえって集中力の維持が難しいので、勉強時間はこまめに区切る必要があります。
ただし、こまめに区切るといっても、一日の勉強時間が長くなることに変わりはありません。
区切った勉強時間を合わせれば、結果として長時間の勉強となるからです。
つまり、休みつつも長時間の勉強ができる集中力が求められます。そのためには、長時間の勉強に耐えることができる体力が必要です。
受験直前期だからこそ体力勝負
体力は、受験直前期で特に重要になります。
直前期は、得意科目の演習、苦手科目の対策など、バランスよく勉強を進める大事な時期です。
受験勉強期間の中で、最も高い集中力が求められます。そのためには、きちんとした体力が必要です。
直前期に体調を崩してしまうと、試験本番に向けた効率的な勉強が難しくなります。
体調不良が続けば、万全な体調で試験本番に臨むことができないおそれもあります。
試験当日も含め、直前期だからこそ体力勝負になるのです。体力を維持するためにも、睡眠時間の確保などを徹底する必要があります。
親自身の体調管理が重要な意味を持つ理由
受験勉強は体力勝負となり、中学受験においては特に子供の体力を意識する必要がありますが、親自身も体力勝負になります。
親の方が体調を崩してしまうと、どうしても子供は不安に感じます。
特に小学生の場合、中学生や高校生よりも親の行動には敏感と言えます。
子供に心配をかけさせないためにも、親自身も体調管理を徹底する必要があります。
親の良い習慣、悪い習慣は子供に影響を与えている
親の行動に敏感というのは、もちろん良い意味もあります。
例えば親が自分の体調管理を率先して行っていれば、その姿勢を子供が見て、自分も真似してみようと考えます。
体調管理と体力の重要性を、親の姿勢から学ぶことができるのです。
一方で、親の悪い習慣も子供に影響を与えます。
例えば親が習慣として夜更かしをしていると、子供が真似をするおそれがあります。そうなれば、子供の睡眠不足の原因となってしまいます。
良い習慣も悪い習慣も、子供に影響を与えることになります。
親が率先して体調管理や規則正しい生活を実践すれば、良い習慣として子供に影響を与えることができます。
子供だけでなく親も体力維持が大切
このような理由もあり、中学受験は親の体力勝負でもあります。
受験は、しばしば「親子の二人三脚」と言われます。
特に中学受験は、親子の二人三脚で乗り切ることが何より重要です。
子供と親の体力勝負になることを意識し、子供と一緒に体調管理と体力の維持を実践することが大切です。
体が強い弱いに関わらず受験期に気をつけるべきこと
中学受験をする子供の中にはもともと体が弱いというお子さんも中にはいます。
しかし、体が弱いからといって体力の維持ができないわけではありません。無理のない範囲で体力を維持し、受験を乗り切ることは十分に可能です。
先ほども見たように、体力をつけて維持するには睡眠時間の確保が何より大切です。
これは、習慣に大きく左右されます。
夜型は体調を崩すきっかけとなりやすい
いくら体が強い子供でも、怠けて昼間のうちに宿題をやらず、夜遅くまで宿題をやるといった習慣を続けていれば、体調を崩すきっかけになります。
また、習慣として夜更かしをしていれば、体が強い子供でも体力の維持は難しいです。
このように、体が強いか弱いかというより、体力維持は習慣に左右されるのです。
体が弱い子供でも、規則正しい生活を送って睡眠時間を十分に確保していれば、必要な体力は維持できます。
必要な体力さえあれば、効率的に勉強を進めることは十分に可能です。
生活と勉強を習慣化することで体力が維持できる
体が弱い子供でも、無理のない範囲で勉強を続け、合格したというケースは多いです。
子供の体調面を考えて決して無理はさせず、規則正しい生活と勉強を続けたことで、徐々に成績が伸びて合格することができたという例です。
体が弱いというハンデを習慣によって克服し、必要な体力を維持して合格を勝ち取ったと考えることができます。
もちろん、これは無理のない範囲での受験勉強が大前提です。
もともと体が弱い子供にとって、受験勉強が負担になりやすいことも事実です。
受験勉強を続ける中で、どうしても体力的に難しい場合は、無理に続けさせることは絶対に避けなくてはなりません。
受験勉強で体力を維持するためには規則正しい生活を送ること
今回は、中学受験と体力の関係性についてご紹介しました。
中学受験で重要なことは、学力や偏差値だけではありません。
受験勉強の中で学力を伸ばし、万全な状態で試験本番に臨むためには、体力を維持する必要があります。
そのためにも、睡眠時間の確保によって規則正しい生活を送り、体調管理を徹底することが大切です。
また、体力は集中力にも関係します。特に受験直前期は高い集中力が求められますが、そのために体力の維持は必須です。
また、体力を維持した状態で試験本番に臨むためにも、直前期の体調管理は重要な意味を持ちます。
勉強量が多いからといって、無理をして子供が体調を崩してしまうことは絶対に避けなくてはなりません。
受験勉強は、あくまで規則正しい生活のもとで行うことが大事です。
親子の二人三脚のもとで、体力を維持しながら乗り切っていきましょう。