中学受験をする子どもたちは普段どのくらいの睡眠時間を確保しているのでしょうか?
またどのくらいの時間を勉強しているのでしょうか?
今回は、中学校受験をする子どもの睡眠時間と勉強時間の効果的なバランスについてお伝えしていきます。
目次
中学受験で合格をした子の睡眠時間はどのくらい?
中学校受験に合格した子どもの小学6年生の時の就寝時間を聞くと、受験間際でも午前0時までには約9割の子どもが寝るようにしていたといいます。
しかし、11・12歳の子どもの理想の睡眠時間は10~11時間です。
午前0時に寝たとすると朝7時に起きても7時間の睡眠時間となり、体が成長し終えた成人の理想の睡眠時間7時間と同じになります。
中学校受験をする子どもの睡眠時間は、心身も健康に育つためには大きく足りていないといえます。
中学受験をする子どもの勉強時間はどのくらい?
小学6年生で中学校受験をする子どもの平日の勉強時間(家庭学習)は、2~5時間、休日では5~10時間だそうです。
もちろん、平日でも5時間以上勉強しているお子さんもいると思いますが、その分睡眠時間が少なくなってしまっていることが予想されます。
実は、中学校受験勉強の時間が長ければ長いほど効率が上がるわけでもなく、睡眠時間を短くして勉強しても、それが必ずしも「合格への近道」になる訳でもないようなのです。
子どもの成長に必要な睡眠の重要性!
子どもの体の成長のために必要なのは、「食事」と「睡眠」です。
特に睡眠中には成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンは、体内時計によって22時~午前2時に多く分泌されることが研究によってわかっており、その時間に質の高い睡眠をとれると健康的な身体の成長が期待できます。
これは大人にも同じ効果があるので、ママも22時前には就寝するようにすると、お肌のターンオーバーが活発におこなわれるようになり、美肌になれるので気にしておいてくださいね。
子どもの睡眠時間が不足すると、この成長ホルモンの分泌量が少なくなる可能性があり、身体の成長に影響が出る可能性があります。
- 肥満譲渡
- 運動神経の発達不足
- 情緒不安定
などが具体的な影響としてあげられます。
この影響のひとつとしてあがっている「情緒不安定」のように、睡眠不足による成長ホルモンの不足で、身体のみならず心の成長にも影響が出やすいようです。
質の良い睡眠をとることで疲れにくくなる
人間の体には、夜には眠くなり、朝には起きて活動するように「体内時計」がセットされています。
その体内時計を狂わせると心身に異常が出てしまうのです。
成長ホルモンが正常に分泌されるようにすると、日中に受けた疲れなどのダメージをリカバリーさせ、翌日に疲れを持ち越さないという効果もあります。
翌日に疲れを残さないことで、朝スッキリと目覚めることができ、日中もボーっとしない眠くならずに勉強することができます。
また、しっかりと身体をリカバリーすることで免疫力をつけることができ、風邪をひきにくくなります。
受験勉強をする子どもに質の良い睡眠をとらせるため、早めの就寝を声掛けするようにしましょう。
早く寝ても翌日の効率が良くなるのであれば、睡眠不足になって勉強に身が入らないよりも良いと思いませんか?
でも、早く寝かせてしまうと受験に必要な勉強時間はどうやって確保したらよいのでしょうか?
質の良い勉強時間を確保するために試してみてほしいこと
勉強時間についても同じように考えてはいかがでしょうか?
実は、続けて勉強している時間が長ければ長いほど、その集中力は低下していきます。
勉強している時間が長いほど、「勉強しているという安心感」を得ることができるのですが、その実はどれだけの習熟度があるのかはギモンなのです。
これは、小学校の1授業時間と大学生の1授業時間が異なることからもお分かり頂けると思います。
小学6年生の子どもが勉強に集中できる時間は、せいぜい1時間から1時間半。
その後には食事、そのあと1時間半勉強した後に入浴させ、また1時間半勉強した後に就寝させるようにしてはどうでしょう?
その結果、平日の勉強時間は4時間半となり、早めに夕食をとれば遅くとも23時には就寝できると思います。
質の良い勉強をするためには質の高い睡眠を心がけましょう
質の良い勉強をするためには、先にお話ししたように、質の良い睡眠と食事も必要です。
必要な栄養素を取り入れた食事を決まった時間にとること。
受験生だから、今だけ特別だからとその日の勉強量に合わせて、日々生活リズムを変えることはよくありません。
質の良い睡眠と質の良い勉強で時間のバランスを良くして、受験生だからこそ、体内時計に逆らわずに一定の生活リズムを保つことが、実は合格への近道ではないでしょうか?